拡大するサステナブルフード市場の現状と将来展望 ~持続可能な農畜水産物(市場分析編)~

本調査レポートは、国内におけるサステナブルフード市場の動向と今後の方向性を調査・分析することにより、市場の現状把握と将来性を展望することを目的として実施する。
なお、本調査レポートにおけるサステナブルフード市場には、農産物(オーガニック農産物(有機JAS)、植物工場産野菜)、畜産物(アニマルウェルフェア畜産物(アニマルウェルフェア認証等))、代替肉(植物由来肉・培養肉)、水産物(陸上養殖、認証水産物(MSC、ASC、MEL等)、等が含まれる。

発刊日
2024/02/29
体裁
A4 / 237頁
資料コード
C65122500
PDFサイズ
19.3MB
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調査資料詳細データ

調査概要
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調査目的:当調査は、国内におけるサステナブルフード市場の動向と今後の方向性を調査・分析することにより、市場の現状把握と 2030 年の将来性を展望することを目的として実施した。
調査対象商品
・農産物(オーガニック農産物(有機 JAS)、植物工場産野菜)
・畜産物(アニマルウェルフェア畜産物(アニマルウェルフェア認証等))
・代替肉(植物由来肉、培養肉)
・水産物(陸上養殖、認証水産物(MSC、ASC、MEL 等))
調査対象先
・サステナブルフード取扱い企業・団体
・農林水産省、業界団体、業界誌
調査項目:目次参照
調査期間:2024年1月~2024年2月
調査方法:弊社専門研究員による直接面接取材及び電話、メールによる間接調査、文献調査

調査結果サマリー
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サステナブルフード市場に関する調査を実施(2024年)
2023年のサステナブルフードの市場規模は1,722億円
~持続可能性に配慮した食料生産や消費活動が求められる中、環境に配慮し、持続可能な生産方法で作られた農産物・畜産物・水産物が注目を集める~

資料ポイント
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  • サステナブルフードにおける認証制度の概要や取組動向を掲載
  • サステナブルフード市場の参入企業動向、取組状況を掲載
  • サステナブルフードの市場規模(2021~2030年)と将来展望を掲載

リサーチ内容

1章 サステナブルフードが求められる背景

1.サステナブルフードの概要
  (1)サステナブルフードとは
    ①高まる持続可能性への関心
    ②サステナブルフードとは
  (2)サステナブルフードが注目される背景
     ~人口増加や気候変動を受け食の持続可能性が注目~
    ①世界人口の増加に伴う食料需要の増加
     ~急激な人口増加を受け需要量急増~
    ②世界の水産・養殖の動向
    ③畜産の環境への影響
    ④日本における農林水産分野の温室効果ガス排出量
    ⑤エシカル消費意識の高まり
2.サステナブルフードにおける認証
  (1)オーガニック農産物の検査認証制度
    ①検査認証制度創設の経緯
    ②検査認証制度の仕組み
  (2)オーガニック農産物の日本農林規格
    ①制定の経緯
    ②日本農林規格の内容
  (3)オーガニック(有機)食品の輸出入について
  (4)日本における有機ほ場の推移(2012~2021年)
  (5)GAP(農業生産工程管理)
  (6)植物工場の認証制度
    ~植物工場にJAS 品質管理を認証、GLOBAL G.A.Pの認証取得が加速~
  (7)ASC認証・MSC認証、MEL(Marine Eco-Label Japan)認証
    ①水産エコラベル誕生の経緯
    ②世界水産物持続可能性イニシアチブ(GSSI)の承認を受けた
    漁業・養殖認証スキーム
  (8)大豆ミート食品類JAS、ベジタリアン・ヴィーガンJASの規格制定
  (9)プラントベース食品表示の明確化
     ~適切で分かりやすい表示で、市場の広がりに寄与~
  (10)海外の動向 ~行政・企業等のサステナブルな取り組み事例~
    ①気候変動枠組条約締約国会議(COP)
    ~エネルギー転換だけでなく、食料システムの変革や海洋が直面する問題への取り組みへ~
    ②植物工場に関するSDGs(Sustainable Development Goals)ターゲット 
     ~持続可能性に配慮した消費行動が一般化~
    ③パンデミック、政情不安定で注目高まる植物工場
     ~食糧安全保障に期待大~
    ④農業大国アメリカで植物工場産野菜のニーズ拡大
     ~食の安心・安全と安定供給~
    ⑤食のトレンドにサステナブルフードが登場
    ⑥持続可能性に配慮した調達コード
3.サステナブルフードの購入利用実態
  (1)インターネット消費者調査の実施概要
    ①調査実施時期
    ②調査対象条件
    ③調査対象者
    ④調査対象市場
  (2)食品の購入先(1か月に1回以上利用する場所を、最大10件まで)(複数回答)
  (3)有機JAS認証の野菜
    ①有機JAS認証の野菜の認知状況
    ②有機JAS認証の野菜の購入状況
    ③有機JAS認証の野菜の許容価格
  (4)植物工場産野菜
    ①植物工場産野菜の認知状況
    ②植物工場産野菜の購入状況
    ③植物工場産野菜の許容価格
  (5)植物由来代替肉(大豆ミートなど)
    ①植物由来代替肉(大豆ミートなど)の認知状況
    ②植物由来代替肉(大豆ミートなど)」の購入・喫食状況
    ③植物由来代替肉(大豆ミートなど)」の購入・喫食経験の状況
    ④植物由来代替肉(大豆ミートなど)」の許容価格
  (6)培養肉
    ①培養肉の認知状況
    ②培養肉の許容価格
  (7)アニマルウェルフェア畜産物
    ①アニマルウェルフェア畜産物の認知状況
    ②アニマルウェルフェア畜産物の購入状況
    ③アニマルウェルフェア畜産物の購入意向
    ④「アニマルウェルフェア」に配慮して生産された畜産物の特徴を踏まえた購入意向
  (8)MSC/ASC/MEL認証水産物
    ①MSC/ASC/MEL認証水産物の認知状況
    ②MSC/ASC/MEL認証水産物の購入状況
  (9)陸上養殖
    ①陸上養殖の認知状況
    ②陸上養殖水産物の購入状況
    ③陸上養殖水産物の許容価格
    ④「陸上養殖」の水産物は寄生虫(アニサキス)やウイルスのリスクが低いことを踏まえた購入意向

