2017-2018年版 AMOLEDパネル・主要部材市場の現状と将来展望
2017年に発売するiPhoneにAMOLEDパネルの搭載が決定したことで、スマートフォン向けではLCDからAMOLEDへとパネルの需要がシフトし、AMOLEDへの注目度はさらに高まっている。また、大型ではLG電子以外に東芝やソニー、パナソニックなどの日系大手のセットが相次ぎOLED TV製品を発売するなど、OLEDパネルを採用するセットメーカーの増加により大型OLED市場も本格的に立ち上がろうとしている。
さらに、Bendedスマートフォン等のフレキシブルディスプレイの登場に伴い、フレキシブル化に対応した部材の開発に加え、コスト低減のための製造プロセスの見直しや関連材料の開発も注目される。
本調査レポートでは、AMOLEDパネルのフレキシブル化や大型化に伴い変化する各部材の採用状況や開発動向などを取り上げると共に、今後の需要拡大が期待されるVR端末、車載モニターなどの新規用途分野の動向についても取り上げた。
※紙媒体で資料をご利用される場合は、書籍版とのセット購入をご検討ください。書籍版が無い【PDF商品のみ】取り扱いの調査資料もございますので、何卒ご了承ください。
調査資料詳細データ
調査目的:AMOLEDパネル及び主要部材メーカーの現在の動向と今後の事業施策を徹底調査し、さらに周辺調査を行うことで、ワールドワイドのAMOLEDパネル及び主要部材市場における現状と将来展望の把握を目的とする。
調査対象:AMOLEDパネル、素子材料(発光材料、共通材料)、封止材、タッチパネル(TP)、偏光板、基材など。
調査方法:直接面接取材をベースに、文献調査を併用。
調査期間:2017年7月~2017年10月
- iPhone「サードベンダー」が勝負所、Apple向け常連の日系 VS 資本力のBOE?
- Apple・中国向けで生まれた「3億枚」の争奪戦
パネルメーカー勃興期となる2019年からSDC一強の勢力図塗り替えへ - 2020年のAMOLEDパネル世界市場規模は2016年の3倍増へ
2018年のスマホ向けはGalaxy2.5億枚、iPhone1.6億枚、中国も1.5億枚の見込み - 大型パネルの大型拡大には、更なるコストダウンと大型化への対応が必須条件
印刷方式によるAMOLEDパネルの出荷は、JOLEDより2019年からスタート - 2020年のAMOLEDパネル用素子材料市場は、21億ドル強まで拡大
Flexible OLEDの搭載拡大、OLED-TVの市場拡大、プレイヤーの数の増加が成長要因 - 蒸着材料に加え、中型AMOLEDパネル向けに塗布材料が採用
- PI基材に加え、基板保護用、カバー代替、TP用基材フィルム等の開発が進展
- ディスプレイのFlexible化に伴い、TFE等の新たな封止材マーケットが拡大
- AMOLEDパネル向け採用を巡り、フィルムセンサー VS OCTA・Y-OCTAの競争が本格化
- iPhone向けAMOLED偏光板は「液晶塗布型」がリード
2018年以降、Galaxy S向けでも「フィルム型」から切り替え進む?
第1章 AMOLEDパネル・主要部材市場の現状と将来展望
第2章 AMOLEDパネル市場の動向と展望
第3章 AMOLED主要部材市場の動向と展望
第4章 AMOLEDパネル・主要部材メーカーの展望と戦略
■掲載内容
調査結果のポイント
第1章 AMOLEDパネル・主要部材市場の現状と将来展望
Apple向けサードベンダーのポジションは誰の手に?
iPhoneとAppleフォロワーの中国向けで新たに3億枚の市場が創出
(図・表)SmartPhoneメーカー別市場規模推移(枚数ベース、2015年~2018年予測)
印刷方式OLED、さらにその先のQLED
台頭し始めたマイクロLEDとの戦いを制するためにも開発スピードの加速を!
第2章 AMOLEDパネル市場の動向と展望
パネルメーカー勃興期となる2019~2020年を見据えた戦略を!
