在宅介護高齢者における介護食品の使用・調理実態と製品評価
入院・在宅患者や入所・在宅高齢者のQOLを重視する傾向は益々強まっており、特に食事の質的向上は病院、高齢者施設、在宅のいずれにおいても喫緊の課題となっている。『介護食品』の市場は急速に拡大しており、"やわらか食"や"とろみ調整食品"など、新規参入が活発な製品が市場を牽引し、様々な機能性付加や味の改良を謳って品揃えを強化する企業は増加している。参入企業の顔ぶれは、乳製品、調味料、冷凍食品、惣菜などの食品系メーカー、医薬品、介護用品、衛生材料などの医薬・医療品系メーカーなど様々である。本調査レポートでは、在宅で生活する介護認定高齢者を対象に、インターネット消費者調査『在宅介護高齢者における介護食品の使用・調理実態と製品評価』を実施した。在宅で生活する介護高齢者が食事で気を遣っている事や困っている事、既製品の介護食品の使用状況や製品評価、食材の買い物場所や品揃えの評価、調理の担当者や調理方法、在宅配食サービスの利用状況、食事をする際の不満や不便さなどの食事関連項目を中心に、罹患・通院状況、生活に関する不満や要望、健康や食に関する情報入手方法や相談者などの生活関連情報についても調査を行った。
※紙媒体で資料をご利用される場合は、書籍版とのセット購入をご検討ください。書籍版が無い【PDF商品のみ】取り扱いの調査資料もございますので、何卒ご了承ください。
調査資料詳細データ
調査方法:全国に居住する、現在、在宅(入院先や入所先ではない自宅など)で介護を受けている高齢者の同居家族1,007名を対象に、インターネット消費者調査を実施
調査期間:2016年2月~2016年3月
- 在宅介護高齢者(65歳以上の介護認定者)1,007名を対象に全国調査
- 介護度別(6区分)、嚥下度別(4区分)、年齢別(3区分)、性別(2区分)で詳細分析
- 病態、食事指導、健康維持・増進策、不足栄養素を把握、高齢者の真の食ニーズを明確化
- 介護高齢者の食事状況を把握、予防・介護食品事業の戦略立案に活用
- 主食、主菜、副菜、デザート、おやつ、飲料ごとに食嗜好を把握、メニュー開発に応用
- 在宅配食サービスの利用状況を把握、販売提携先の開拓に
- 食事で不便を感じること、不満に思うことを把握、製品コンセプトの優先順位のヒントに
- 朝食、昼食、夕食、間食ごとに詳細分析、食機会ごとのニーズを把握
- 買い物状況を詳細分析、誰が何処でどんな理由で購入するか、売場提案に活用
- 利便性のスーパー、品揃えのドラッグストア、配達の生協、貴社のチャネル戦略に活用
- 介護食品をよく買う売場を注力チャネルに設定、営業リソースを最適化
- 製品選択者と購入決定者を区別することで、真の販売ターゲットを絞り込む
- 介護食品の購入理由を把握、製品コンセプトの設定ヒントに
- 介護食品の利用状況(頻度、製品、金額)を把握、ロットや容量、価格設定のヒントに
- 介護食品の注文方法、受取方法、支払方法を把握、販売手法の改良に活用
- 購入時の問題点や不満点を把握、介護食品事業の課題を明確化
- 調理方法や調理時間を把握、介護食品の加工レベル、加工方法、パッケージの開発ヒントに
- 介護食品の製品情報ルートを把握、PR方法、使用基準、情報戦略に活用
- 介護食品の製品評価(味、嚥下レベル、価格、パッケージ)を把握、新商品を開発
- 利用者による介護食品メーカーへの要望は事業拡大の重要ヒント
- 介護食品で困っていること、専門家に相談したいことを把握、製品改良ポイントに
- 介護食品の利用は今後も増加、その理由を把握することでレベル別の販売対策を立案
- 介護者(介護をする人)を分析(年齢別、性別)、買い物や調理で何が面倒かを明らかに
- 介護食品ビジネスのマーケティング戦略立案、実行のヒントが満載
第Ⅰ章 総括編
第Ⅱ章 アンケート分析編
第Ⅲ章 介護食品の市場分析
■掲載内容
第Ⅰ章 総括編
1.在宅介護高齢者のプロファイル
1)介護度別の概況分析