2章 サステナブルフード市場の現状

1.オーガニック農産物
  (1)参入企業事例
  (2)オーガニック農産物の課題
  (3)CSA(地域支援型農業)
    ①CSAの現状
    ②参入企業の注目ビジネスモデル
    ③CSAの課題
    ④海外におけるCSA市場の動向
    ⑤日本におけるCSA市場の展望
2.植物工場 ~天候不順の激化により露地野菜の調達相場は乱高下、供給量・品質の安定した植物工場産野菜の需要が拡大~
  (1)市場概況 ~季節や天候を問わず、野菜などの植物を計画的に安定生産~
  (2)参入企業の動向
    ①稼働状況 ~大規模植物工場が全国各地で稼働~
    ②今後の主な植物工場計画 ~自動化技術を活かした新工場の計画~
    ③植物工場における法規制 ~一部用途で植物工場の建設緩和~
    ④植物工場建設の際、利用可能な主な助成制度
     ~新規事業に対する手厚い負担も~
    ⑤スーパーやレストランで「店産店消」の需要が好調
     ~施設内で栽培した新鮮な野菜を提供~
    ⑥植物工場産野菜の利便性が外食産業でも好評
     ~メニューへの導入活発化を想定~
    ⑦農福連携 ~障がい者雇用の創出で関心を集める植物工場~
  (3)現状の栽培品目動向 ~完全人工光型ではレタス類が最多~
  (4)消費動向 ~生活の変化によって高まるレタス需要~
  (5)植物工場野菜における販売動向
    ①植物工場産野菜(リーフレタス)の店頭価格の変化
    ②注目企業 スプレッド ~関西発で国内最大級の植物工場を運営~
    ③注目企業 木田屋商店
     ~初期投資を抑え大規模生産の立ち上げに成功。アライアンスを拡大~
    ④注目企業 バイテックベジタブルファクトリー
     ~全国展開することで供給不可リスクを回避~
    ⑤コンビニのサンドイッチやサラダ惣菜など業務用需要が伸長
    ⑥国内の植物工場事業者の海外展開動向
     ~国内事業者へは各国からの問い合わせも~
  (6)海外における主な植物工場事業者の動向
3.水産認証
  (1)日本国内で活用される水産エコラベル
  (2)ASC認証を取得している国内の養殖場
  (3)普及推進事業・認証取得支援事業
4.陸上養殖
  (1)陸上養殖の方式
  (2)陸上養殖の歴史
  (3)陸上養殖届出制について
   ~水産庁は2023年4月より、陸上養殖業の届出制度を開始~
  (4)陸上養殖の事業者調査 ~2016年以降 陸上養殖事業者が急増~
  (5)海外での陸上養殖の動向
    ①海外の陸上養殖概要
    ②海外における陸上養殖生産事業の動向
  (6)陸上養殖のメリット・デメリット
  (7)国内における陸上養殖を展開している主な取組み
    ①ソウルオブジャパン
     ~三重県で日本最大級(年産1万t)の陸上養殖を建設~
    ②Proximar ~静岡県で年産5,300tの陸上養殖を建設~
    ③FRDジャパン ~新施設2023年着工、トラウトサーモンを年3,500t増産~
    ④アトランド ~2027年にアトランティックサーモン2,500 tの出荷へ~
    ⑤フィッシュファームみらい ~発電所の敷地内でのサーモン生産を実施~
    ⑥宗像陸上養殖 ~放送事業者による陸上養殖への参入の取組~
    ⑦NECネッツエスアイ
     ~山梨県に陸上養殖場を建設、トラウトサーモン500t出荷~
    ⑧NTT東日本、陸上養殖事業へ参入
    ⑨全国主な陸上養殖施設一覧
5.代替肉(植物由来肉)
  (1)代替肉とは何か
  (2)原材料と製造工程
  (3)製品の種類
  (4)ターゲット層の拡大
  (5)植物由来肉の原材料 ~粒状大豆蛋白の国内生産量は増加傾向が継続~
  (6)新工場の建設 ~2023年・2024年に掛けて新工場が稼働予定~
  (7)課題・問題点
    ①食味の向上
    ~高オレイン酸大豆など素材の選定、配合原料の工夫が進む~
    ②価格
    ~原料価格高騰やコスト抑制が課題、生産規模拡大に向けた取り組みを推進~
    ③ターゲット層と訴求方法
    ~ライフスタイルとして定着を図り、市場拡大を加速へ~
  (8)今後の市場の見通し
    ~小売に加え外食業界への導入促進で、美味しさの訴求に努める~
  (9)日本政府がフードテックを推進
    ~フードテック推進ビジョン及びロードマップを策定~
6.代替肉(培養肉)
  (1)原材料と製造工程
  (2)スタートアップの市場参入 ~欧米、アジアに続きアフリカでも新規参入~
  (3)細胞培養による食品の名称 ~培養肉、細胞性食品、栽培された肉~
  (4)法規制 培養肉製品の承認 ~シンガポールに続き米国で培養肉が承認~
  (5)課題・問題点 ~低コスト化、法規制の整備、社会受容性がポイント~
  (6)今後の市場見通し ~2025年の大阪・関西万博をマイルストーンとし研究開発が進む~
7.アニマルウェルフェア
  (1)アニマルウェルフェアとは
   ~人の動物利用を認めつつも可能な限り苦痛を排除~
  (2)主要食品メーカー・小売事業者におけるアニマルウェルフェアの主な取組み
  (3)アニマルウェルフェアにおける課題と今後の方向性
   ~国内の環境に合わせた認証制度も~
8.参入企業等の動向
  (1)生産事業者の取組
    ①イオンアグリ創造株式会社
     ~イオン直営農場「イオン広島世羅農場」が本格稼働~
    ②ローソンファーム
     ~「生産者の顔が見える青果」の供給を実現~
  (2)小売事業者(量販店、等)の取組
   ~SDGsは食品関連事業者の重要課題~
    ①イオン株式会社
     ~サステナブルフード全般への取り組みを推進~
    ②株式会社セブン‐イレブン・ジャパン
     ~持続可能な食材で「みらいデリ」を展開~
    ③株式会社東急ストア
     ~新規ブランド「Organicの約束」の展開を開始~
    ④株式会社八社会
     ~Vマーク Natudaysにて健康追求・環境配慮型商品を一部展開~
    ⑤株式会社ファミリーマート
     ~サステナビリティ重要課題への取り組みを推進~
    ⑥株式会社ローソン
     ~地球環境に配慮したプラントベースフードの開発を進めていく意向~