中小型AMOLEDパネル市場が急拡大
2022年のAMOLEDパネル世界市場規模は、2016年の3倍強へ
(図・表)AMOLEDパネル 世界市場規模推移(枚数ベース、2014~2022年予測)
(図・表)AMOLEDパネル 世界市場規模推移(金額ベース、2014年~2022年予測)
(図・表)AMOLEDパネル 用途別市場規模推移(枚数ベース、2014~2022年予測)
(図・表)AMOLEDパネル 用途別市場規模推移(金額ベース、2014年~2022年予測)
(図・表)AMOLEDパネル 用途別アプリケーション別市場規模推移(枚数ベース、2014年~2022年予測)
「iPhone Ⅹ」を皮切りに、その他中小型用途でのAMOLEDパネルの搭載に期待が高まる
2018年のスマホ向けは「Galaxy」2.5億枚、「iPhone」1.6億枚
中国向けでも1.5億枚の見込み
(図・表)SmartPhone向け製品別市場規模推移(枚数ベース、2015年~2018年予測)
(図)SmartPhone向け製品別AMOLEDパネル構成比(枚数ベース、2016年実績、2018年予測)
2017年にLGDがスマホ向けP-OLEDパネルの生産を本格開始
EverDisplay、GVO、Tianma等の中国系も設備増強を進め、2019年より生産拡大へ
(図・表)中小型AMOLEDパネル メーカー別市場規模推移(枚数ベース、2015年~2018年予測)
※SmartWatchを除く
(図)中小型AMOLEDパネルメーカー別市場シェア(枚数ベース、2016年実績、2018年予測)
※SmartWatchを除く
JDI、シャープ、BOEがようやく参戦
大型パネル市場はLGEに加え、ソニー、シャープ、東芝等の日系セットの採用が好材料
大型パネルの市場拡大には、更なるコストダウンと大型化への対応が必須条件
「iPhone Ⅹ」がFlexible OLEDパネルを採用、2017年の同パネルの出荷量が急増
2018年にはFlexible OLEDパネルがRigid OLEDパネルの出荷量を上回る見込み
(図・表)SmartPhone向けAMOLEDパネル基板別市場規模推移(枚数ベース、2014年~2022年予測)
(図)SmartPhone向けAMOLEDパネル基板別市場構成比推移(枚数ベース、2014年~2022年予測)
中小型AMOLEDパネルはFMM方式が定着
印刷方式によるAMOLEDパネルの出荷は、JOLEDにより2019年からスタート
(図・表)AMOLEDパネル 成膜方式別市場規模推移(枚数ベース、2014年~2022年予測)
(表)AMOLEDパネルの成膜技術概要
中小型AMOLEDパネルのバックプレーンはLTPSがメイン
大型パネル向けでは酸化物半導体TFTに加え、TAOSの開発が進む
(表)AMOLEDパネルの技術テーマ
(表)SDC AMOLEDパネル生産拠点概要(2017年3Q時点)
(表)LGD AMOLEDパネルの生産拠点概要(2017年3Q時点)
(表)日本AMOLEDパネルメーカーの生産拠点概要(2017年3Q時点)
(表)台湾AMOLEDパネルメーカーの生産拠点概要(2017年3Q時点)
(表)中国AMOLEDメーカーの生産拠点概要(2017年3Q時点)
(図・表)(参考)SDC 中小型用AMOLED顧客別出荷量推移(顧客別、枚数ベース、2015年~2018年予測)
※Smart Watchを除く
(図・表)(参考)SDC 中小型用AMOLED基板別出荷量推移(基板別、枚数ベース、2015年~2018年予測)
※Smart Watchを除く
(図・表)(参考)LGD AMOLED出荷量推移(枚数ベース、2015年~2018年予測)
第3章 AMOLED主要部材市場の動向と展望
1.AMOLEDパネル用素子材料市場
蒸着材料に加え、中型AMOLEDパネル向けに塗布材料が採用
2020年のAMOLEDパネル用素子材料市場は、21億ドル強まで拡大
