2019年版 建設8大市場の展望と戦略
近年の建設業界は、東京オリンピックや都心の大規模再開発などの建設需要により、好景気が続く。オリンピック直前の2019年は、そのピークを迎えると思われる。建設業界における最大の不安は五輪後の反動である。ただ、業界内には建設投資はそれほど落ちないのではないかといった声が少なくない。その理由は、五輪により延期されていたプロジェクトが山積みで、インフラ改修や大規模再開発といった官民の建設投資が2020年以降もめじろ押しだからである。
このような背景のもと、本資料では建設分野の基幹産業となっている8大市場のトレンドを中心とした調査・分析を実施し、様々な角度から建設市場全体の構造変化や中期的な展望及び各社の事業戦略等についてまとめた。
※紙媒体で資料をご利用される場合は、書籍版とのセット購入をご検討ください。書籍版が無い【PDF商品のみ】取り扱いの調査資料もございますので、何卒ご了承ください。
調査資料詳細データ
調査目的:本書において、建設分野の基幹産業となっている8大市場(住宅、商業施設、オフィスビル、ホテル、工場、物流倉庫、学校、病院)のトレンドを中心とした調査・分析を実施し、様々な角度から建設市場全体の構造変化や中期的な展望及び各社の事業戦略等について、可能な限り明らかにすることを目的としている。
調査対象市場:(1)住宅(2)商業施設(3)オフィスビル(4)ホテル(5)工場(6)物流倉庫(7)学校(8)病院
調査対象エリア:日本国内及び、一部海外市場
調査対象企業数:各分野の参入企業 約150社
調査方法:直接面接取材、弊社内部資料における調査結果及び各種業界関連資料などの整理・分析
調査期間:2019年1月~2019年3月
- 建築統計過去20年以上の徹底分析
- 住宅、非住宅施設開発のトレンド
- 分野別建設市場ストック量の把握
- 分野別参入企業の業績、事業展開
- 今後注力される有望マーケット
- 建設業界を取り巻く市場環境の変化
- 新しい業界変革、今後の方向性
- 分野別市場規模推移と見通し
- 分野別施設の需要動向、施設概要
- 今後の建設市場の中期展望と課題
総論
第1章 住宅編
第2章 商業施設編
第3章 オフィスビル編
第4章 ホテル編
第5章 工場編
第6章 物流倉庫編
第7章 学校編
第8章 病院編
調査結果のポイント
総論
◆建設投資の推移と見通し
◆建設8大市場のフローとストック
◆主な建設分野の市場規模(金額ベース)
◆使途別建築物の着工トレンド
◆既存建築物ストック量の推計
◆種類別・用途別建設工事の需要動向
◆建設業界の動向
◆ゼネコンの業績動向と見通し
◆建設会社の用途別売上高ランキング(2017年度)
◆地価の動向
◆建設業者が目指すべき方向性と課題
◆建設8大分野の中期展望と今後の課題
第1章 住宅編
1.住宅市場の最新動向
(1)住宅取得支援策の概要
(2)住宅の省エネ基準適合義務化
(3)ZEHの普及支援
(4)生産緑地の「2022年問題」
(5)住宅業界の再編
(6)ハウスメーカーの事業戦略
2.住宅のトレンド
(1)新設住宅着工戸数の推移
(2)住宅の商品トレンド
(3)デザイナーズ注文住宅
(4)住宅IoT・AIの導入
(5)中大規模建築の木造化・木質化
(6)日本の住宅事情
(7)各国で住宅価格が頭打ち
3.住宅需要の方向性
(1)人口・世帯構造の変化
(2)増加する日本の富裕層
(3)ミレニアル世代の住宅需要
(4)需要が高まる駅近の戸建て住宅
(5)地方移住への関心
(6)住宅のシェアリングサービス
4.住宅ストック市場の分析
(1)総住宅数と総世帯数との関係
(2)建て方別住宅数の推移
(3)分譲マンションのストック
(4)空き家ストックの市場分析
5.分譲マンション市場の動向
(1)分譲マンションの供給トレンド
(2)メーカーシェア、ランキング推移
(3)分譲マンションの価格動向
(4)シニア向け分譲マンションへの参入
6.賃貸住宅市場の動向
(1)多様な供給により競合激化
(2)賃貸住宅の着工動向
(3)商品企画の方向性
(4)サービス付き高齢者向け住宅の動向
(5)デベロッパーの事業戦略
(6)賃貸管理市場の動向
(7)賃貸住宅市場の方向性
7.中古住宅市場の動向
(1)注目される中古住宅
(2)リノベーション業界の動向
(3)戸建て・マンションの再生販売
(4)不動産流通業界の動向
(5)不動産流通業者の業績動向
(6)リバースモーゲージの動向
(7)中古住宅市場の見通し
8.今後の課題と市場展望
第2章 商業施設編
1.商業施設市場の最新動向
(1)商業施設の市場動向
(2)規制緩和による商業施設の開発
(3)小売業界の再編
(4)ネットと店舗の融合
(5)国内小売企業の動向
(6)中国の小売市場
(7)東南アジア進出への課題
