2020-2021年版 リチウムイオン電池部材市場の現状と将来展望 ~セパレーター編~
本レポートは2020年の9月発刊「2020年版 リチウムイオン電池部材市場の現状と将来展望~1st Half Report~」以降、2020年10月~2021年3月までの追加調査(コロナウイルスによる経済への影響、新たに発表された各国の環境政策動向、等)を踏まえた完全版レポートになります。
※紙媒体で資料をご利用される場合は、書籍版とのセット購入をご検討ください。書籍版が無い【PDF商品のみ】取り扱いの調査資料もございますので、何卒ご了承ください。
調査資料詳細データ
調査目的:日本および韓国、中国、台湾有力リチウムイオン電池(以下LiB)用セパレーター10社の現在の動向と今後の事業施策を徹底調査し、更に周辺調査を加えることで世界LiB用セパレーター市場の現状と今後の動向を把握することを目的とする。
調査対象:日系セパレーターメーカー:6社、韓国セパレーターメーカー:1社、中国セパレーターメーカー:3社
調査方法:直接面接取材をベースに、文献調査を併用。
調査期間:2020年10月~2021年3月
- 2020-2021年版ではコロナ禍でも成長続く車載用LiB市場、民生小型LiB市場の動向を踏まえ、日系、韓国、中国のセパレーターメーカーの取り組み状況、セパレータートレンド等に注目
- セパレーター市場価格動向を掲載
- タイプ別(民生小型セル/中大型セル)LiB用セパレーター市場規模(2016~2025年予測)を算出
- セパレーターコーティング比率世界市場規模推移(2016~2025年予測)を算出
- 世界主要セパレーターメーカー生産能力一覧を掲載(2016~2021年計画)
- 世界主要セパレーターメーカー各社の動向を掲載
- 民生小型セル市場(2016~2025年予測、アプリケーション別、セルタイプ別/2017~2020年メーカーシェア)、車載用セル市場(2016~2025年予測、2030年予測、セルタイプ別/2017~2020年メーカーシェア)の情報も併せて収録
第1章 民生小型LiB市場の現状と将来展望
第2章 車載用LiB市場の現状と将来展望
第3章 リチウムイオン電池セパレーター市場の現状と将来展望
第4章 セパレーターメーカーの動向と戦略
第1章 民生小型LiB市場の現状と将来展望
1.民生小型LiB アプリケーション別市場動向
2020年はセル数ベースで前年比約110%推移
(図・表)民生小型LiB アプリケーション別 出荷推移(電池容量)
(図・表)民生小型LiB アプリケーション別 出荷推移(セル数)
(図・表)民生小型LiB アプリケーション別 出荷推移
(出荷金額:ドル)
2021年も成長維持が予測されるも、
ノートPC、スマホは半導体等の部材供給状況に懸念
(図)民生小型LiB市場 2020年(セル数ベース:単位千セル)
その他内訳
ノートPC向けセルは従来の円筒形からラミセルへのシフトが加速
2.民生小型LiB セルタイプ別市場動向
円筒形セルのラミセル超えは2023年を予測
(図・表)民生小型LiB 形状タイプ別 出荷推移(電池容量)
(図・表)民生小型LiB 形状タイプ別 出荷推移(セル数)
(図・表)民生小型LiB 形状タイプ別 出荷推移(出荷金額:ドル)
3.民生小型LiBメーカーシェア推移
トップシェア維持のSamsung SDI、追い上げるATL
シェア変動の背景には各社の戦略変更も
(表)民生小型LiB メーカーシェア推移(電池容量)
(表)民生小型LiB メーカーシェア推移(セル数)
(表)民生小型LiB メーカーシェア推移(出荷金額:ドル)
第2章 車載用LiB市場の現状と将来展望
1.車載用LiB市場動向
2020年の車載用電池市場(NiMH、LiB)は前年比120%台で推移
(図・表)車載用電池(Ni-MH・LiB)市場規模推移
(市場予測 容量ベース:CY2016~CY2025、CY2030)
(図・表)車載用電池(Ni-MH・LiB)市場規模推移
(市場予測 金額ベース:CY2016~CY2025、CY2030)
2.電池形状別車載用LiB市場動向
2020年、円筒角ラミ比率は2:5:3、今後はラミ比率が上昇の可能性
(表)市場ベース予測:世界車載用LiB形状別
(円筒形・角形・ラミネート形)
市場規模推移(容量:CY2016~CY2025、CY2030)
(図)市場ベース予測:世界車載用LiB形状別市場規模推移
(容量:CY2016~CY2025、CY2030)
3.車載用LiB市場メーカーシェア動向
独走を続けるCATLの一方で、前年割れ推移が目立つ中国勢
韓国3社は2020年大幅成長
(図・表)世界車載用LiB市場メーカーシェア推移(CY2017~CY2020)
第3章 リチウムイオン電池セパレーター市場の現状と将来展望
2020年、セパレーター市場は前年比同等の成長率で推移
