2017年版 食品分析受託サービス・検査キットの市場実態と将来展望 ~「食品表示法」施行と法規制強化を背景に拡大する市場に注目~

2015年4月に施行された食品表示法では、「栄養成分表示の義務化」や「アレルギー表示のルール改善」など様々な改変が行われ、原料原産地表示についても、すべての加工食品が対象になる見通しとなった。この流れを受けて、食品分析・検査市場では、従来の微生物検査や残留農薬に加えて、栄養・機能性成分分析の需要が増加傾向にある。また、ファストフードチェーンの異物混入事故を契機として、異物検査の需要も高止まりしている。
検査手法については、簡便・迅速な検査キットが普及し、法規制の強化を背景に、そのバリエーションも拡がりをみせている。
そこで、本調査レポートでは、複雑化、高度化する食品分析市場の主要プレーヤー及びユーザーの動向を調査・分析することにより、市場の現状と課題を明らかにするとともに、今後の方向性を模索した。

発刊日
2017/03/24
体裁
A4 / 532頁
資料コード
C58122400
PDFサイズ
8.7MB
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調査資料詳細データ

調査概要
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調査目的:複雑化、高度化する食品検査・分析市場において、国内外の食品の安全性確保と高付加価値化に注力する食品検査・分析受託サービス事業者を始めとして、食品検査キットメーカーや販売業者、ユーザーの動向を調査・分析することにより、食のバリューチェーンを支える同市場の実態を明らかにするとともに、今後の市場性を展望する。
調査対象
・食品検査・分析受託サービス事業者(14社・団体)
・食品検査キットメーカー・販売業者(12社・団体)
・食品検査・分析受託サービス・キットユーザー(121社・団体)
・その他、官公庁、関連団体ほか
調査方法:直接面談調査と電話・アンケート調査を併用
調査期間:2016年12月~2017年3月

資料ポイント
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  • 食品分析受託サービス&検査キット市場の動向を網羅
  • 食品分析受託サービス市場、2017年版のトピックスは遺伝子検査と味(おいしさ)分析
  • 検査キット市場は新たにヒスタミン検査を追加
  • 食品分析受託サービス&検査キットユーザーのニーズ分析+121社の個票掲載
  • 参入企業(食品分析受託サービス事業者14社、検査キットメーカー・販社12社)の需要動向、技術情報、事業戦略を詳細掲載
     

資料概要
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第Ⅰ章 食の安全・安心に関する行政動向
第Ⅱ章 食品検査・分析受託サービス市場の動向
第Ⅲ章 食品検査キット市場の動向
第Ⅳ章 食品の安全性に関する取組動向(事業者アンケート調査)
第Ⅴ章 参入企業・団体の個別実態

リサーチ内容

■掲載内容

第Ⅰ章 食の安全・安心に関する行政動向

1.健康志向の高まりと「食」の安全意識
2.行政動向
  (1)日本の食品安全行政の概要
  (2)厚生労働省関連動向
    ①食中毒の発生状況
    ア)病因物質別食中毒発生状況(2010~2015年)
    イ)原因食品別食中毒発生状況(2010~2015年)
    ウ)原因施設別食中毒発生状況(2010~2015年)
    エ)食中毒菌汚染実態調査結果の概要
    ②輸入食品等における安全性確保の取り組み
    ア)輸入食品の届出件数・検査数・違反件数推移(2006~2015年度)
    イ)品目別検査件数構成比(2015年度)
    ウ)モニタリング検査実施状況(2015年度:食品群別検査数・違反件数)
    エ)主な検査命令対象品目及び検査実績(2015年度)
    オ)2016年度の輸入食品監視指導計画における品目別検査計画
    ③食品添加物に関する規制の概要
    ④厚生労働省における食品安全関係の重点事項
  (3)農林水産省関連動向
    ①個別危害要因への対応(有害化学物質)
    ア)カビ毒(アフラトキシン類)
    イ)調理・加工などで生成するもの:アクリルアミド
    ウ)調理・加工・流通などで生成するもの:ヒスタミン
    エ)自然毒:貝毒(麻痺性貝毒、下痢性貝毒)
    ②農林水産省における食品安全関係の重点事項
  (4)消費者庁(食品表示法)関連動向
    ①栄養成分表示の義務化
    ②アレルギー表示の変更
    ③機能性表示食品制度の創設
3.食品安全マネジメントシステムの現況と今後の方向性
  (1)HACCP
  (2)ISO22000からFSSC22000へ 日本発の認証スキームも
  (3)トレーサビリティ
  (4)GMP(適正製造規範)

