2020 新版 高機能フィルム市場の展望と戦略

2020年の高機能フィルム市場は、5Gの本格始動やFoldableスマートフォンの発売など新たな用途・市場の拡大が期待されたが、前半は新型コロナウイルス感染症の世界的流行により幅広い産業分野で生産活動の停滞を余儀なくされた。ただ、こうした中でもディスプレイ関連副資材や低誘電フィルム、MLCCリリースフィルムなど比較的安定したフィルムの需要が確保されている例もある。5G通信向けの低誘電フィルム、Foldable端末カバー用フィルム、MLCCリリースフィルム、PETフィルムなど、注目される高機能フィルムのアイテム、マーケット及び各社の動向について分析・考察を加えることで、最新の市場動向に即したレポートを作成した。

発刊日
2020/11/30
体裁
A4 / 199頁
資料コード
C62113500
PDFサイズ
6.1MB
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調査資料詳細データ

調査概要
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調査目的:国内外の高機能フィルムメーカーの現在の動向と今後の事業施策を徹底調査し、さらに周辺調査を行うことで、ワールドワイドの高機能フィルム市場における現状と今後の動向の把握を目的とする。
調査対象
PET フィルム、MLCC リリースフィルム
低誘電フィルム(PI フィルム、LCP フィルム、PPS フィルム)
Foldable 端末カバーフィルム(透明PI フィルム、ウレタンフィルム、透明アラミドフィルム)
調査方法:直接面接取材をベースに、文献調査を併用。
調査期間:2020年7月~2020年11月

調査結果サマリー
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Foldableスマートフォンカバー用透明PIフィルム世界市場に関する調査を実施(2020年)
Foldableスマートフォンカバー用透明PIフィルムの2020年世界出荷量は、前年比150%の15万㎡の見込

資料ポイント
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  • 低誘電・高平滑など付加価値の高いフィルムはコロナ禍でも需要を伸ばす既存のフィルムには無い一段上の性能を実現する技術力・開発力が成長のポイント
  • ESG・SDGsは“お題目”ではない。塗材開発、ポリマー改質などこれまで蓄積してきた技術の活用でフィルムメーカーの新たな競争軸を創り出せ
  • 2020年のPETフィルム生産ライン稼働率はコロナ禍で一時20~30%に落ち込むもStay Home需要や後半以降の経済回復により通年では80~85%程度が見込まれる
  • Foldableカバー用透明PIフィルムの市場規模は2021年に50万㎡まで拡大が期待される、6GPa以上、1Rで20万回の屈曲試験クリアが標準スペックに
  • 5GでもPI使用のニーズに応えるMPI、ポリマー改質によるサブ6対応に続きフッ素複合化によるミリ波対応グレードも登場、LCPは超低吸水による環境を問わない伝送信頼性に自信、PPS、PENなどを新たな低誘電基板材料として提案する動きも
  • MLCCリリースフィルムは2019年の大幅減から一転、2020年はコロナ禍の中でも需要は活況を呈し大幅成長へ

前回版との違い

  • 低誘電フィルムでPPS、フッ素フィルムの動向を記載
  • Foldableカバー用フィルムでアラミドフィルムの動向を記載
  • PETフィルムの加工品(リリースフィルム、偏光板用プロテクトフィルム)動向についての記載をカットし、光学部材用、光学副資材用、DFR用、電気・電子関連用のメーカーシェアを記載

資料概要
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第1章 高機能フィルム市場の展望
第2章 PETフィルム市場の徹底分析
第3章 注目される高機能フィルム市場の動向
第4章 工業用高機能フィルムメーカーの展望と戦略

リサーチ内容

調査結果のポイント

第1章 高機能フィルム市場の展望

ものづくりの先にあるニーズに自社の技術力を活かせ!
低誘電・高平滑など付加価値の高いフィルムはコロナ禍でも需要を伸ばす
既存のフィルムには無い一段上の性能を実現する技術力・開発力が成長のポイント
(図)主要な高機能フィルムの市場規模対前年比増減率推移
(2019年~2021年予測)
ESG・SDGsは“お題目”ではない。塗材開発、ポリマー改質など
これまで蓄積してきた技術の活用でフィルムメーカーの新たな競争軸を創り出せ