今後問われるは将来のマーケットを含めた自社のベストポジションの見極め
1.LiB用セパレーター市場全体市場動向
(表)LiBセパレーター 世界市場規模推移(2016年~2025年予測)
(図)LiBセパレーター 世界市場規模推移(数量2016年~2025年予測)
(図)LiBセパレーター 世界市場規模推移(金額2016年~2025年予測)
2.セルサイズ別(民生小型セル、中大型セル)LiB用セパレーター動向
車載用セル向け・ESS向けの拡大続く
(図・表)LiB セパレーター セルサイズ別
(民生小型/中大型:車載、ESS)
世界市場規模推移(数量:2016年実績~2025年予測)
(図・表)LiB セパレーター セルサイズ別
(民生小型/中大型:車載、ESS)
世界市場規模推移(金額:2016年実績~2025年予測)
3.LiB用セパレーター製品動向
(民生小型セル、中大型セル/コーティング、コーティングレス)
(表)LiB用セパレーターの「湿式」、「乾式」について
(表)セパレーター需要分野別 トレンド(2020年)
コーティングセパで接着性ニーズ高まりの向き
CATL、帝人は包括的ライセンス契約の締結を発表
(表)参考資料:民生小型セル・中大型セル向け
コーティングセパレーター構成例一覧
(表)参考資料:世界主要セパレーターメーカー
製品ラインナップ状況一覧(2020年)
4.タイプ別(民生小型/中大型セル、コーティング/コーティングレス)
LiB用セパレーター市場規模推移
民生小型セル向け、車載用セル向け共にコーティング比率が上昇
(表)LiBセパレーター 民生小型・中大型(車載・ESS)別
コーティング比率 世界市場規模推移(数量:2016年~2025年予測)
5.セパレーター 市場価格動向
中国で大幅下落トレンド続く、今後は下げ止まりの可能性も
(表)LiB用 セパレーター(民生小型、中大型セル向け)
参考販売価格帯推移(2016~2020年)
6.LiB用セパレーター市場 メーカーシェア推移
上海エナジーが2019年に続き、2020年もトップシェアを維持
(表)LiB セパレーター世界市場規模 原反ベース
メーカーシェア推移(数量:2016年~2020年)
(表)LiB セパレーター世界市場規模
メーカーシェア推移(金額:2016年~2020年)
(表)参考資料:民生小型LiBセルメーカー/セパレーターメーカー
サプライチェーン一覧(2020)
(表)参考資料:中大型LiBセルメーカー/セパレーターメーカー
サプライチェーン一覧(2020)
7.国別LiB用セパレーターシェア推移
中国が国別構成比6割超えまで上昇
日本は徐々にプレゼンス低下、韓国は構成比横ばい推移
(図・表)LiBセパレーター世界市場規模 国別シェア推移
(数量:2016年~2020年)
(図・表)LiBセパレーター世界市場規模 国別シェア推移
(金額:2016年~2020年)
8.LiB用セパレーター主要メーカー生産能力推移
2020年、世界セパレーター生産能力計は100億㎡/年を上回る規模に
(表)主要セパレーターメーカー 生産拠点・年間生産能力推移 一覧 ①
(表)主要セパレーターメーカー 生産拠点・年間生産能力推移 一覧 ②
第4章 セパレーターメーカーの動向と戦略
上海恩捷新材料科技股份有限公司
(Shanghai Energy New Materials Technology Co., Ltd.)
生産体制、技術開発、ラインナップ、全方位での強化を推進
1.出荷動向
2020年は成長率鈍化も上海エナジー単独で出荷量2桁億㎡超え
(表)上海恩捷 セパレーター出荷数量
(表)上海恩捷 セパレーター出荷金額
2.生産拠点/生産能力動向
新たに傘下に加わった捷力新能源(Jieli)、
纽米科技(NewMi)は民生小型向けに注力
Polyporeとは乾式の共同開発、生産を推進
(表)上海恩捷 セパレーター 生産拠点・生産能力推移
(表)上海恩捷 グループ傘下 セパレーター 生産拠点・生産能力推移
3.研究開発動向/製品動向
民生小型向けでは2021年より最薄4μm品の量産開始を予定
帝人とコーティング関連で包括的な技術ライセンス契約を締結
旭化成株式会社
湿式と乾式の両輪で次なるマーケット攻略を推進
1.出荷動向
2020年、民生向け、車載向け共に出荷増で推移
(表)旭化成 「ハイポアTM」 セパレーター 出荷数量/出荷金額
(表)Polypore 「Celgard®」 セパレーター出荷数量/出荷金額
2.生産拠点/生産能力動向
湿式能力は年産7億㎡体制へ
乾式では上海エナジーとのJV設立を発表
(表)旭化成「ハイポアTM」、 Polypore「Celgard®」
セパレーター 生産拠点/生産能力推移
深圳市星源材質科技股份有限公司
(Shenzhen Senior Technology Material Co., Ltd.)