第Ⅱ章 食品検査・分析受託サービス市場の動向

1.食品検査・分析受託サービス市場のトピックス
  ~食の安全性と「ホンモノ」・高付加価値食品の開発を支える分析技術~
  (1)遺伝子検査
  (2)味(おいしさ)分析
2.参入企業の動向
  (1)食品衛生法上の登録検査機関
  (2)食品検査・分析受託サービス事業の概況
  (3)食品検査・分析受託サービス事業者の検査項目と売上構成比
  (4)食品検査・分析受託サービス事業者の需要分野と売上構成比
  (5)食品検査・分析受託サービス事業における課題と取り組み、今後の市場見通し

第Ⅲ章 食品検査キット市場の動向

1.簡易培地市場
  (1)市場及び参入企業の動向
  (2)製品概要
  (3)ユーザー動向
  (4)現状の課題と取り組み、今後の市場見通し
  (5)市場規模推移(2013~2020年度、予測を含む)
2.毒物(カビ毒・貝毒)検査キット市場
  (1)市場及び参入企業の動向
  (2)製品概要
  (3)ユーザー動向
  (4)現状の課題と取り組み、今後の市場見通し
  (5)市場規模推移(2013~2020年度、予測を含む)
3.食物アレルゲン検査キット市場
  (1)市場及び参入企業の動向
  (2)製品概要
  (3)ユーザー動向
  (4)現状の課題と取り組み、今後の市場見通し
  (5)市場規模推移(2013~2020年度、予測を含む)
4.残留抗菌性物質検査キット(牛乳用)市場
  (1)市場及び参入企業の動向
  (2)製品概要
  (3)ユーザー動向
  (4)現状の課題と取り組み、今後の市場見通し
  (5)市場規模推移(2013~2020年度、予測を含む)
5.ヒスタミン検査キット市場
  (1)市場及び参入企業の動向
  (2)製品概要
  (3)ユーザー動向
  (4)現状の課題と取り組み、今後の市場見通し
  (5)市場規模推移(2013~2020年度、予測を含む)
6.ATPふき取り検査市場
  (1)市場及び参入企業の動向
  (2)製品概要
  (3)ユーザー動向
  (4)現状の課題と取り組み、今後の市場見通し
  (5)市場規模推移(2013~2020年度、予測を含む)

第Ⅳ章 食品の安全性に関する取組動向(事業者アンケート調査)

回答属性
1.食品(原料を含む)の安全性を確保するために実施している取り組み
2.食品検査で関心の高い項目
3.食品検査の実施状況について
  (1)食品検査の実施状況
  (2)主な外部委託先
    ①微生物検査
    (大腸菌、大腸菌群、黄色ブドウ球菌、サルモネラ菌、腸炎ビブリオ、カビ酵母、一般生菌、他)
    ②理化学検査
    ア)栄養成分分析
    イ)食物アレルゲン
    ウ)食品添加物
    エ)残留農薬
    オ)毒物(カビ毒・貝毒)
    カ)有害物質(ダイオキシン類、アクリルアミド、ヒスタミン等)・残留溶媒(メタノール、エタノール等)
    キ)重金属(鉛、カドミウム、ヒ素、水銀等)
    ク)放射性物質(セシウム)
    ケ)動物用医薬品(抗生物質)
    ③その他の検査
    ア)異物混入
    イ)衛生検査
    ウ)遺伝子検査
  (3)委託検査機関の選択理由
  (4)年間の外部委託検体数と委託費用(概算)
  (5)食品検査の今後の意向
4.簡易検査キット(簡易培地を含む)
  (1)簡易検査キット(簡易培地を含む)の利用状況
  (2)利用している簡易検査キット
  (3)簡易検査キットを利用する理由
  (4)簡易検査キットの不満点・改善点
  (5)簡易検査キットを利用しない理由
  (6)簡易検査キットの導入予定・意向(簡易検査キットを利用していない場合)
5.食品検査・分析における課題

