2024年版 デジタルセラピューティクス市場の現状と展望

国内では2015年頃より始まったデジタルセラピューティクス(DTx:Digital Therapeutics)開発は近年急速にパイプラインが増加しており、国内開発企業は40社を超えている。2020年12月には日本初のDTxが上市され、2023年12月時点で3製品が製造販売承認を得ている中、今後の市場形成が期待されている。一方で制度面や採算(ROI)面で不透明な部分が多い等、不安も渦巻く状況となっている。また、DTxのパイプラインは近年急速に増加するだけでなく多様化しており、行動変容支援のみに留まらない概念になりつつある。
そのような中、本資料ではDTx市場の参入企業等約40社への調査をもとに、市場の現状や課題、市場規模予測、潜在市場規模分析、将来展望、疾患領域別市場分析、治療アプローチ別市場分析、各社DTxパイプライン(企業個票)などを取り上げる。

発刊日
2023/12/29
体裁
A4 / 173頁
資料コード
C65120600
PDFサイズ
16.8MB
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調査資料詳細データ

調査概要
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調査方法:デジタルセラピューティクス参入企業への取材(対面またはオンライン)、文献調査の併用
調査・編集期間:2023年10月~2023年12月
注記:本資料では、「治療補助等のために用られる医療機器としてのアプリケーション(デバイスと一体となっているものも含む)」を調査対象としており、主にスマートフォンアプリ(「治療用アプリ」と呼ばれることもある)やXR(VR等)のアプリケーションが該当します。

調査結果サマリー
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デジタルセラピューティクス(DTx)の普及動向調査を実施(2023年)
国産デジタルセラピューティクス(DTx)の開発中製品数は76にまで増加
~多数の疾患を対象に、様々なタイプのDTx(治療用アプリ)開発が進む~

資料ポイント
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  • 40社以上が開発に取り組む国内DTx市場を、DTx開発事業者のみならず、開発支援・流通支援事業者等サプライチェーンの全体像を含め、調査分析
  • <前回(2023年)版との主な違い>
    ・各社DTx開発パイプラインを2022/11時点から2023/11時点へ更新(34社の開発企業個票を掲載)
    ・DTx上市製品数・市場規模推移を5年毎から2年毎に細分化(2020~2030年度を算出)
    ・疾患領域別市場分析の対象疾患を拡充。加えて治療アプローチ別でも再整理。

リサーチ内容

調査結果のポイント(主要図表)

1.DTx市場の現状・課題・展望

1.1.デジタルセラピューティクス(DTx)とは
  1.1.1.本資料におけるDTxの定義
    図表1.1-1:DTxの定義や類型
    図表1.1-2:医薬品や一般ヘルスケアアプリと比較したDTxの特徴
  1.1.2.DTxに関する3つの動向
    図表1.1-3:DTxに関する3つの動向
    図表1.1-4:参入企業の多様化(4つの観点)
  1.1.3.医療機器プログラム/プログラム医療機器とは
    図表1.1-5:医薬品医療機器等法上の医療機器プログラムの定め
  1.1.4.DTxの制度面(承認・保険適用など)の議論の状況
1.2.DTx市場の分析
  1.2.1.DTx市場の全体像
    図表1.2-1:”DTxコミュニティ”の全体像
  1.2.2.PEST分析および業界慣習(Comunity)
    図表1.2-2:DTx市場のPEST分析と業界慣習
    図表1.2-3:測定・評価等を含むDTx開発例(検討中含む)
  1.2.3.必要となる経営資源(Company)
    図表1.2-4:経営資源(人・モノ・カネ)
  1.2.4.DTx開発事業者一覧(Competitor)とパイプライン一覧
    図表1.2-5:DTx開発事業者の分類
    図表1.2-6:国内DTx開発企業とパイプライン(対象疾患・開発段階)
    図表1.2-7:製薬企業等における海外DTxの日本でのパイプライン化
  1.2.5.DTx関連事業(Collaborator/Customer)
    図表1.2-8:DTx関連事業各社の概要
  1.2.6.医療機関・患者のDTx受容の土台(Consumer)
    図表1.2-9:スマートフォン保有率の推移(2013年~2022年)
    図表1.2-10:年齢階層別医療施設従事医師数(診療所)
    図表1.2-11:ロジャースのイノベーション5要素からみるDTx
  1.2.7.DTxにおける4P/4C
    図表1.2-12:DTxにおける4P/4C
1.3.DTx市場規模・将来展望
  1.3.1.DTxの上市状況予測
    図表1.3-1:DTx開発から上市までの期間(目安)
    図表1.3-2:国内DTxパイプラインの開発段階(2023年11月時点)
    図表1.3-3:DTx上市製品数予測(2020~2030年度:2年毎)
  1.3.2.DTx潜在市場規模推計式の要素別分析と数値例
    図表1.3-4:DTx潜在市場規模推計式
    図表1.3-5:疾患領域別DTx潜在市場規模簡易推計例
  1.3.3.市場規模予測
    図表1.3-6:DTx市場規模(販売総額ベース)予測(2020~2030年度:2年毎)
    図表1.3-7:共同開発・販売ライセンス契約の概況
  1.3.4.DTxのROI(Return On Investment)の観点
    図表1.3-8:DTxの開発費用と上市後の費用、潜在市場規模推計式
    図表1.3-9:DTx事業のROI改善のための項目
    図表1.3-10:DTx関連のマネタイズポイント(DTx本体・周辺)
  1.3.5.DTx市場の課題と将来展望(~2025年/2026~2029年/2030年~)
    図表1.3-11:DTx市場の課題と将来展望

