2018年版 癌治療の現状と展望
日本人の死亡原因第1位は、1981年以降、悪性腫瘍、いわゆる「がん」となっている。年間30万人以上の人ががんで亡くなっており、そして年間70万人以上の人が新たにがんになっている状況である。さらに、今後日本は高齢化が進むにつれて、がん患者の人数はますます増えていくことが予測されている。こうした中、メディカル領域では、がんの克服を目的とした様々な研究が行われている。治療分野では、従来の化学療法に代わり、がんの増殖や転移に必要な分子を特異的に抑制する分子標的薬が中心となりつつある。またこうした薬剤の奏効性の確認や、がんの再発リスクを判断するためのがん関連遺伝子検査も普及を続けている。あわせて、関連した基礎研究も、大学や国家研究機関を中心に盛んに行われている状況である。市場も、単に治療だけではなく、QOL向上、疾患の予防といったキーワードから、疾患のトータルサポートが重要となっている。
このような状況の下、今後需要の高まる「がん治療関連市場」に焦点を当て、がん研究用試薬、がん関連遺伝子検査、がん治療薬市場について、全体、分野別それぞれの市場規模とメーカーシェア、ユーザーニーズへの対応などについて調査・分析を行った。さらに、参入企業の事業展開、今後の方向性などについて総合的、多角的に捉え、2021年の市場を展望。マーケットの可能性を提示した。
※紙媒体で資料をご利用される場合は、書籍版とのセット購入をご検討ください。書籍版が無い【PDF商品のみ】取り扱いの調査資料もございますので、何卒ご了承ください。
調査資料詳細データ
調査対象品目:
がん研究用試薬市場(miRNA 試薬、組織アレイ、腫瘍スライド、FISH プローブ)
がん関連遺伝子検査市場(がん関連遺伝子診断薬、がん関連遺伝子検査受託)
がん治療薬(抗がん剤)市場(アルキル化剤、代謝拮抗剤、植物アルカロイド製剤、抗生物質、プラチナ製剤、ホルモン製剤、インターフェロン製剤、免疫賦活剤、その他抗がん剤がん関連分子標的薬)
調査方法:面接調査及び間接調査
調査期間:2018年7月~2018年9月
- 患者数、死亡者数ともに増加の一途を辿り、拡大を続けるがん関連市場。
- 個別化医療を実現した分子標的薬、がん関連遺伝子検査が広がりを見せている。
- がん治療薬、関連する検査、研究用試薬の動向を調査。
Ⅰ 市場分析編
第1章 癌治療の現状と展望/市場実態と注目動向
第2章 がん関連製品の注目市場(研究・診断)
第3章 がん治療薬(殺細胞性抗癌剤、ホルモン療法剤、生物学的応答調整剤)市場
第4章 がん分子標的治療市場の現状と展望
Ⅱ 参入企業事業実態編
調査結果のポイント
Ⅰ 市場分析編
第1章 癌治療の現状と展望/市場実態と注目動向
1.がん疾患の概要
1)がんの種類
2)発症状況
(1)患者数/国内死亡者数
(2)部位別:罹患数/死亡率
2.がん関連市場概要
1)予防市場
2)検診市場
3)主要治療法の概略
①外科手術
②抗がん剤治療
③放射線治療
3.がん関連市場の展望(がん研究用試薬市場、がん関連遺伝子検査市場、がん治療薬市場)
1)各市場の展望
①がん研究用試薬市場
②がん関連遺伝子検査市場
③がん治療薬市場
2)がん関連市場の展望
第2章 がん関連製品の注目市場(研究・診断)
1.がん研究用試薬市場
1)がん研究用試薬の概要
2)がん研究用試薬の種類
①miRNA試薬
②組織アレイ
③腫瘍スライド
④FISHプローブ
3)主ながん研究用試薬の市場規模(2015~2017年)
4)主ながん研究用試薬市場の参入企業シェア(2017年)
①miRNA試薬
②組織アレイ試薬
③腫瘍スライド試薬
④FISHプローブ試薬
5)主ながん研究用試薬の市場規模予測(2018年~2021年)
6)がん研究用試薬市場の展望
①体液中マイクロRNA測定技術基盤開発プロジェクト
②難治性がんに対する研究
2.がん関連遺伝子検査市場(診断薬、受託)
1)がん関連遺伝子検査の概要
2)がん関連遺伝子診断薬の概要
①コンパニオン診断薬
②その他診断薬(副作用予測、治療モニタリング)
3)がん関連遺伝子検査受託の概要
①がん関連遺伝子検査受託
②その他がん関連遺伝子検査受託(再発リスク検査、易罹患性検査)
4)がん関連遺伝子診断薬の市場規模(2015年~2017年)
5)がん関連遺伝子検査受託の市場規模(2015年~2017年)
6)がん関連遺伝子検査診断薬市場の参入企業シェア(2017年)
7)がん関連遺伝子検査受託市場の参入企業シェア(2017年)
8)がん関連遺伝子診断薬の市場規模予測(2018~2021年)
9)がん関連遺伝子検査受託の市場規模予測(2018年~2021年)
10)がん関連遺伝子検査の展望
①がん関連遺伝子診断薬
②がん関連遺伝子検査受託