Flexible OLEDの搭載拡大、OLED-TVの市場拡大、プレイヤー数の増加が市場の成長要因
(図)AMOLEDパネル用素子材料市場規模推移(金額ベース、2015年~2020年予測)
(図・表)AMOLEDパネル用素子材料タイプ別市場規模推移(金額ベース、2015年~2020年予測)
(図・表)AMOLEDパネル用素子材料タイプ別市場規模推移(重量ベース、2015年~2020年予測)
(図・表)AMOLEDパネル用発光材料メーカ別シェア推移(重量ベース、2015年~2020年予測)
性能重視で素子構造は複雑化へ、発光層ごとにPrime層を設けるのが主流
高い発光効率と優れた色純度を併せ持つ青色材料としてTADFへの注目度が高まる
(図)中小型AMOLEDパネル用OLED素子構造
大型AMOLEDパネル用ではTandemがメイン構造に
輝度と色再現性の向上のため、YGリン光は赤リン光材・緑リン光へと材料変更
(図)大型AMOLEDパネル用OLED素子構造
塗布材料が医療用モニタ向けAMOLEDパネルに採用
大型AMOLEDパネルを想定した塗布材料の開発の動きも
OLED素子材料市場にHeesung素材が新規参入
LGのOLED事業強化と共にOLED用関連部材の総合メーカーとしてのLGCの動向に注目
(表)素子材料のサプライヤー一覧(2017年基準)
(表)SDCの主要製品別素子材料のサプライチェーン一覧(SECの「Galaxyシリーズ」向け)
(表)SDCの主要製品別素子材料のサプライチェーン一覧(Appleの「iPhone X」向け)
(表)LGDの主要製品別素子材料のサプライチェーン一覧(LGEの「V30」向け)
(表)LGDの主要製品別素子材料のサプライチェーン一覧(LGEのOLED-TV向け)
(図・表)Red(Ph)Hostメーカー別市場構成比(2016年、重量ベース)
(図・表)Red(Ph)Hostメーカー別市場構成比(2017年見込み、重量ベース)
(図・表)Green(Ph)Hostメーカー別市場構成比(2016年、重量ベース)
(図・表)Green(Ph)Hostメーカー別市場構成比(2017年見込み、重量ベース)
(図・表)Blue(Flu)メーカー別市場構成比(2016年、重量ベース)
(図・表)Blue(Flu)メーカー別市場構成比(2017年見込み、数量ベース)
(表)素子材料メーカータイプ別ラインナップ一覧(2017年)
2.AMOLEDパネル用基材市場
Flexible OLEDパネル向けにPIがスタンダード基材に
基板に加え、基板保護用、カバー代替、TP用基材フィルム等の開発も進展
AMOLEDパネル向けにPI基板の採用が拡大傾向へ
宇部興産とカネカが同パネル向けにPIワニスを供給中
2017年のAMOLEDパネル用PI基板市場は前年比275.0%の44億円に拡大する見込み
Flexible OLEDパネルの生産拡大に伴い、新規メーカーのPI開発及びサンプル品出荷が本格化
(図・表)AMOLEパネル用PI基板 市場規模推移(金額ベース)
Flexible OLEDパネル向けに透明PIワニス・PIフィルムの開発及び提案が進む
Foldable・Rollable端末向けでは使用部位によって材料特性や参入メーカーが棲み分けられる
(図)AMOLEDパネルにおける使用基材状況(SmartPhone向け)
PI基板の保護用やフィルムセンサー用基材フィルムにPIフィルム採用の動きも
3.AMOLEDパネル用封止材市場
ディスプレイのFlexible化に従い、TFEなどの新たな封止材マーケットが拡大
Rigid OLEDパネルではフリットガラスによる気密封止が定着
(図)AMOLEDパネル用封止方法各種
Flexible OLEDパネル用ではTFEが主流に
用途やパネルサイズによって周辺封止、TFE、固体封止が使い分けされる
(図)TFEによる封止構造(2.5層の場合)