2.商業施設のトレンド
(1)商業施設の種類・タイプ
(2)主な商業施設の開発計画
(3)商業施設の再生
(4)商業施設のZEB化
(5)商業施設のAI活用
(6)無人店舗の動向
(7)商業施設の方向性
3.業態別主要業界の動向
(1)SC(ショッピングセンター)
(2)百貨店
(3)GMS(総合スーパー)
(4)SM(スーパーマーケット)
(5)FC(フランチャイズチェーン)
(6)大手専門店
4.商業施設需要の方向性
(1)商業施設の需要動向
(2)インバウンド需要の影響
(3)ネット通販サービスの見直し
(4)小売業の金融ビジネス
(5)日本のカジノのゆくえ
5.商業店舗の市場規模推移
6.業態別商業販売額の動向
(1)商業販売額の市場規模推移
(2)業態別商業販売額
7.商業デベロッパーの事業戦略
(1)商業デベロッパーの特徴
(2)商業デベロッパーの不動産開発
(3)海外での事業展開
(4)商業デベロッパーの課題
8.今後の課題と市場展望
第3章 オフィスビル編
1.オフィスビル市場の最新動向
(1)オフィスビルの大量供給
(2)職住近接へ規制緩和
(3)注目される「WELL認証」のオフィスビル
(4)「テレワーク」の普及
(5)空きスペースのシェアサービス
(6)東南アジア主要都市のオフィス市場
(7)オフィスビル市場の方向性
2.オフィスビルのトレンド
(1)オフィスビルの建物概況
(2)オフィスビルの供給推移とストック
(3)テナント成約面積の動向
(4)大規模オフィスビルの供給見通し
(5)需要が高まるシェアオフィス
(6)オフィスビルの開発計画
3.オフィスビルの市場規模推移
(1)新築着工統計の推移
(2)ストック推移
4.オフィスビルの需給動向及び方向性
(1)大型オフィスビルの需要
(2)オフィスのニーズ
(3)地区別平均空室率の推移
(4)地区別空室面積の推移
(5)データセンターの需要拡大
5.オフィスビルの賃料相場と市況
(1)オフィスビル賃貸料の動向
(2)地区別平均賃料の推移
(3)今後のオフィス賃料見通し
6.主要企業の業績と事業戦略
(1)大手不動産会社の業績動向と見通し
(2)オフィスビル開発の事業展開
(3)大手不動産会社の事業戦略
(4)大手企業のスタートアップ投資
7.不動産証券化の動向
(1)不動産証券化の市場規模推移
(2)不動産の用途別実績
(3)都道府県別の実績
(4)Jリートの市場規模推移
(5)不動産私募ファンドの市場規模推移
(6)新興国で導入相次ぐREIT
8.今後の課題と市場展望
第4章 ホテル編
1.ホテル市場の最新動向
(1)ホテル業界の動向
(2)ホテルの開業ラッシュ
(3)民泊新法の施行
(4)2025年大阪万博開催の影響
(5)地方旅館をファンドが再建
(6)会員制リゾートクラブの動向
2.ホテルのトレンド
(1)新しいホテルのトレンド
(2)ホテルの開発計画
(3)オフィスビルを転用したホテル開発
(4)地方でのホテル開発
(5)デベロッパーによるホテル開発
(6)ハウスメーカーによる自社開発
(7)ソウルで相次ぐ日系ホテルの開業
3.ホテル需要の方向性
(1)国内宿泊者の需要動向
(2)ホテル需要の動向
(3)個人旅行が主流になってきたホテル業界
(4)異業種参入の動向
(5)今後のホテル需要
4.ホテル・旅館の市場規模推移
(1)ホテルの建築着工推移
(2)ホテルの市場規模推移
(3)旅館の市場規模推移
(4)主要企業の業績
5.ホテルの利用率状況
(1)シティホテル
(2)ビジネスホテル
(3)都道府県別・施設別客室稼働率の状況
6.ホテルの収益性、運営実態
(1)ホテル市場の増加
(2)シティホテルの収支状況
(3)ホテルの経営実態
7.ブライダル市場の動向
(1)婚姻件数と婚姻率の推移
(2)ブライダル市場規模推移
(3)主要企業の業績動向
(4)ホテル婚礼のトレンド
(5)主なホテルの婚礼実績
8.今後の課題と市場展望
第5章 工場編
1.工場市場の最新動向
(1)工場の市場動向
(2)日本企業が東南アジアにシフト
(3)投資を見合わせる工場自動化関連企業
(4)スマート工場の課題と対応策
(5)政府も後押しする植物工場
2.工場のトレンド
(1)工場立地件数・面積の推移
(2)工場立地件数の増減要因
(3)工場立地面積の増減要因
(4)業種別の立地動向
(5)工場立地の環境
(6)県内立地(本社地内)の動向
(7)地域別の立地状況
(8)研究所の立地状況
3.工場の市場規模推移
(1)工場ストックの現状
(2)市場規模推移
4.工場の需要動向
(1)海外現地法人の分布状況
(2)海外現地法人の撤退及び進出状況
(3)現地法人の売上高の状況
(4)海外生産比率
(5)現地法人の収益状況
5.国内における設備投資及び研究開発の動向
