2018年版 偏光板及び部材フィルム市場 2nd Half Report ~LIMITED PUBLICATION FOR THE SPECIFIC CUSTOMERS~
国内外の偏光板メーカー及びその部材メーカーの現在の動向と今後の事業施策を徹底調査し、さらに周辺調査を行うことで、ワールドワイドの偏光板市場における現状と今後の動向の把握を目的とする。
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調査資料詳細データ
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調査対象:偏光板メーカー、位相差フィルムメーカー、PVA保護フィルムメーカー
調査方法:直接面接取材をベースに、文献調査を併用。
調査期間:2018年9月~2018年10月
- 中国TVパネル陣営からの「偏光板需要殺到」は確定事項
TV向けFull稼働に達した偏光板側は有望顧客の選別作業に突入 - LG化学はスケジュール通り、広州での「2.6M幅」生産開始により「2.5M~幅偏光板生産時代」の幕開け
JinJiangは「2.5M幅、計6本」の強気から一転、残り5本を巡り昆山CMMT・SAPOはJinJiangの決断待ち
偏光板業界の転機に部材フィルムが出した決断は「2.5M幅偏光板向け供給体制」の整備、一斉に投資続行へ - 部材確保に苦戦中の「4枚PMMA」市場。LG化学、ついにHyosung・東洋鋼鈑からPMMA Film調達開始
LGD TV向け採用面積の拡大は、調達先Hyosung・東洋鋼鈑のPMMA Film供給Capa.次第 - TV向けではRF Pol.販売に集中する日東、独占舞台にLG化学RF Pol.(PVA延伸+PET)が攻勢
最大手偏光板2社の意地「PVA収縮制御」技術対決、「2G RF Pol.」の上市で日東はRF Pol.市場の堅守に徹す - 「PET人気絶大」、SDC TVに加えBOE TV向けで「TAC/PET」の快進撃が続く
20年以降の供給体制は万全、19年はOEM含む東洋紡PET Filmの供給Capa.次第でCSOT TV向け物量が決定 - 2018年よりTACメーカーのTAC離れがスタート。コニカ、P-TAC事業縮小へ
一方でコニカの得意分野TAC系位相差Film販売が絶好調、「SANUQI」に続きPMMA系「SAZMA」の開発へ
Hyosung、超広幅TACラインでLG化学向けPMMA Filmの出荷開始、19年以降P-TAC生産量に響くか - AMOLED用では新型「iPhone」、「GalaxyS」、TV向けの全用途展開で「液晶塗布型」位相差板一色へ
ただ、急増するOLED-TV向けで液晶材料のみでは採算面で厳しく「Film系」で打開策を検討中
日東電工の「N-Film」77″向け出荷開始も採用インチ拡大せず、19年モデルよりCOP Film復活案が浮上
第1章 偏光板市場
第2章 大型位相差フィルム市場
第3章 中小型位相差市場
第4章 PVA保護フィルム(保護側:Outer)市場
調査概要
第1章 偏光板市場
1-1.偏光板市場 Hot Topics in 2018
1-2.偏光板市場動向(全体)
中国TVパネル陣営の勢いが偏光板業界を潤す
TVパネルの生産・面積拡大に伴い偏光板及び部材フィルムマーケットが絶好調
(図)偏光板・部材フィルム市場規模(全体、2018年度見込み)
絶対的なボリュームを確保するTV向け偏光板マーケット
殺到する中国からの需要量が偏光板市場全体の成長を牽引
(図・表)TV向け偏光板市場規模推移(2014~2019年度予測)
Q3より2019年新規TVモデル向け出荷がスタート
2019年Q1でも中国マーケット向け需要が下支えとなり、
同期対比落ち込み幅は縮小の見込み
(図・表)偏光板市場の短期展望(2018年Q1~2019年Q4)