(図)AMOLED用封止材(FSAフィルム)構造
Flexible OLEDパネル用にバリアフィルムを用いた封止方法を検討する動きも
(表)AMOLED用タイプ別封止材の概要
中小型AMOLEDパネルでは気密封止に加え、TFEの採用が拡大傾向に
(図・表)(参考)封止法別AMOLEDパネル市場規模(枚数ベース、2014年~2020年予測)
(図・表)(参考)AMOLED用封止材の市場規模(面積ベース、2015年実績~2020年予測)
(図・表)(参考)AMOLED用封止材の市場規模(面積ベース、2015年実績~2020年予測)※構成比
4.AMOLEDパネル用タッチパネル(TP)市場
AMOLEDパネル向け採用を巡り、
フィルムセンサー VS OCTA・Y-OCTAの競合が本格化
スマホ向けAMOLEDパネルの採用拡大に伴い、同パネル向けTP市場も拡大傾向に
AppleのFlexible OLEDパネル搭載を機に、フィルムセンサーが需要拡大基調に
(表)AMOLEDパネル用タッチパネル市場規模推移(出荷量ベース、2014年~2020年予測)
(図)AMOLEDパネル用タッチパネル市場規模推移(出荷量ベース、2014年~2020年予測)
(図)AMOLEDパネル用タッチパネル用途別市場規模推移(出荷量ベース、2014年~2020年予測)
(図)AMOLEDパネル用タッチパネルタイプ別市場規模推移(出荷量ベース、2014年~2020年予測)
2017年のFlexible OLEDパネル搭載スマホ向けフィルムセンサー市場は対年度比2倍強
GF2(DITO)とY-OCTAの搭載も本格化
(表)AMOLEDパネル用タッチパネル構造別市場規模推移
(SmartPhone向け、出荷量ベース、2014~2020年予測)
(図)AMOLEDパネル用タッチパネル構造別構成比推移
(SmartPhone向け、出荷量ベース、2015~2020年予測)
「GalaxyS8・S8Plus」、「iPhoneX」ともにフルスクリーンデザインを採用
光学特性の改善のためGF2(ITO Bridge・DITO)のベースフィルムにCOPを使用
(図)AMOLEDパネル用TP構造各種
(図)GalaxyS6 Edgeの構造
(図)GalaxyS7 Edge/Galaxy S8 Plus(Add-onタイプ)の構造
(図)iPhoneX(Flexible OLED)の構造
(図)Apple iPhoneXのデザイン
「GalaxyX」などFoldable・Rollable端末の開発も重要テーマに
(図)Samsung Foldable端末「GalaxyX」のデザイン図(予測図)
5.AMOLEDパネル用偏光板市場
iPhone向けAMOLED偏光板は「液晶塗布型」が一歩リード
2018年以降、Galaxy S向けでも「フィルム型」から切り替え進む?
(1)Galaxy向け
「GalaxyS8/S8+」向けは「GalaxyS7」と変わらず、日東電工の「N-film」が受注獲得
2018年以降はGalaxyシリーズ向けでも「液晶塗布型」の採用可能性あり
(図)Galaxyシリーズのほか、中国市場向けAMOLED用偏光板の材料構成
(表)「GalaxySシリーズ」における偏光板・位相差フィルムメーカーシェア
(表)「GalaxyNoteシリーズ」における偏光板・位相差フィルムメーカーシェア
(表)「GalaxyA,J,Cシリーズ」における偏光板・位相差フィルムメーカーシェア
(表)「GalaxyTabシリーズ」における偏光板・位相差フィルムメーカーシェア
(2)iPhone向け
「iPhoneⅩ」向けは、東友ファインケムが「液晶塗布型」位相差板で一歩リード
「液晶塗布型」は2枚構成(λ/2+λ/4)でも5μm以下の厚みを実現
(図)iPhoneX向けAMOLED用偏光板の材料構成
第4章 AMOLEDパネル・主要部材メーカーの展望と戦略
Samsung Display Co., Ltd.