第3章 がん治療薬(殺細胞性抗癌剤、ホルモン療法剤、生物学的応答調整剤)市場
1.がん治療薬市場の概況
A.抗がん剤
①アルキル化剤
②代謝拮抗薬
③アルカロイド系(植物由来物質)
④抗生物質製剤
⑤プラチナ製剤
B.内分泌系療法剤(ホルモン製剤、ホルモン拮抗剤)
C.生物学的応答調整剤
①インターフェロン
②免疫賦活剤
2.がん治療薬市場の参入企業および製品概要
3.がん治療薬市場の市場規模(2015~2017年)
4.がん治療薬市場のシェア状況
1)がん治療薬市場全体の製品分野別シェア状況(2017年)
2)がん治療薬市場全体の製品別シェア状況(2017年)
5.がん治療薬市場の新薬開発状況
①新規前立腺がん治療剤の発売
②高分子ミセル化抗がん剤の開発
③皮膚T細胞性リンパ腫の開発、発売
6.がん治療薬市場の市場規模予測(2018年~2021年)
7.がん治療薬市場の将来展望
第4章 がん分子標的治療市場の現状と展望
1.がん分子標的治療市場の概況
1)メカニズム
2)各社の製品概況
2.分子標的治療市場の市場規模(2015~2017年)
3.分子標的治療市場のシェア状況(2017年)
4.分子標的治療市場の開発動向
①診断薬と治療薬の同時開発
②免疫チェックポイント阻害薬の開発
③バイオシミラーの上市、普及
5.分子標的治療市場の市場規模予測(2018年~2021年)
6.分子標的治療市場の将来展望
Ⅱ 参入企業事業実態編
株式会社医学生物学研究所
株式会社エスーアールエル
株式会社LSIメディエンス
株式会社キアゲン
コスモ・バイオ株式会社
シスメックス株式会社
株式会社DNAチップ研究所
株式会社ビー・エム・エル
ファルコバイオシステムズ株式会社
富士フイルム和光純薬株式会社
ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社
図表目次
図表1 シェアマップ(2017年)
図表2 発生部位別がん種一覧
図表3 悪性新生物関連の全国推計患者数
図表4 日本人の死因推移
図表5 部位別がん罹患数、罹患率(2014年)
図表6 部位別がん死亡者数、死亡率(2016年)
図表7 科学的根拠のあるがん検診
図表8 全国がん罹患数・死亡数将来推計値(2020~2024年、2030~34年)
図表9 全国がん有病数将来推計値(2020~2024年、2030~34年)
図表10 市場規模 主ながん研究用試薬[miRNA、組織アレイ、腫瘍スライド、FIShプローブ](2015~2017年)
図表11 企業別マーケットシェア miRNA試薬市場(2017年)
図表12 企業別マーケットシェア 組織アレイ試薬市場(2017年)
図表13 企業別マーケットシェア 腫瘍スライド試薬市場(2017年)
図表14 企業別マーケットシェア FISHプローブ試薬市場(2017年)
図表15 市場規模予測 がん研究用試薬[miRNA、組織アレイ、腫瘍スライド、FISHプローブ](2018~2021年)
図表16 がん関連遺伝子検査の分類
図表17 がん関連コンパニオン診断薬(遺伝子関連)一覧
図表18 主なコンパニオン診断の項目と推定患者数
図表19 がん関連遺伝子診断薬(副作用予測、治療モニタリング、術中転移検査)
図表20 市場規模 がん関連遺伝子診断薬、2015~2017年
図表21 市場規模 がん関連遺伝子検査受託市場、2015~2017年
図表22 企業別マーケットシェア がん関連遺伝子診断薬市場(2017年)
図表23 企業別マーケットシェア がん関連遺伝子検査受託市場(2017年)
図表24 市場規模予測 がん関連遺伝子診断薬市場、2018~2021年
図表25 市場規模予測 がん関連遺伝子検査受託市場、2018~2021年
図表26 がん治療薬(殺細胞性抗癌剤、ホルモン療法剤、生物学的応答調整剤)一覧
図表27 市場規模 がん治療薬(殺細胞性抗癌剤、ホルモン療法剤、生物学的応答調整剤)2015~2017年
図表28 製品分野別マーケットシェア がん治療薬(殺細胞性抗癌剤、ホルモン療法剤、生物学的応答調整剤)市場(2017年)
図表29 製品別マーケットシェア がん治療薬(殺細胞性抗癌剤、ホルモン療法剤、生物学的応答調整剤)市場(2017年)
図表30 市場規模予測 がん治療(殺細胞性抗癌剤、ホルモン療法剤、生物学的応答調整剤)市場、2018~2021年
図表31 市場規模 分子標的薬市場(2015~2017年)
図表32 製品別マーケットシェア 分子標的薬市場(2017年)
図表33 市場規模予測 分子標的薬市場、2016~2019年
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