(1)2018年度の設備投資動向
(2)主要各社の設備投資額
(3)主要各社の研究開発投資
6.海外における研究開発及び設備投資の動向
(1)現地法人の研究開発費の状況
(2)現地法人の設備投資額の状況
(3)主要企業の海外設備投資額
7.今後の課題と市場展望
第6章 物流倉庫編
1.物流倉庫市場の最新動向
(1)物流施設の市場動向
(2)物流業界の変化
(3)物流業界のAI活用
(4)荷主と事業者との直接取引を支援
(5)従量課金で提供するシェアリングモデル
(6)規制に対応する「ハラル認証」の取得
(7)中国の大手EC企業の物流戦略
2.物流倉庫のトレンド
(1)倉庫市場の動向
(2)営業倉庫の動向
(3)物流施設の開発動向
(4)物流倉庫の自動化
(5)物流不動産ビジネスの動向
(6)東南アジアのコールドチェーン構築
(7)今後の開発計画
3.物流倉庫需要の方向性
(1)賃貸目的の倉庫建設需要
(2)物流施設の需要動向
(3)賃貸物流施設の空室率
(4)3PLの市場動向
(5)ドラッグストアのネット通販が拡大
(6)物流システム機器の市場動向
(7)マテハン市場の動向
4.物流倉庫の市場規模推移
5.倉庫・物流業者の動向
(1)参入企業の動向と業績推移
(2)倉庫業者の企業分析
(3)物流開発企業の事業戦略
(4)大手デベロッパーによる物流施設開発
(5)冷凍・冷蔵倉庫の事業展開
(6)低温物流の事業戦略
(7)主要メーカーの物流効率化
6.倉庫事業の経営状況
(1)普通倉庫業の収支状況
(2)冷蔵倉庫業の収支状況
(3)運輸事業者の収支状況
7.物流コストの実態
(1)売上高物流コスト比率
(2)物流コストにおける各種構成比
(3)物流コスト削減策
8.今後の課題と市場展望
第7章 学校編
1.学校市場の最新動向
(1)出生数の推移
(2)児童のいる世帯の推移
(3)人口構成の将来推移
(4)学習指導要領の改訂による影響
(5)教育無償化の動向
(6)大学入試制度改革の動向
(7)国の教育改革
2.学校のトレンド
(1)教育産業市場の変遷
(2)学校数の動向
(3)在学者数の動向
(4)教育ICTの動向
(5)活躍の場が広がる高等専門学校
(6)進化した学校建築
3.教育ニーズの変化
(1)生活意識及び教育関連支出の変遷
(2)タブレット端末の整備状況
(3)小学校教育課程におけるプログラミング教育
(4)小学校における外国語の移行措置
(5)教育向けIT「エドテック」の導入
(6)教育と転職支援を組み合わせるサービス
(7)海外における教育ビジネス需要
4.学校の市場規模推移
5.大学の動向
(1)大学数と在学者数の推移
(2)大学志願者の動向
(3)大学生の就職状況
(4)大学院の動向
(5)大学発スタートアップの動向
6.民間教育産業の市場動向
(1)学習塾・予備校市場
(2)家庭教師派遣市場
(3)英会話教室・語学学校市場
(4)民間カルチャーセンター市場
(5)スポーツ教室市場
(6)料理教室市場
7.企業向け研修サービス市場の動向
(1)企業向け研修サービス市場の分類と定義
(2)市場概況
(3)市場規模推移
(4)参入事業者の動向
8.今後の課題と市場展望
第8章 病院編
1.病院市場の最新動向
(1)2019年度の厚生労働省予算案
(2)2018年度診療報酬改定の影響
(3)医療に変革をもたらすブロックチェーン
(4)オンライン診療の保険適用
(5)セルフメディケーション税制の普及拡大
(6)地域包括ケアシステムの構築
(7)世界で急拡大している「医療ルーリズム」
2.病院のトレンド
(1)病院の種類
(2)病院や介護施設などの供給体制の見直し
(3)医療機関の倒産動向
(4)介護医療院の創設
(5)在宅医療への参入
(6)中小病院の生き残り戦略
(7)医療を軸とした新たな街づくり
3.病院数・病床数のストック推移
(1)種類別にみた施設数及び病床数
(2)開設者別にみた施設数
(3)病床の規模別にみた施設数
4.病院の市場規模推移
5.病院の経営実態
(1)1病院当たり入院患者数及び外来患者数
(2)100床当たり収支金額
(3)100床当たり総損益差額及び医業損益差額の状況
(4)医業収益100対収支金額割合
(5)黒字・赤字病院数の割合
(6)平均在院日数
(7)病床利用率
(8)一般病院における100床当たり職員数
(9)医師1人1日当たり診療収入
(10)主な診療科別の患者1人1日当たり診療収入
6.関連業界の動向
(1)高齢者住宅の併設事業所に規制強化
(2)医療のITサービス
(3)薬局の現状と課題
(4)介護業界の環境変化
(5)介護施設の動向
(6)介護保険サービスの利用者状況
7.今後の課題と市場展望
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