2.疾患領域別DTx市場分析

2.0.DTxの中心的な疾患領域
  2.0.1.DTx開発が活況な領域
    図表2.0-1:DTx開発が活発な領域における各社の開発段階(2023年11月時点)
  2.0.2.市場背景
    図表2.0-2:優先的に取り組むべきとされる3つの疾患分野
    図表2.0-3:傷病分類別医科診療医療費(2014年度)
2.1.糖尿病
  2.1.1.市場環境(患者数、診療ガイドライン等)
    図表2.1-1:年齢階級別糖尿病が強く疑われる者(2016年)
    図表2.1-2:糖尿病が強く疑われる者の推移
    図表2.1-3:2型糖尿病の総患者数(年計階級・男女別)
    図表2.1-4:糖尿病重症度と年間医療費
  2.1.2.参入企業・関連企業動向
    図表2.1-5:糖尿病領域DTxパイプライン(2023年11月時点)
    図表2.1-6:食事系・運動系アプリ例
    図表2.1-7:糖尿病関連の一般ヘルスケアアプリ例
  2.1.3.潜在市場規模分析
    図表2.1-8:糖尿病領域DTxの潜在市場規模簡易推計
    【参考】その他の疾患領域① 生活習慣病(糖尿病周辺疾患)
    図表2.1-9:糖尿病周辺疾患のパイプライン(2023年11月時点)
    図表2.1-10:年齢階級別高血圧症有病者数(2016年)
    図表2.1-11:高血圧症有病者数の推移
2.2.うつ病等
  2.2.1.市場環境(患者数、診療ガイドライン等)
    図表2.2-1:2020年における主要な精神障害の有病者数の推計
    図表2.2-2:気分障害の総患者数
    図表2.2-3:精神疾患の社会的コストの推計
  2.2.2.参入企業・関連企業動向
    図表2.2-4:うつ病領域DTxパイプライン(2023年11月時点)
    図表2.2-5:メンタルヘルスケアアプリ例
  2.2.3.潜在市場規模分析
    図表2.2-6:うつ病領域DTxの潜在市場規模簡易推計
    【参考】その他の疾患領域② 各種依存症(物質関連障害)
    図表2.2-7:各種依存症(物質関連障害)DTxパイプライン(2023年11月時点)
2.3.不眠症
  2.3.1.市場環境(患者数、診療ガイドライン等)
    図表2.3-1:睡眠障害の総患者数
    図表2.3-2:睡眠薬の適正な使用と休薬のための診療ガイドライン
    図表2.3-3:睡眠障害の社会的コスト
  2.3.2.参入企業・関連企業動向
    図表2.3-4:スリープテックのプロダクト分類
  2.3.3.潜在市場規模分析
    図表2.3-5:不眠症DTxの潜在市場規模簡易推計
2.4.慢性疼痛(腰痛・片頭痛等)
  2.4.1.市場環境(患者数、診療ガイドライン等)
    図表2.4-1:腰痛症及び坐骨神経痛の総患者数
    図表2.4-2:片頭痛及びその他の頭痛症候群の総患者数
  2.4.2.参入企業動向
    図表2.4-3:慢性疼痛領域DTxパイプライン(2023年11月時点)
  2.4.3.潜在市場規模分析
    図表2.4-4:慢性疼痛(慢性腰痛)領域DTxの潜在市場規模簡易推計
2.5.認知症(MCI)
  2.5.1.市場環境(患者数、診療ガイドライン等)
    図表2.5-1:MCI・認知症について
    図表2.5-2:高齢者の認知症状況の推計(2020年)
    図表2.5-3:年齢階級別認知症推計有病者数・有病率(2020年)
    図表2.5-4:認知症の社会的コストの推計
  2.5.2.参入企業・関連企業動向
    図表2.5-5:認知症(MCI)領域DTxパイプライン(2023年11月時点)
    図表2.5-6:認知機能関連ITサービス例
  2.5.3.潜在市場規模分析
    図表2.5-7:認知症(MCI)領域DTxの潜在市場規模簡易推計
2.6.がん(乳がん等)
  2.6.1.市場環境(患者数等)
    図表2.6-1:部位別がん罹患数(2017年)
    図表2.6-2:がん(乳房)の罹患数・有病数の推計
    図表2.6-3:生涯がん罹患確率(部位別)
    図表2.6-4:乳がんの総患者数
  2.6.2.参入企業・関連企業動向
    図表2.6-5:がん領域DTxパイプライン(2023年11月時点)
  2.6.3.潜在市場規模分析
    図表2.6-6:乳がん領域DTxの潜在市場規模簡易推計
2.7.心疾患
  2.7.1.市場環境・参入企業
    図表2.7-1:心疾患の総患者数
  2.7.2.潜在市場規模分析
    図表2.7-2:心疾患DTxの潜在市場規模推計

