2024年版 NTN・衛星通信市場総覧 ~宇宙・成層圏通信網で拡大・発展する5G通信~

従来からの衛星ビジネスは静止衛星(GEO)を中心に提供されていた「衛星通信」「衛星放送」「気象衛星」と主に中軌道衛星(MEO)で提供される「衛星測位システム」が中心だった。これらは国家が主導される形で展開されてきたが、民間主導で低軌道上に大量に打ち上げられた「衛星コンステレーション」(LEO)によるサービスが注目を集めている。半導体、エネルギー技術、IT技術の向上を背景に衛星打ち上げコスト、衛星製造コストの低廉化が進んだことが大きい。代表的な例が(米)Space-X(社)「Starlink」で、同社は2023年夏時点で5,000基以上の低軌道衛星を打ち上げ、世界60カ国以上で商用サービスを展開している。衛星コンステレーションで提供されるサービスは大きく ①衛星ブロードバンドサービス ②リモートセンシング(地表測定、気象観測、資源探査等)に大別される。
衛星通信サービスは移動体通信向け基地局整備が及ばない僻地での通信環境構築に向いており、レガシー化が進むGSM網の補完としての役割を期待されている他、日本では基地局からのバックボーン回線の利用が進められ、更に基地局整備が出来ていない山岳部や離島、航空機内、船上での通信サービスを実現している。将来的にはBeyond5G,,6Gへの活用が期待されており、既存の携帯電話サービスを補完する新たなインフラとして期待されている。
衛星通信サービスの開発・運用に於いては国内企業が積極的に関わっており、特に通信技術の開発と商用化に向けた取り組みでは現在最先端にあるが、宇宙産業はこれまで米国主導で展開されてきた経緯がある一方、EU、ロシア、中国、インド等も市場を虎視眈々と狙っている。
当資料では、2030年以降の6Gでの展開を視野に入れ、衛星サービス、衛星通信サービスを提供する事業者の取り組み状況、需要拡大が見込まれるアプリケーション動向、規格策定・技術開発動向を調査し、市場規模の把握をテーマに調査を行うものとする。

発刊日
2024/07/下旬
体裁
A4 / 約250頁
資料コード
C66109600
PDFサイズ
PDFの基本仕様
Adobe Reader 7.0以上/印刷不可・編集・加工不可/検索・テキスト・図(グラフ)の抽出等可/しおり機能無し 詳細はこちら
※紙媒体で資料をご利用される場合は、書籍版とのセット購入をご検討ください。書籍版が無い【PDF商品のみ】取り扱いの調査資料もございますので、何卒ご了承ください。
カテゴリ

購入商品の価格を選択し「購入のお申込み」をクリックしてください。

商品形態
商品種類
ご利用範囲
価格(税込)
下段:本体価格
書 籍
A4 / 約250頁
セット
PDF書籍
PDFプレミアム(法人グループ内共同利用版)
         お問い合わせください

※セット価格は、同一購入者の方が書籍とPDFの両方を同時にご購入いただく場合の特別価格です。

  • マーケットレポートの販売規約はこちら
  • マーケットレポート購入についてのFAQはこちら
書籍のみをご注文される方は、FAXまたはメールにてご注文頂けます。
申込書はこちら
購入商品の提供・発送のタイミングについてはこちら

(準備中)の「内容見本をダウンロード」は、資料発刊後のご提供になります。
オンライン試読サービスとは 詳細はこちら

調査資料詳細データ

資料ポイント
Close

  • 世界の通信事業者に於けるNTN(低軌道衛星コンステレーション+HAPS)を調査
  • Beyond5G、6Gに向けた光通信・宇宙通信規格策定状況、技術開発状況を掲載
  • 衛星通信サービス市場規模(2023年~2030年)を推計