アンケート回答事業者
<食品・飲料メーカー>
  株式会社あじかん、天野実業株式会社岡山工場第1プラント、エスビー食品株式会社、
  奥本製粉株式会社、カゴメ株式会社、合同酒精株式会社、株式会社シバセン、
  株式会社ジャンボンフーズ、テーブルマーク株式会社、テーブルマーク株式会社山本工場、
  東海漬物株式会社、東洋水産株式会社、ニチロ畜産株式会社、日穀製粉株式会社松本工場、
  日東富士製粉株式会社、日東ベスト株式会社、日本罐詰株式会社十勝工場、
  日本糧食株式会社、株式会社にんべん、株式会社Mizkan Partners、
  焼津水産化学工業株式会社、ルナ物産株式会社、六甲バター株式会社、
  食品・飲料メーカーA、食品・飲料メーカーB

<食品輸入業者(商社)>
  石光商事株式会社、株式会社鈴商、モンテ物産株式会社、
  株式会社吉田号、食品輸入業者A

<農産物生産・加工業者>
  あきた北農業協同組合、いび川農業協同組合、越後さんとう農業協同組合、
  大阪北部農業協同組合、越智今治農業協同組合、北檜山町農業協同組合、
  鹿追町農業協同組合、利根沼田農業協同組合、羽茂農業協同組合、
  株式会社マルハ物産、水戸農業協同組合

<水産・加工業者>
  有限会社ヴィ・キャップ、株式会社紀文食品 静岡工場、西南開発株式会社、
  株式会社津田商店、株式会社渡辺冷食

<畜産・加工業者>
  石井食品株式会社、サヌキ畜産フーズ株式会社、株式会社JA香川県フードサービス、
  プリマハム株式会社鹿児島工場、畜産・加工業者A

<食品流通・小売業者>
  株式会社関西スーパーマーケット、こうち生活協同組合、生活協同組合コープあいづ、
  生活協同組合コープあおもり、生活協同組合コープあきた、生活協同組合コープえひめ、
  生活協同組合コープおおいた、生活協同組合コープぎふ、生活協同組合しまね、
  生活協同組合とくしま生協、生活協同組合ララコープ、
  生活協同組合連合会コープきんき事業連合、生活協同組合連合会コープ中国四国事業連合、
  生活協同組合連合会コープネット事業連合、生活協同組合連合会東海コープ事業連合、
  生活クラブ生活協同組合北海道、マックスバリュ東海株式会社、株式会社ヨークベニマル、
  流通・小売業者A、流通・小売業者B

<外食・中食(惣菜)、給食業者>
  アイワイフーズ株式会社、株式会社アサヒコ食品研究所、株式会社イシカリデリカ、
  遠忠食品株式会社工場、おいしい環境づくり株式会社、
  株式会社王将フードサービス久御山工場、株式会社大船軒、株式会社柿安本店、
  株式会社家族亭、カネハツ食品株式会社、株式会社関東ダイエットエッグ日高工場、
  株式会社きぬがわや、株式会社神戸屋レストラン、株式会社甲羅、株式会社三晃、
  株式会社四季彩、シノブフーズ株式会社四国工場、株式会社ジャパンフレッシュ上尾工場、
  株式会社旬菜デリ、株式会社ジョイフル、株式会社庄屋フードシステム、
  チムニー株式会社、デリカウイング株式会社岩国工場、株式会社デリカシェフ、
  株式会社なとりデリカ、株式会社にしき食品、株式会社ニッコクトラスト、
  日本ゼネラルフード株式会社、日本一フード株式会社、ニラックス株式会社、
  株式会社フォーシーズ、株式会社ホットランド、株式会社松屋フーズ、
  有限会社マルコー食品、株式会社マルハンダイニング、三桃食品株式会社東北工場、
  珉珉食品株式会社、株式会社武蔵野大阪工場、株式会社武蔵野埼玉麺工場、
  株式会社武蔵野福岡工場、株式会社ヤヨイサンフーズ清水工場、ヨシケイ開発株式会社、
  株式会社ヨシケイ滋賀、米久デリカフーズ株式会社静岡工場、株式会社ライフフーズ、
  株式会社レパスト、株式会社若菜岐阜工場、ワダカン株式会社青森工場、外食・中食、
  給食業者A、外食・中食、給食業者B