1-3.偏光板メーカー動向
2018年内の新規稼働は住友化学・無錫ラインのみ
LG化学、2019年より新広州拠点での生産量を中国マーケットへ投入開始
(図)偏光板メーカー別の生産能力及び生産量推移(2018~2019年度予測)
「偏光板メーカーが保有する設備上の生産能力合計=偏光板のTotal供給能力」ではない
大型TV向け需要に品質・価格・生産面で応えられる偏光板メーカーのみが
TV向け偏光板のフル生産中
(図)偏光板メーカー別の生産能力及び生産量推移(2018~2019年度予測)
サムスンSDI、TV向け偏光板販売の快進撃が続く
販売量及び実力共にトップに君臨するLG化学、2018年はややシェアダウン
(図)偏光板メーカー別のシェア(2018~2019年度予測)
1-4.中国向け偏光板市場の動向
弾けない「中国LCD-TVパネルの生産バブル」はまだ予選、本戦は2019年以降
事業続行できるか、中国TVパネル陣営の急成長に苦しむ韓国・台湾パネル陣営
「中国LCDバブル」に業界の誰もが「その時」を恐れるも、
中国内陸での投資予定はプラン通り
中国TVマーケットから偏光板の需要殺到、
2020年以降爆発的に増加する偏光板需要に供給耐えられるか
(図・表)中国TVパネルマーケット向け偏光板の出荷面積推移(2014年~2019年予測)
2019年初頭の偏光板Total生産能力に唯一新規Capa.として加算できるのは住友化学のみ
中国マーケットの需要をカバーすべく偏光板業界の投資が続くも、
需要殺到に偏光板Shortageの可能性が浮上
(図)中国TVパネルマーケット向け偏光板の需要・供給量推移(2017年~2022年予測)
中国内偏光板生産ラインは全メーカーFull稼働中
中国マーケット向けに絶好調、Full生産に達したサムスンSDIの投資決断は?
(図)主要メーカーの中国での新規増設計画及び偏光板の生産能力推移
中国新規偏光板メーカー「WinPol」、BMC・Optimaxの装置買収でTFT向けに着手
日系独占PVAフィルム市場に中国系「Wanwei Group」登場、偏光板事業にも意欲を示す
(表)TFT向け中国系新規偏光板メーカーの参入状況
(表)中国における増設計画及び偏光板の生産能力推移(全体)
1-5.超超広幅2,500mm~偏光板市場の動向
偏光板、及び全部材フィルムメーカーにとっても失敗が許されない大きな決断
偏光板メーカーの選択、「なぜ2,500mm幅」なのか?
日東との技術提携契約は続行のなか、
J・J(锦江)グループ幅2,500mm・計6本への意思が揺れ始める
LG化学・広州での「2.6M幅」生産開始より
「2.5M~幅偏光板生産時代」の本格的な幕開け
(表)偏光板の超広幅2500㎜設備の導入状況.
主要部材フィルムは2.5M幅偏光板向け供給体制の整備に一斉に投資ブーム
既に主要メーカーはフィルム生産・供給がReady
(表)超超広幅偏光板製造ライン(2,500mm対応)への部材フィルムの取り組み(推測)
2020年上期より「2.5M~幅偏光板マーケット」に参戦する
全偏光板部材フィルムの供給体制が整う
1-6.偏光板後加工(RTP、RTS)
(表)中国内でのRTP/RTSによる偏光板後加工の導入状況(2018年Q4時点)
1-7.VA-TV用偏光板マーケット
1-7-1.VA TV向け偏光板マーケット(SDC TV向け)
(図)SDCにおけるTV向け偏光板メーカーシェア(2017年~2019年予測)
1-7-2.VA TV向け偏光板マーケット(AUO TV向け)
AUO TV向けで急拡大する「COP/PMMA」マーケット、18年末段階では全体の5割へ
住華、内製PMMAフィルム「Wolf」を活かし、「COP/PMMA」市場の70%以上を担当
(図)AUO TV向け 偏光板の材料構成及び使用比率(面積ベース)