第2章 PETフィルム市場の徹底分析

2020年のPETフィルム生産ライン稼働率はコロナ禍で一時20~30%に落ち込むも
Stay Home需要や後半以降の経済回復により通年では80~85%程度が見込まれる
(表)PETフィルム主要メーカー 生産体制
(表)主要メーカーによる地域別PETフィルム供給能力推移
工業用PETフィルム市場は2019年のマイナス成長から回復基調に、コロナ禍の影響は限定的
光学用は偏光板用PVA保護フィルムの好調続く
(表)工業用PETフィルム 主要用途別需要量推移(主要9社合計)
(表・図)主要メーカーによる光学部材用PETフィルム市場規模推移
(図)光学部材用PETフィルムの需要動向
(図・表)主要メーカーによる光学副資材用PETフィルム市場規模推移
MLCCリリースフィルム向けは東レグループが50%を超えるシェア確保
DFRはコロナ禍の影響うけ2020年微減見込むも2021年以降は再び成長基調へ
(図・表)主要メーカーによる粘着・離型用PETフィルム市場規模推移
(MLCCリリース含む)
(図・表)主要メーカーによるMLCC離型用PETフィルム市場規模推移
(図・表)主要メーカーによるDFR用PETフィルム市場規模推移
(図・表)主要メーカーによる電気・電子用PETフィルム市場規模推移
MLCC、偏光板の好調を受け加工能力増強の動きが活発化
(表)主要PETフィルムメーカーの加工体制
(表)主要メーカーによる工業用PETフィルム販売量及びシェア推移

東レ株式会社
  新中期経営計画でMLCC離型、DFR、PICASUS®の拡大を推進
  2020年度のフィルム事業売上収益3,800億円達成を目指す
  2020年度から新たな中期経営計画「プロジェクトAP-G 2022」がスタート
  6か国7拠点で約40万t/年の生産能力を保有、
  韓国及びマレーシアでは増設を検討
  岐阜、三島の国内2工場では高平滑なMLCC離型、
  DFRなど高付加価値品主体に生産
  2020年の需要は前半にコロナ禍の影響受けるも後半以降持ち直し
  通年でプラスを見込む
  光学関連用途はLCD・TP部材のマイナスを副資材向けが吸収
  MLCC離型フィルムは5Gスマホ向け高平滑品需要拡大に期待
  DFRは高透明・無欠陥が評価されコロナ禍の中でも順調に販売量を伸ばす
  ナノ積層フィルムPICASUS®、金属調光沢だけでなくUVカットや
  世界初の光の反射・透過の指向性制御特性を付与したグレードなど
  高性能品の投入を推進

三菱ケミカル株式会社
  光学用グレード・高付加価値品を中心に安定的な販売量を確保
  東南アジア地域での工業用フィルム需要拡大に応え
  インドネシア拠点で新ライン建設
  コロナ禍の影響による販売量マイナスは一過性の現象、
  2021年以降は成長傾向を取り戻す
  光学用付加価値グレードやDFRが販売量を牽引
  加工フィルムは山東、中国・無錫ともほぼフル稼働
  偏光板の超々広幅化に備え無錫に2,600mm幅コーターを投入

東洋紡株式会社
  偏光板、MLCCなど成長分野での需要確保と生産体制の拡充で
  PETフィルム事業は順調な成長を継続
  2020年5月、犬山工場で超複屈折フィルム「コスモシャインSRF®」
  専用ラインが稼働
  PET系偏光板のさらなる需要拡大に応える
  光学用PETフィルムは偏光板用「コスモシャインSRF®」の急成長に加え
  2020年は高透明・易接着フィルム「コスモシャイン®」が
  医療関連用途で拡大
  超平滑グレードに特化のMLCCリリースフィルム、
  2019年は市場縮小傾向の中で善戦
  2021年度にはハイエンド領域で30%のシェア確保を目指す
  原料にPETボトルリサイクル樹脂使用の合成紙、工業用、
  包装用フィルムを揃え
  ユーザーの環境負荷低減につながる提案を強化