3.アプローチ別DTx市場分析

3.1.認知行動療法
  3.1.1.認知行動療法とは
    図表3.1-1:認知行動療法とDTx
  3.1.2.認知行動療法の適用疾患と参入企業
    図表3.1-2:認知行動療法ベースのDTxパイプライン(2023年11月時点)
  3.1.3.潜在市場規模分析
    図表3.1-3:認知行動療法DTxの潜在市場規模推計
3.2.食事療法
    図表3.2-1:食事療法DTxの潜在市場規模推計
3.3.運動療法・リハビリ
    図表3.3-1:運動療法・リハビリDTxパイプライン(2023年11月時点)
    図表3.3-2:運動療法・リハビリDTxの潜在市場規模推計
3.4.その他のアプローチ

4.企業動向

4.1.DTx開発企業動向
  iDP株式会社
  株式会社Awarefy
  株式会社asken
  株式会社ALAN
  Almaprism合同会社
  VIE株式会社
  株式会社エクサウィザーズ
  株式会社xCura
  emol株式会社
  エーテンラボ株式会社
  株式会社おいしい健康
  株式会社CureApp
  キュアコード株式会社
  株式会社グレースイメージング
  サスメド株式会社
  株式会社ザ・ファージ
  株式会社Save Medical
  株式会社ジョリーグッド
  株式会社セラピア
  株式会社ソーシャルサービス
  株式会社DUMSCO
  ディピューラメディカルソリューションズ株式会社
  株式会社テクリコ
  株式会社biomy
  株式会社BiPSEE
  株式会社Provigate
  株式会社べスプラ
  株式会社MICIN
  株式会社ヘッジホッグ・メドテック
  株式会社メディアシーク
  株式会社メドミライ
  株式会社UTヘルステック
  Raxi株式会社
  ロゴスサイエンス株式会社
4.2.DTx開発・流通支援企業(Collaborator)
  株式会社サイバーエージェント
  スズケングループ
  TIS株式会社
  ドクターズ株式会社
  株式会社日立システムズ
  フューチャー株式会社
  【参考】日本デジタルヘルス・アライアンス(JaDHA)

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