(図)AUOにおけるTV向け偏光板メーカーシェア(2017年~2019年予測)
1-7-3.VA TV向け偏光板マーケット(Innolux TV向け)
Innolux TV向けでは「4枚TAC」市場が現状維持
ただ、2019年新規TVモデルからCOP系偏光板の採用が確定
(図)Innolux TV向け 偏光板の材料構成及び使用比率(面積ベース)
(図)InnoluxにおけるTV向け偏光板メーカーシェア(2017年~2019年予測)
1-7-4.VA TV向け偏光板マーケット(CSOT TV向け)
ついに非TAC系材料の採用を本格化
中国VA-TV陣営最大手向けにCOP、PETフィルムマーケットが登場
(図)CSOT TV向け 偏光板の材料構成及び使用比率(面積ベース)
(図)CSOTにおけるTV向け偏光板メーカーシェア(2017年~2019年予測)
1-8.IPS-TV用偏光板マーケット
1-8-1.IPS TV向け偏光板マーケット(LGD TV向け)
急拡大する「4枚PMMA」市場にPMMAフィルムの供給能力は追いつかず
外部調達によるPMMAフィルム確保で「4枚PMMA」シナリオ通りの成長なるか
(図)LGD TV向け 偏光板の材料構成及び使用比率(面積ベース)
急拡大する「4枚PMMA」市場ゆえのPMMAフィルム確保に苦戦続き
LG化学、Hyosung・東洋鋼鈑からのPMMAフィルムの調達開始
複雑化する偏光板用PMMAフィルム市場
PMMAフィルムは大手偏光板の内製市場から競合他社への販売ビジネスへ転進
LG化学のRF Pol.(PVA延伸+PET)出荷開始
日東電工、深圳・PVA Coating延伸機の稼働や
新型「2G.RF Pol.」の上市でRF Pol.市場の堅守へ
最大手偏光板2社の意地、「PVA収縮制御」の対決へ
(図)LGDにおけるTV向け偏光板メーカーシェア(2016年~2018年予測)
1-8-2.IPS TV向け偏光板マーケット(BOE TV向け)
サムスンSDI、LG化学が手がける「TAC/PET」構造が大善戦し、出荷面積は50%
東友の「TAC/PMMA」も堅調に市場拡大し、BOEの4枚TAC離れが急加速
(図)BOE TV向け 偏光板の材料構成及び使用比率(面積ベース)
BOEは「TAC/PET」のさらなる物量を要求する一方で、
偏光板・PETサプライヤー共にFull生産中
有望顧客BOE向けに既存物量を絞り込み、これ以上の供給対応できるか
(図)BOEにおけるTV向け偏光板メーカーシェア(2017年~2019年予測)
1-9.OLED TV向け偏光板マーケット(LGD TV向け)
OLED TV向けでも「液晶塗布型」が主流も、
急増する物量向けで液晶材料のみでは採算面で厳しく
日東の「斜め延伸N-Film」採用拡大ならず、2019年以降はCOP復活案が浮上
(図)LGD OLED-TV向け 偏光板の材料構成及び使用比率(面積ベース)
(図)LGDにおけるOLED-TV向け偏光板メーカーシェア(2017年~2019年予測)
1-10.偏光板メーカーシェア
・SDC向け全体
TV向けが牽引し、SDC向け全体シェアでサムスンSDIが2018年よりトップへ
東友、TV向けでシェアダウンもiPhone用AMOLED向けの物量で中小型では堅調
(図)SDCにおける偏光板メーカーシェア(金額ベース、2017年~2019年予測)
・LGD向け全体
LG化学、LGD向け全体シェアで60%確保は盤石も2018年はややシェアダウン
TV向け「4枚PMMA」で安定した物量を確保した東友はシェア安泰
(図)LGDにおける偏光板メーカーシェア(金額ベース、2017年~2019年予測)
・AUO向け全体
AUO TV向けで採用が急増する「COP/PMMA」構造を手掛ける住華がシェア拡大
TV向けCOP系偏光板の開発の出遅れが響くBMCは年間約5%シェアダウンが続く