東洋紡フイルムソリューション株式会社
  コスト競争力を背景にミドルエンド領域の一般産業分野に強み
  親会社・東洋紡とのグループシナジーを発揮
  宇都宮、インドネシア拠点の稼働率は2020年に年間90%前後まで
  持ち直す見込み
  主力のMLCC不振によるマイナス成長から一転、
  2020年以降は年間2~3%の成長を維持
  MLCC向け「ピューレックスⅡ」は車載関連需要次第で
  年間2ケタ成長も期待される
  オンリーワン製品のPENフィルムでは低誘電正接を活かし
  5G基板向けの提案を推進

TORAY ADVANCED MATERIALS KOLEA Inc.
(東レ尖端素材株式会社)
  MLCCリリースフィルム、偏光板副資材など
  収益性の高い中厚グレードに注力
  2021年に亀尾工場の光学厚物用ラインを50μm以下の中厚肉用に改造予定
  加工ラインはMLCC・偏光板リリースフィルムの需要拡大に合わせ
  増設を検討中
  光学用は部材向けの減少を偏光板副資材向けの需要がカバーし
  プラス成長継続
  部材向けはQDシート用バリアフィルム向けが好調
  MLCCリリースフィルムは2019年に激減も2020年には回復を見込む
  電気・電子は安定、加飾フィルムの成長に期待

SKC Co.,Ltd. (PETフィルム)
  光学用副資材、MLCCリリースフィルム、電気・電子が安定的に成長
  韓国、中国、米国の3ヶ国で需要地ニーズに最適化した生産体制を確立
  中国拠点では現地メーカーとの競合ではなく
  高付加価値領域への注力で収益確保に注力
  2019年~2020年にかけ、米中摩擦やコロナ禍の影響で
  工業用フィルムはマイナス成長
  光学用向けは付加価値重視の展開で販売構成比は30%程度を維持
  一般産業用では2020年にMLCCリリースフィルム原反が急成長

Kolon Industries, Inc. (PETフィルム)
  光学用、MLCCリリースフィルム用が安定した需要を確保
  韓国拠点は2019年~2020年前半に稼働率低下も
  2020年後半以降フル稼働を回復
  米中貿易摩擦とコロナ禍を経て、2020年後半より
  PETフィルム販売量が正常化
  8K化によるディスプレイ向け需要と5Gの普及で
  MLCCリリースフィルムの成長が寄与

南亜塑膠股份有限公司
(NAN YA PLASTICS CORPORATION)
  粘着・剥離、DFRなど一般産業用グレードの拡販を積極的に推進
  2020年に予定していた増設はコロナ禍の影響で2021年にずれ込む
  日米貿易摩擦、コロナ禍など市場の-要因が重なり
  PETフィルム販売量は2019年、2021年見込みともに
  横ばい~微増にとどまる
  加工拠点の増設計画も大きくずれ込み、まず2021年1Qに
  新規ライン1本が稼働予定
  当初予定の新ライン3本全ての稼働は2022年2Qを予定

新科光電材料股份有限公司
(SHINKONG MATERIALS TECHNOLOGY CO.,LTD.)
  2020年は工業用の縮小をStay Home需要に応えた包装用が補う形で
  コロナ禍の中でもPETフィルム販売量は前年比横ばいを維持
  2020年はコロナ禍の中工業用が縮小、包装用が拡大する結果に
  光学用は2019年に大型ディスプレイ向け厚番手フィルムの
  オーダー縮小で大幅減
  一般産業用では自動車用ウィンドウフィルムの増減が全体量に影響
  粘着・離型ではMLCCリリース原反はごく一部にとどまる