第Ⅴ章 参入企業・団体の個別実態

<食品検査・分析受託サービス事業者>
イカリ消毒
  ~異物検査とクレーム対応指導に強み、更なる強化へ拠点を拡大移転~
エコプロ・リサーチ
  ~全成分一斉検出サービスを開始、商品の高付加価値・ブランド化対応へ~
LSIメディエンス
  ~臨床検査で培った高度な分析技術で食の安全をサポート~
キューサイ分析研究所
  ~国内最大級の残留農薬一斉分析を展開、現在は多角化にも注力~
くらし科学研究所
  ~近鉄グループ外部からの受注拡大を目指し、ソフト面の質の向上を図る~
食品分析開発センターSUNATEC
  ~活況な栄養成分分析、課題解決へのワンストップサービスを展開~
住化分析センター
  ~医薬事業で培った分析技術をベースに、健康食品関連分析に注力~
日本食品分析センター
  ~食品の商品企画から販売までサポートする総合検査機関~
日本冷凍食品検査協会(日本食品検査)
  ~高度な検査・分析メソッドで差別化を図る~
ハウス食品分析テクノサービス
  ~食品メーカーとして長年蓄積したノウハウを活用し、グループ外案件も獲得~
BMLフード・サイエンス
  ~総合コンサルティング企業として、検査から仕組み作りまでサポート~
ビジョンバイオ
  ~食品遺伝子検査に強みも、近年はアレルギー検査の受託が拡大~
ファルコバイオシステムズ
  ~検査の内省化が進むも、現場指導・品質管理サポートニーズは高まる~
ユーロフィン・フードアンドプロダクト・テスティング
  ~ユーロフィングループのリソースを活用して、高度な分析にも対応~

<食品検査キットメーカー・販売業者>
アヅマックス
  ~グローバルに通用する品質と品揃えを誇る検査キットの総合商社~
カネカ
  ~医療分野で培ってきた検査キットのノウハウを活かし、水産分野での展開を図る~
キッコーマンバイオケミファ
  ~ATP+AMP、ヒスタミン検査の世界的リーディングカンパニー~
JNC
  ~新製品投入・海外販売網の再構築を加速、2020年には5倍の売上アップへ~
新日本検定協会
  ~海外の検査機関・企業との提携によってグローバル化を推進~
スリーエムジャパン
  ~食のグローバル化を背景に「3M™ペトリフィルム™培地」は需要拡大~
東芝メディカルシステムズ
  ~需要に即応できる“ファストモレキュラーソリューションカンパニー”を目指す~
日本ハム
  ~肉質分析の経験を活かした「おいしさ分析」で食品に付加価値を~
フォス・ジャパン
  ~乳・乳製品や穀物分野を柱に新規需要を開拓、2020年には売上20億円へ~
プリマハム
  ~商品競争力を活かし、食物アレルゲン検査キットの更なる拡販を目指す~
堀場製作所
  ~残留農薬検査キットの普及拡大とカビ毒検査分野への注力化を推進~
森永生科学研究所
  ~食物アレルゲン検査キットのパイオニア 今後は海外需要獲得へ~

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