(図)AUOにおける偏光板メーカーシェア(金額ベース、2017年~2019年予測)
・Innolux向け全体
CMMTはInnoluxの資本関係解消により物量が見込めず、シェアダウンが続く
BMC、Innolux MNT市場に新規参戦、TV向けは2019年以降
(図)Innoluxにおける偏光板メーカーシェア(金額ベース、2017年~2019年予測)
・BOE向け全体
LG化学はTV向けを中心にBOE向けで圧倒的な強さを見せる
「TAC/PET」構造の出荷拡大によりサムスンSDIが大きくシェア拡大
(図)BOEにおける偏光板メーカーシェア(金額ベース、2017年~2019年予測)
・CSOT向け全体
LG化学、他社参戦によりややシェアダウンも、CSOT向けでトップシェアを維持
PET系偏光板の採用拡大でサムスンSDIがシェアアップ
(図)CSOTにおける偏光板メーカーシェア(金額ベース、2017年~2019年予測)
・CEC-Panda向け全体
CEC-Pandaの大型TV展開が本戦へ
TV向け主力偏光板サプライヤー絞れずも、LG化学、CMMTが主体となる見込み
(図)CEC-Pandaにおける偏光板メーカーシェア(金額ベース、2017年~2019年予測)
・CEC-CHOT向け全体
CEC-CHOTのTV向けは昆山・CMMTが主担当
新規RTP装置導入を予定するLG化学がCEC-CHOT市場に本格参戦の見込み
(図)CEC-CHOTにおける偏光板メーカーシェア(金額ベース、2017年~2019年予測)
・HKC向け全体
中国新興VA-TV陣営向けに強みをみせるCMMTはHKC向けでも高シェア維持
2018年より住華、LG化学のCMMTシェア奪いがスタート
(図)HKCにおける偏光板メーカーシェア(金額ベース、2017年~2019年予測)
・Sharp向け全体
Sharp・広州TV生産ラインはFull稼働中
Sharp向けにLG化学が大幅なシェアアップ、2019年よりCMMTの参戦確実
(図)Sharpにおける偏光板メーカーシェア(金額ベース、2017年~2019年予測)
第2章 大型位相差フィルム市場
2-1.LCDモード別大型位相差フィルム市場規模全体(VA、IPS、TFT-TN)
TVパネルの生産台数でトップに君臨するBOEの成長と共にIPS用位相差マーケットも急拡大
2019年より本稼働を迎える中国新興VA-TV向けVA位相差フィルムの市場拡大に注目
(図・表)大型分野におけるLCDモード別位相差フィルムの市場全体(VA、IPS、TFT-TN)
2-2.材料別大型位相差フィルム市場規模全体(TAC、COP、PMMA)
Outer側での非TAC系構造である「TAC/PET」、「TAC/PMMA」の市場普及が牽引し、
2018年よりTAC系位相差フィルムの増加傾向へ
(図・表)大型分野における位相差フィルム材料別需要量推移(TAC、PMMA、COP系)
2019年以降は中国VA-TV陣営の非TAC系材料の採用状況次第で
大型位相差フィルム市場は大きく変化する見込み
(図)大型分野における位相差フィルム材料別需要量推移(TAC、PMMA、COP系)
2-3.大型VA向け位相差フィルム市場
2-3-1.大型VA用位相差フィルム市場(メーカー別)
COPに逆転されたコニカの「VA-TAC」、2019年にはCOPフィルム超え
日本ゼオンの新規大型COPフィルムの生産Capa.が加わる2020年以降中国VA陣営を巡り再び競争の兆し
(図・表)大型TFT-VAにおけるメーカー別位相差フィルム販売量推移
2018年はCOP系「SANUQI」市場参入ならずも、
コニカ「N-TAC」、「A-TAC」でVA位相差市場トップ日本ゼオンの出荷量まで物量が回復
(図)大型TFT-VA向け位相差フィルム市場におけるメーカーシェア
(2017年~2019年度予測)