2)嚥下度別の概況分析
3)年齢別の概況分析
4)性別(男女別)の概況分析
2.在宅介護高齢者の健康状態
3.在宅介護高齢者の食事状況
4.在宅介護高齢者の買い物状況
5.在宅介護高齢者の調理状況
第Ⅱ章 アンケート分析編
回答者の性別、年齢別
被介護者の回答数
1.介護を受けている方(被介護者)について
1)続柄
2)年齢
3)介護度(要支援1~要介護5)
4)使用している既製品の介護食品
5)使用している濃厚流動食
6)介護食品使用者の嚥下レベル区分
7)食事の調理者
2.介護を受けている方の病態
3.食事指導について
1)介護を受けている方への食事指導の有無
2)介護を受けている方への食事指導内容
4.介護を受けている方に対し、日頃、健康の維持や増進のために心掛けていること
5.介護を受けている方に対し、日頃、食事で気を遣っていること
6.介護を受けている方が、日頃不足しがちな栄養(栄養素、栄養価等)
7.介護食品の利用頻度
8.よく食べる介護食品(既製品、家庭内調理)について
1)主食
(1)介護を受けている方が、主食(朝食)でよく食べる食品(既製品、家庭内調理)
(2)介護を受けている方が、主食(昼食)でよく食べる食品(既製品、家庭内調理)
(3)介護を受けている方が、主食(夕食)でよく食べる食品(既製品、家庭内調理)
2)主菜(朝食、昼食、夕食)
(1)介護を受けている方が、主菜(朝食)でよく食べる食品(既製品、家庭内調理)
(2)介護を受けている方が、主菜(昼食)でよく食べる食品(既製品、家庭内調理)
(3)介護を受けている方が、主菜(夕食)でよく食べる食品(既製品、家庭内調理)
3)副菜
(1)介護を受けている方が、副菜(朝食)でよく食べる食品(既製品、家庭内調理)
(2)介護を受けている方が、副菜(昼食)でよく食べる食品(既製品、家庭内調理)
(3)介護を受けている方が、副菜(夕食)でよく食べる食品(既製品、家庭内調理)
4)間食
(1)介護を受けている方が、よく食べる食事のデザート(既製品、家庭内調理)
(2)介護を受けている方が、よく食べるおやつ(既製品、家庭内調理)
5)介護を受けている方が、よく飲む飲料(既製品、家庭内調理)
6)現在利用している在宅配食サービス
7)介護を受けている方が、食事をする時に不便を感じる事、不満に思う事
9.介護食品の購入について
1)購入場所
2)購入理由
(1)スーパー
(2)生協
(3)コンビニ
(4)ドラッグストア
(5)通販(インターネット含む)
(6)病院・施設
(7)その他
3)購入者
(1)選択決定する方(製品選択者)
(2)購入する方(購入決定者)
4)購入する際に重視する点
5)購入頻度
6)購入金額
7)介護食品の注文・受取・支払方法について
(1)注文方法
(2)受取方法
(3)支払方法
8)購入時の問題点や不満点
10.介護食品の調理について
1)介護食品の調理方法
(1)朝食
(2)昼食
(3)夕食
(4)間食
2)介護食品のおおよその調理時間
3)介護食品を調理する際、参考にする情報源
4)介護食品を調理する際の問題点や不満点
11.介護食品の製品情報について
1)介護食品を知ったきっかけ
2)介護食品を使い始めたきっかけ
3)嚥下・咀嚼の参考基準とするもの
4)スマイルケア食(新しい介護食品)の認知状況
5)介護食品の情報入手先
12.介護食品の評価について
1)味や食感
2)嚥下や咀嚼
3)価格や製品パッケージ
13.介護食品や介護食品メーカーへの要望
14.介護食品で困っていること、専門家に相談したいこと
1)既製品
2)家庭内調理品
15.介護食品の今後の使用見通しについて
1)使用の増減
2)増減理由
3)具体的な継続理由
第Ⅲ章 介護食品の市場分析
1.介護食品の市場定義と概況
2.高齢者を取り巻く環境
3.国の施策と介護食品制度の今後
4.介護食品の製品トレンド
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