第3章 注目される高機能フィルム市場の動向

1.Foldable端末用カバーフィルム
  SEC、Huaweiに続きMotorolaが参入、
  サイズ・形状の多様化でFoldable市場は本格形成期へ
  2020年の市場規模は260万台、2021年には1,000万台に迫る勢い
  (表)Foldable端末製品一覧
  (図)Foldableスマートフォン市場規模予測
  Foldable端末最大手のSECはカバー材料をフィルムから
  Ultra Thin Glass(UTG)に変更
  現在はSCHOTTのみ参入もガラスメーカー各社の開発動向が注目される
  Foldableカバー用透明PIフィルムの市場規模は2021年に50万㎡まで
  拡大が期待される
  (図)Foldableスマートフォンカバー用PIフィルム市場規模予測
  (図)Foldableスマートフォンカバーの構成
  (表)Foldable端末カバー用PIフィルムメーカーのHC処理状況
  (表)透明PIフィルム 価格動向
  Foldableカバー用透明PIフィルムの市場規模は2021年に50万㎡まで
  拡大が期待される
  6GPa以上、1Rで20万回の屈曲試験クリアが標準スペックに
  (表)透明PIフィルム 主要メーカー各社の生産体制
  アラミドフィルム、ウレタンフィルム、耐屈曲性PETフィルムなど
  Foldableカバーでの採用を目指した新たなフィルムが続々登場
  (表)Foldable端末カバー材料の特性比較
2.低誘電フィルム
  2021年以降のスマートフォンは5G対応がスタンダードに
  (表)5Gスマートフォン出荷動向
  5GでもPI使用のニーズに応えるMPI、2019年はポリマー改質による
  サブ6対応が進展
  2020年にはフッ素複合化によるミリ波対応グレードも登場
  (表)FPC基板材料 特性比較
  LCPは超低吸水による環境を問わない伝送信頼性に自信
  PPS、PENなどを新たな低誘電基板材料として提案する動きも
  PIフィルムメーカー各社が5G対応グレードをラインナップ
  サブ6対応は量産も始まり、ミリ波対応グレードのサンプルワークが進む
  (表)PIフィルム 主要アプリケーション別市場規模推移(重量ベース)
  (表)PIフィルム 主要アプリケーション別市場規模推移(面積ベース)
  (表)主要PIフィルムメーカー 販売量推移(重量ベース)
  (表)主要PIフィルムメーカー 販売量推移(面積ベース)
  (表)PIメーカー各社の低誘電グレード
  (表)PIフィルム主要メーカー各社の生産体制
  クラレ、村田製作所、住友化学に次いでデンカが5G基板向け
  LCPフィルムに参入
  (表)LCPフィルム 主要メーカーの動向
3.MLCCリリースフィルム
  2019年の大幅減から一転、2020年はコロナ禍の中でも需要は
  活況を呈し大幅成長へ
  (図・表)MLCC用リリースフィルム 市場規模推移
  2020年以降の市場拡大で
  2017~2018の需給逼迫を受け実施された各社のライン増設・能力増強が
  真価を発揮
  (表)主要MLCCリリースフィルムメーカー各社の生産体制
  (表)主要MLCCリリースフィルムメーカー各社の能力増強
  原反PETフィルムは東レグループが50%を超えるシェアを確保
  2位の東洋紡グループはボリュームゾーン~ハイエンドまで全方位展開で
  20%前後のシェアに
  (図・表)MLCC用リリースフィルム原反(PETフィルム)
   市場規模推移
  (図・表)MLCCリリースフィルム原反(PETフィルム)
   メーカー別販売量推移
  高付加価値のハイエンド品とローエンドグレードは価格に約2倍の開き
  高レベルの表面改質コーティング技術を持つリンテックは収益性で
  強み見せる
  (表)MLCC用リリースフィルム価格動向
  専業コンバーター、原反メーカーの加工事業がそれぞれ得意分野を
  活かして展開
  (図・表)MLCC用リリースフィルム メーカー別販売量推移
  (表)主要MLCCリリースフィルムメーカーの原反調達体制
  (図・表)セラミックコンデンサー主要メーカーにおける
   リリースフィルムメーカーシェア(2018年)
  (図・表)セラミックコンデンサー主要メーカーにおける
   リリースフィルムメーカーシェア(2019年)
  (図・表)セラミックコンデンサー主要メーカーにおける
   リリースフィルムメーカーシェア(2020年)

第4章 工業用高機能フィルムメーカーの展望と戦略

Kolon Industries, Inc.(PIフィルム)
  中国、米国の大手端末メーカーのFoldableカバー向けにCPIフィルムを供給
  1,580mm幅の量産ラインで生産能力約100万㎡/年の安定した
  供給体制を確立
  2020年の販売量は15万㎡を見込む

SKC Co.,Ltd.(PIフィルム)
  グループ会社であるSKC HT&Mと連携し
  原反~加工までの一貫体制で差別化を図る
  2019年に稼働を開始した量産ラインでのサンプルワークを継続
  Foldable端末向けのサンプルワークと並行し、Rollable対応を目指した
  薄肉品の開発を推進