Flexible OLEDパネルがAppleの「iPhone」の最新モデルに採用
急成長するAMOLEDパネル市場で攻めの姿勢をさらに強化
タブレットPCや車載機器等、スマホ以外のRigid OLEDパネルの展開にも注力
2017年内にFlexible OLEDパネルの生産能力は現在の倍増となる120K/月へと拡大
2017年はスマホ向けAMOLEDパネルの搭載拡大に伴い、売上高は拡大傾向に
AMOLEDパネルは当分、中小型サイズを中心とした展開に注力
PI基板を用いたFlexible OLEDパネルを世界初で量産
タッチ機能付きディスプレイであるOCTA、Y-OCTAもラインナップ
マイクロキャビティ効果を持たせるため、各発光色に最適化した発光補助層を採用
青色材料の高寿命化に向けて同材料のリン光化に加え、TADFの開発動向に注目
LG Display Co.,Ltd
大型投資でAMOLEDパネルの事業展開を一層強化
大型AMOLEDパネルに加え、スマホ向けP-OLEDの採用拡大を狙う
大型TV用AMOLEDパネルは業界で唯一生産
2017年7月には総額9兆6千億ウォンのAMOLEDパネルの大型投資計画を発表
韓国・パジュ工場のP10に6Gと10.5Gの新ラインを導入
中国・広州工場にも8.5Gの大型AMOLEDパネルのラインを新設する計画
2020年まで売上高に占めるAMOLEDパネルの売上比率を40%まで引き上げる計画
TV向け大型AMOLEDに加え、中小型サイズ向けP-OLEDの製品提案を強化
TV向け大型AMOLEDパネルはW-OLED+カラーフィルター方式を採用
スマホ向けP-OLEDパネルの生産化の向上や歩留まり改善に注力
出光興産株式会社
新規採用に向け顧客へのトータル提案力を一層強化
青リン光材からTADFへと開発方針を転換
2018年にOLED素子材料の生産能力は年間12tまで拡大
中国におけるOLED事業強化のため、2017年5月に中国上海現地法人を設立
大手パネルメーカーや・競合素子メーカーと協力関係を強化
青色材の長寿命化を図るべく、熱活性化遅延蛍光材料(TADF)の開発に注力
主要顧客の需要拡大に伴い、OLED素子材料の売上高・販売量とも拡大傾向に
SAMSUNG SDI Co.,Ltd.
ETLと緑リン光材のさらなる販売拡大に向け、顧客提案を強化
2014年7月よりサムスンSDIの電子材料事業にてOLED材料事業を再スタート
米国大手スマホメーカーの新機種向けにの緑リン光材が採用
主力ユーザーとの関係強化に注力しつつ、新用途・新規顧客の開拓を進める
The Dow Chemical Company
Du Pontとの事業統合を機に、OLED材料事業の強化・拡大を目指す
2015年12月に米Du Pontと合併に合意
HTLやETL等の共通材料のラインナップ拡充による販売拡大と収益源の多様化を推進
中期計画として2018年以降に設備増強を検討
赤リン光材とR′HTL等の組み合わせた提案を強化
OLED材料事業のポートフォリオ拡充やトータル提案の一貫として溶剤材料の開発を進める
新日鉄住金化学株式会社
高純度精製・合成技術に加え、材料特許等を武器に、
リン光材の性能向上を目指す
中小型AMOLEDパネル向け緑リン光材市場で高シェアを確保
需要拡大に伴い、2017年に生産能力を従来の3倍増に拡大
TADF材料に重点を置いた高効率な青色材料の開発に注力
OLED-TV等の大型パネルを想定した低分子の塗布材料の開発を検討
DUKSAN NEOLUX CO., LTD.
赤リン光材とHTLの採用拡大とともに、
フレキシブルOLEDパネル用封止材料等の新規材料の開発に注力
2014年12月にOLED材料事業を分離しDS Neoluxを設立
赤リン光材の採用拡大に伴い、2017年の売上高は前年比158.4%の670億ウォンを見込む
発光材料の高性能化と高色純度等が図れるR′・G′・B′HTL(Prime材)をラインナップ
TFE用有機材料の早期製品化を目指し研究開発に注力
Doosan Corporation((株)斗山)
2015年よりSDC向けにaETLを全量供給
更なる事業拡大を目指し、緑リン光材の早期量産化に注力
aETLにおける確固たる地位確立を目指す
緑リン光材の開発はプレミキシング(Pre-Mixing)技術と性能安定化に重点を置く
発光層の厚み調整による色の再現性向上に繋がるPrime材の開発にも注力
SDC向け材料の採用拡大を目指しながら、新規顧客の開拓にも注力
LG Chem, Ltd.