2-3-2.大型VA用「COP系」位相差フィルム市場
新規投資を決断した日本ゼオン、2.5M幅対応の設備導入で一気に生産能力アップ
中国VA-TV陣営からの新規COPフィルムの需要を確保できるか
(表)大型TV向けCOPフィルムの供給能力一覧(2018年Q4)
(図)大型VA位相差向けCOPフィルムのサプライチェーン(2018年Q4時点)
2-4.大型IPS向け位相差フィルム市場
2-4-1.大型IPS用位相差フィルム市場(メーカー別)
LG化学、Full Capa.到来でPMMAフィルムの確保に苦戦中、ついに東洋鋼鈑からの
購入がスタート
東洋鋼鈑、外販向け生産Capa.どこまで増やせるか
(図・表)大型TFT-IPSにおけるメーカー別位相差フィルム販売量推移
コニカ、BOE TV向けでPET組み合わせTAC位相差フィルムの販売が絶好調
富士フイルムの「Z-TAC」、同じくBOE用「TAC/PET」や「TAC/PMMA」向け
需要確保で出荷面積拡大
(図)大型TFT-IPS向け位相差フィルムにおけるメーカーシェア
(2017年~2019年度予測)
2-4-2.大型IPS用「PMMA系」位相差フィルム市場
LG化学、Hyosung・東洋鋼鈑からPMMAフィルムの調達を増やす意向
ただ、東洋鋼鈑の外販向け生産Capa.に制限あり
(表)偏光板用PMMAフィルムの供給能力一覧(2018年Q4)
(図)PMMAフィルムのサプライチェーン(2018年Q4時点)
第3章 中小型位相差市場
3-1.LCDモード別中小型位相差フィルム市場規模全体(AM-OLED、IPS 、TFT-TN、VA)
iPhoneのOLEDパネルの採用により、中小型IPSモード向け位相差フィルムの出荷量は減少へ
全High-End SmartPhone機種で搭載が決定したOLED向け位相差市場は好調が続く
(図・表)中小型分野における位相差フィルムモード別需要量推移
(図)中小型分野における位相差フィルムモード別需要量推移
(構成比、2017年~2019年度予測)
3-2.材料別中小型位相差フィルム市場規模全体(液晶塗布、TAC、COP、PMMA)
AMOLEDパネル搭載のHigh-End SmartPhone向けでは「液晶塗布型」がスタンダード化
(図・表)中小型分野における位相差フィルム材料別需要量推移
3-3.OLED用中小型位相差フィルム市場
3-3-1.中小型OLED用市場(メーカー別)
偏光板・パネル側での歩留まりの影響で「液晶塗布型」出荷量の特需も、
2018年より歩留まり改善の方向へ
(図・表)中小型AM-OLEDにおけるメーカー別位相差フィルム販売量推移
High-Endマーケットは富士フイルムの「液晶塗布型」位相差板一色
富士フイルムは2枚型のほか、「液晶塗布1枚型」の量産採用に向けサンプル提案中
(図)中小型AM-OLED用位相差フィルム市場におけるメーカーシェア
(2017年~2019年度予測)
3-3-2.中小型OLED向け偏光板構造
新型「GalaxyS」、「iPhone」共に「液晶塗布型」は2枚構成(λ/2+λ/4)が主流へ
Middle-Low向けは「フィルム型」のニーズ根強く残る
3-4.中小型IPS用市場(メーカー別)
新規「iPhone」でLCD採用は1モデルに留まるも、3機種のなかでもっとも物量確保
2019年以降の中小型IPS位相差マーケットは新型「iPhone」でのAMOLED全搭載
への切り替え時期次第
(図・表)中小型TFT-IPSにおけるメーカー別位相差フィルム販売量推移
3-5.中小型TN-TFT用市場(メーカー別)
中国マーケットでのTNモード対応SmartPhone向けでWV出荷量は低位安定
(図・表)中小型TFT-TNにおける「WV」の販売量推移
第4章 PVA保護フィルム(保護側:Outer)市場