湿式への軸足シフトが進む
1.出荷動向
2年連続で高成長を維持、2020年には湿式が乾式を上回る出荷数量に
(表)星源材質 セパレーター出荷数量
(表)星源材質 セパレーター出荷金額
2.生産拠点/生産能力動向
湿式能力を積極的に拡大、欧州拠点はコーティングラインから着手
(表)星源材質 セパレーター 生産拠点・生産能力推移
(表)星源材質 コーティング 生産拠点・生産能力推移
3.研究開発動向/製品動向
湿式最薄は5μm品の生産テストを完了
東レ株式会社
足元のLiB市場成長に対応しつつ、次世代を見据えた取り組みを推進
1.出荷動向
2019年まで高成長率で推移
2020年はコロナ禍等の影響で成長率鈍化
(表)東レ セパレーター 出荷数量
(表)東レ セパレーター 出荷金額
2.生産拠点/生産能力動向
2019年に既存拠点の能力Upを実施
2021年からは欧州拠点が稼働開始予定
(表)東レ セパレーター 生産拠点/生産能力推移
3.研究開発動向/製品動向
次世代電池を見据えた無孔アラミドセパを新規開発
(表)東レ SETELATM製品ラインナップ(開発品含む)
SK ie Technology Co., Ltd
急増するLiB需要に備え、グローバルな拠点展開を推進
1.出荷動向
引き続き韓国セルメーカー向けをメインに、2020年は前年比約130%で推移
(表)SKIT セパレーター出荷数量
(表)SKIT セパレーター出荷金額
2.生産拠点/生産能力動向
2020年より中国・常州拠点が稼働を開始、
欧州・ポーランド拠点は2021年Q3から稼働予定
韓国拠点は全電力を再エネより調達の方針
(表)SKIT セパレーター 生産拠点・生産能力推移
3.研究開発動向/製品動向
(表)SKIET セパレーター製品ラインアップ
W-SCOPE株式会社
対象マーケット・顧客共に成長軸を大幅にシフト
1.出荷動向
車載用セル向けにコーティングセパレーターが出荷増
(表)W-SCOPE セパレーター出荷数量
(表)W-SCOPE セパレーター出荷金額
2.生産拠点/生産能力動向
市況を見極めつつ、着実な能力増強を実施
(表)W-SCOPE セパレーター 生産拠点・生産能力推移
3.研究開発動向/製品動向
2019年発表の高性能セパレーターを2021年より供給開始予定
(表)W-SCOPE セパレーター製品ラインアップ
住友化学株式会社
次なる飛躍のタイミングを見据えた体制造りを推進
1.出荷動向
2020年は各種環境の変化により成長率鈍化
(表)住友化学 セパレーター出荷数量
(表)住友化学 セパレーター出荷金額
2.生産拠点/生産能力動向
2022年にSSLMのコーティング材生産能力を倍増予定
(表)住友化学 セパレーター 生産拠点/生産能力推移
3.研究開発動向/製品動向
更なる薄膜化の進展で高容量化に寄与
滄州明珠塑料股份有限公司(Cangzhou Mingzhu Plastic Co., Ltd.)
2020年は前年比微増で推移
1.出荷動向
(表)滄州明珠 セパレーター出荷数量
(表)滄州明珠 セパレーター出荷金額
2.生産拠点/生産能力動向
(表)滄州明珠(Cangzhou Mingzhu) セパレーター
生産拠点・生産能力推移
宇部マクセル株式会社
市況、サプライチェーン環境の変化に直面
1.出荷動向
EV用セル向けの需要減で2019年は前年割れ推移
(表)宇部マクセル セパレーター 出荷数量
(表)宇部マクセル セパレーター 出荷金額
2.生産拠点/生産能力動向
(表)宇部マクセル セパレーター 生産拠点
3.研究開発動向/製品動向
(表)宇部マクセル セパレーター 製品ラインアップ
帝人株式会社
コーティング技術を強みに、新たな成長軸での事業拡大を推進
1.出荷動向
上海エナジーとの包括的技術ライセンス契約締結を発表
自社販売のコーティングセパは2020年、リモートワーク等の増加で出荷増
2.生産拠点/生産能力動向
(表)帝人 コーティングセパレーター 生産拠点/生産能力推移
3.研究開発動向/製品動向
あらゆるセルニーズに対応可能な
3タイプのLIELSORT®(リエルソート)をラインナップ
(表)帝人 LIELSORT® (リエルソート) 製品ラインナップ
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