LGグループとしてのOLED事業強化が追い風
TV向けでは、素子材料のトータル提案を進める等で新規需要の獲得を狙う
全OLED素子材料のトータルソリューションでの提案を強化
OLEDパネルの需要拡大を見据え、生産能力の拡充を検討
ETL、Prime材(R′HTL・G′HTL)、赤リン光材・緑リン光材の拡販に注力
印刷方式によるOLEDパネルの製品化を見据え、溶液型低分子材料の開発を進める
LGグループである強みを活かし、OLED-TV向けでの採用拡大に向けて取り組みを強化
SFC CO., LTD.
OLED発光材料の専業メーカーとして、AMOLEDパネル向け採用拡大を狙う
保土谷化学との協業による発光材料の性能改良とユーザー提案力強化に注力
第2工場の設立と同時に新規設備を導入し、生産能力は第1工場と合わせて約500kg/月へ
主力ユーザーの外販戦略と旗艦モデル向け採用拡大等により、2016年より売上は拡大傾向に
青色蛍光材の拡販に注力しながら、赤リン光材の早期量産化を目指す
AMOLEDパネルメーカーの開発動向に応じて、継続して溶液型低分子の開発を進める方針
住友化学株式会社
塗布材料の採用は素子層数や製造工程の削減に貢献
中・大型OLEDパネル向けに塗布材料の提案活動を加速化
塗布材料のパイオニアとして、PLEDの早期事業化に注力
素子層数の削減によるデバイス構造の簡素化とコストダウン等が高分子材料の強み
印刷方式による中型OLEDパネル向けにPLEDを供給開始
i-components Co., Ltd.
Flexible OLED用バリアフィルムでの展開を次の成長に繋がる機会と捉え、
同用途向けバリアフィルムの提案を強化
中国パネルメーカー向けにバリアフィルムのサンプル出荷を開始
Flexible OLEDパネル用バリアフィルムの基材フィルムにCOP、PCを使用
ITO成膜付きバリアフィルムの開発に注力
DONGWOO FINE-CHEM CO., LTD(東友ファインケム(株))
Flexible OLEDパネルの搭載拡大を見据え、
フィルムセンサーの生産能力を現状の3倍以上に増強
フィルムセンサーの新ラインの稼動を3ヶ月前倒し、2017年10月より量産を開始
OCTA用に加え、車載用途向けガラスセンサーの展開にも注力
LCDからOLEDパネル用部材に軸足を移した事業転換を急ぐ
宇部興産株式会社
一貫生産体制、高性能、長年にわたるPIの供給実績等を武器に、
Flexible OLEDパネル向けにも強みを発揮
SDCとの合弁会社であるSU Materialsを通じて、同ユーザー向けにPIワニスを供給
Flexible OLEDパネルの生産拡大に合わせ、SU Materialsの生産能力は順次拡大へ
フレキシブルディスプレイ基材用には高耐熱用グレード「ユピア-ST」を適用
透明PIを含めFoldableやRollable端末に対応したPIの研究開発を継続中
株式会社カネカ
Flexible OLEDパネル向けPIワニスの販売を開始
ガラス代替フィルムとしてPI材の開発に注力
PI合成技術と分子設計技術、PIフィルムでの採用実績等を武器にPIワニスの拡販に注力
パネルメーカーの生産動向を見極めながら需要に見合った生産体制の構築に注力
カバーガラスの代替品ではフレキシブル性と高表面硬度を両立させることが開発テーマに
このレポートの関連情報やさらに詳しい情報についての調査を検討したい
矢野経済研究所では、
個別のクライアント様からの調査も承っております
マーケティングや経営課題の抽出、リサーチの企画設計・実施、調査結果に基づく具体的な戦略立案・実行支援に至るまで、課題解決に向けた全ての段階において、クライアント企業をトータルでサポート致します。