3章 サステナブルフード市場の将来展望

1.サステナブルフード総市場
  (1)サステナブルフード総市場規模(2021~2030年)
  (2)サステナブルフード総市場規模(2021年、2025年、2030年)
  (3)サステナブルフード市場の今後の方向性
2.オーガニック農産物 市場規模推移と予測
  (1)オーガニック農産物 市場規模推移と予測(2021年~2030年)
  (2)オーガニック農産物流通の市場展望
3.植物工場 市場規模推移と予測
  (1)植物工場 市場規模推移と予測(2021年~2030年)
    ①運営事業者(生産者出荷・金額ベース)<2021~2030年度予測>
    ②運営事業者(生産者出荷・重量ベース)(2021~2030年度)
    ③レタス類の業種別需要動向
    (スーパー、コンビニエンスストア、外食、中食、その他)
    ④完全人工光型植物工場レタス類の需要シェア(2021年度)
    ⑤植物工場野菜の流通フロー 市販向け(小売)
    ⑥植物工場野菜の流通フロー 業務用(コンビニエンスストア、外食、中食など)
  (2)植物工場の今後の方向性
4.認証水産物 市場規模推移と予測
  (1)認証水産物 市場規模推移と予測(2021年~2030年)
  (2)認証水産物の今後の方向性
5.陸上養殖水産物(サーモン) 市場規模推移と予測
  (1)陸上養殖水産物(サーモン) 市場規模推移と予測(2021年~2030年)
  (2)陸上養殖水産物の今後の方向性
6.代替肉(培養肉・植物由来肉) 市場規模推移と予測
  (1)代替肉(培養肉・植物由来肉)市場規模予測(2021年~2030年)
  (2)代替肉(培養肉・植物由来肉) 今後の市場の見通し
  (3)植物由来肉 原料別 市場動向
  (4)主要企業の販売・開発動向
    ①植物由来肉 主要企業の動向
    ②培養肉 主要企業の動向
  (5)代替肉(培養肉・植物由来肉)市場の今後の方向性
7.アニマルウェルフェア畜産物
  (1)アニマルウェルフェア畜産物 市場規模予測(2021~2030年)
  (2)アニマルウェルフェア畜産物市場の今後の方向性

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