バンドー化学株式会社
  光学透明エラストマーシート「Free Crystal®」
  Foldable端末カバーの多様化に対応した開発・提案を推進

東レ株式会社(透明アラミドフィルム)
  屈曲半径1mm、100万回以上の折曲げ対応と9Hの表面硬度を両立
  高透明、高剛性、超低CTEというフィルムの特性と独自開発の
  専用コート層の組合せにより
  先行するCPI、UTGでの対応が難しい特殊形状の
  Foldable・Rollable端末カバーで真価を発揮

株式会社クラレ
  LCPフィルムからFCCLまで一貫した技術展開で5Gのニーズに対応
  サブ6~ミリ波まで幅広い帯域で安定した伝送を実現
  電気的特性に加え、低吸湿、耐折性など回路基板としての
  性能バランスを追求

株式会社カネカ
  5G対応の低誘電グレードでの展開を強化
  2020年の販売量はコロナ禍の中でも前年比110%に迫る成長を見込
  Df0.006の「ピクシオSR」に続き、LCP並のDf0.0025を実現した
  「ピクシオIB」を開発
  サブ6~ミリ派まで幅広い周波数帯への対応を可能とし5G関連需要の
  立ち上がりに備える

東レ・デュポン株式会社
  ボリュームよりも付加価値を重視した事業展開を推進
  5G需要の取り込みを積極的に進める
  他樹脂を加えずピュアPIでDf0.0045の低誘電正接を実現する
  「カプトンLK」を開発
  熱可塑性PIとの多層化グレードなどと合わせ2021年には5G対応品の
  販売比率10%を目指す
  超低線膨張グレード、極薄グレード、FFC用低誘電グレード等
  5G関連の他にも特徴的な独自グレードの提案も積極的に推進

PI Advanced Materials Co.,Ltd.
  SKC KOLON PIの事業を継続
  2019年より5G対応の低誘電正接グレードの量産を開始
  PIフィルム生産能力は鎮川、亀尾の両工場合計で3,300t/年
  亀尾工場では広幅ラインの増設を検討
  コロナ禍の中でも2020年は重量ベース、
  面積ベースともにプラス成長を確保
  5G対応の低誘電正接グレードはミリ波対応品の開発に取り組む

東洋紡株式会社(PIフィルム)
  超耐熱・高寸法安定のPIフィルム「ゼノマックス®」量産開始
  フレキシブルディスプレイ基板としての採用がスタート
  「薄い」「軽い」「割れない」に加え、G6基板対応の生産性や
  ガラス基板への仮固定などガラス代替のハードルの低さが評価される
  5G基板向け低誘電フィルムや透明グレードなどの開発も進む

AGC株式会社
  高耐熱・低吸湿・低伝送損失というフッ素の特徴と高い密着性を併せ持つ
  Fluon+TM EA-2000を5G基板材料として提案

東レ株式会社(PPSフィルム)
  誘電特性に優れるPPSを独自の結晶構造・分子配向制御技術で改良
  耐熱性・寸法安定性を向上し5G回路基板での採用を狙う
  Df0.002を維持しつつ、ハンダ耐熱性とZ方向の線膨張係数抑制を実現
  性能、価格、使いやすさのバランスで差別化
  フィルム単体、FCCL単体ではなく、FPCに組んだ状態での性能を
  重視した提案を推進

三井化学東セロ株式会社
  主力のMLCCリリースフィルム、2020年の販売量は
  過去最高の2018年越えを見込む
  コーティングラインの増強計画はペンディングも、
  2019年のスリッター増強で
  「SP-PET」の供給能力は20%程度拡大
  リリースフィルム販売量、2020年前半はコロナ禍の影響受けるも
  後半に巻き返し
  通年では前年比2ケタ成長を見込む
  ミドルエンド~ハイエンド領域のニーズに最適化した製品設計と、
  性能・品質で差別化

COSMO AM&T CO.,LTD.
(コスモ新素材株式会社)
  ローエンド~ハイエンドまで幅広いグレードのリリースフィルムを展開
  ローカル・新興MLCCメーカー向けの供給量が拡大
  設備の転用・集約などは一段落、4ライン4,500万㎡/月体制が確立
  2020年は9月以降フル稼働が続く
  販売量の15%前後が新興・ローカルMLCCメーカー向け
  主力のSEMCO向けは2020年にStay Home特需で大幅に拡大

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