4-1.材料別PVA保護フィルム(保護側:Outer)市場規模全体(TAC、PMMA、PET)
PETフィルムが絶好調、2018年度にはPET系15%のシェア獲得へ
(図)PVA保護フィルム(保護側:Outer)の材料別需要量推移と予測
(2017~2019年度予測)
2019年以降のP-TAC市場は中国TVパネル陣営の「4枚TAC」離れの進行ペースに左右される
非TAC系人気止まらず、ただし2020年までは供給能力に赤信号
(図・表)PVA保護フィルム(保護側:Outer)材料別需要量推移
(TAC、PMMA、PET系)
4-2.PVA保護フィルム(保護側:Outer)全体市場
4-2-1.PVA保護フィルム(保護側:Outer)市場全体(メーカー別全体)
非TAC系「PMMA」、「PET」フィルムの成長シナリオ揺るがず、
TACの補完材としての需要は高まる一方
(表)PVA保護フィルム(保護側:Outer)の市場規模及びメーカー販売量推移(前年比)
TAC最大手富士フイルム、非TAC系の人気にもシェア40%強で守り抜く
Outerフィルムとして勢いに乗るPETフィルム、独占サプライヤー東洋紡が大きくシェアアップ
(図)PVA保護フィルム(保護側:Outer)の市場規模及びメーカーシェア
(2017年~2019年度予測)
4-2-2.PVA保護フィルム(保護側:Outer)TAC市場(TACメーカー別)
コニカ、60μmを中心にP-TAC事業縮小へ
2019年以降P-TAC市場にコニカのおこぼれ需要が発生する見込み
(図・表)PVA保護側(Outer)向けP-TACフィルム市場及びメーカー販売量推移(前年比)
4-2-3.PVA保護フィルム(保護側:Outer)PMMA市場(PMMAメーカー別)
2018年Q3よりHyosungのPMMAフィルム出荷開始
2019年上期より住友化学の「Wolf」生産拡大の見込み
(図・表)PVA保護側(Outer)向けPMMAフィルム市場及びメーカー販売量推移(前年比)
4-2-4.PVA保護フィルム(保護側:Outer)PET市場(PETメーカー別)
2018年はBOE TV向け「TAC/PET」構造の採用拡大がPETフィルム市場を牽引
勢いそのままCSOTを先頭とする中国VA-TV陣営からの新規需要を狙う
(図・表)PVA保護側(Outer)向けPETフィルム市場及びメーカー販売量推移(前年比)
需要増に応え偏光板向けPETフィルムの専用製造ラインを稼働、2020年以降の供給体制は万全
残された課題は2019年の供給対応、高まったニーズを2020年までどうつなぐのか
(表)PVA保護側向けPETフィルムの供給能力一覧(2018年Q4)
偏光板向け光学用市場に新規PETフィルムメーカーの参入は遅れ気味
サンプル出荷を強化するSKC、ただ「1枚目使い」に限定されるネックをどう取るかは
偏光板メーカーの判断
(表)PVA保護側向けPETフィルムのサプライチェーン(2018年Q4時点)
4-3.偏光板用部材フィルムの価格動向
中国TVパネル陣営向けの物量拡大がP-TACを含め全部材フィルムの単価下落のブレーキに
(表)位相差・PVA保護フィルムの材料別価格動向(2018年Q4)
4-4.PVA保護フィルムと位相差フィルムの材料別市場規模全体
2018年のPVA保護フィルム市場全体(位相差+Outer)で非TAC市場は約35%を確保
(図)材料別需要量推移と予測(PVA保護フィルム+位相差フィルム、2017~2019年度予測)
(図・表)材料別需要量推移と予測(PVA保護フィルム+位相差フィルム、シェア)
(図・表)材料別需要量推移と予測(PVA保護フィルム+位相差フィルム、前年度比)
(表)PVA保護フィルムと位相差フィルムの材料別需要量推移と予測
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