リサーチ内容

2024年5月30日更新
※掲載予定内容、発刊予定日等に一部変更が生じる場合がございます。
 
■掲載予定内容
 
調査結果のポイント
 
1:衛星通信サービス市場規模
2:Beyond-5G・6Gに向けた取り組み
3:衛星通信サービス普及に拠るメリットと見通し
 
第1章.宇宙ビジネス全体像
 
1:宇宙ビジネスまとめ
  1-1:宇宙ビジネス全体像
  1-2:宇宙ビジネス市場規模
  1-3:主要市場における取組み
    1-3-1:米国
    1-3-2:EU
    1-3-3:ロシア
    1-3-4:中国
    1-3-5:インド
    1-3-6:その他
2:日本における宇宙ビジネス
  2-1:日本における宇宙ビジネス全体像
  2-2:日本の宇宙ビジネス市場規模
  2-3:所轄団体及び主要企業
    2-3-1:JAXA
    2-3-2:NICT
    2-3-3:業界団体
    2-3-4:参入企業 三菱重工業、IHI、NEC その他
 
第2章.衛星通信市場
 
1:衛星通信サービスの定義
  1-1:衛星通信サービス全体像
  1-2:衛星通信サービス市場規模
  1-3:衛星通信サービスのトレンド
2:静止軌道(GEO)
  2-1:静止軌道(GEO)概要
  2-2:主な静止軌道衛星
  2-3:静止軌道衛星における通信サービス
  2-4:日本市場における取組み
    2-4-1:スカパーJSAT
    2-4-2:その他
  2-5:海外市場における取組み
    2-5-1:Viasat
    2-5-2:EchoStarMobile
    2-5-3:SkyloTechnologies
    2-5-4:Thuraya(スラーヤ)
    2-5-5:Eutelsat
    2-5-6:Intelsat
    2-5-7:Inmarsat(2021年viasatにより買収)
3:中軌道(MEO)
  3-1:中軌道衛星(MEO)概要
  3-2:主な中軌道衛星
  3-3:衛星測位システム
  3-4:日本市場における取組み
    3-4-1:準天頂衛星みちびき
  3-5:海外市場における取組み
    3-5-1:モルニア衛星
    3-5-2:iridium
    3-5-3:Globalstar
    3-5-4:中国移動通信
4:低軌道(LEO)
  4-1:低軌道(LEO)概要
  4-2日本市場における取組み
    4-2-1:NTTドコモ
    4-2-2:KDDI
    4-2-3:ソフトバンク
    4-2-4:楽天モバイル
    4-2-5:スカパーJSAT
    4-2-6:その他
  4-5:海外市場における取組み
    4-5-1:SpaceX
    4-5-2:IntelsatOneWeb
    4-5-3:Viasat
    4-5-4:Amazon
    4-5-5:欧州電気通信衛星機構
    4-5-6:ChinaSatelliteNetworkGroup
    4-5-7:Telesat LightSpeed
    4-5-8:SpaceMobile
    4-5-9:Lynk
    4-5-10:Omnispace
    4-5-11:Echostar Mobile
    4-5-12:Lucuna Space
    4-5-13:その他
5:HAPS
  5-1:HAPS 概要
  5-2:日本市場における取組み
    5-2-1:Space Compass
    5-2-2:ソフトバンク(HAPSモバイル)
    5-2-3:その他
  5-3:海外市場における取組み
    5-3-1:HAPS alliance
    5-3-2:AIBUS
    5-3-3:その他
 
第3章.衛星通信サービス 主要アプリケーション別市場動向
 
1:移動体通信サービス
  1-1:移動体通信サービスにおけるユースケース
  1-2:基地局・通信サプライヤー
    1-2-1:ERICSSON
    1-2-2:NOKIA
    1-2-3:QUALCOMM
    1-2-4:その他
  1-3:海外通信事業者の取り組み状況
    1-3-1:T-MobileUSA
    1-3-2:BhartiAirtel
    1-3-3:AT&T
    1-3-4:Orange
    1-3-5:Vodafone
    1-3-6:Singtel
    1-3-7:Chinamobile 1-3-8:その他事業者
  1-4:モバイルプラットフォーム(SoC)対応状況
    1-4-1:Qualcomm
    1-4-2:Mediatek
    1-4-3:Apple
    1-4-4:その他
  1-5:移動体通信サービスにおける衛星通信利用の見通し
2:航空サービス
  2-1:航空サービスにおけるユースケース
  2-2:機内向け機器サプライヤー
    2-2-1:PanasonicAvionics
    2-2-2:Gogo LLC
    2-2-3:CollinsAerospace
  2-2:航空会社の取り組み状況
    2-2-1:日本航空
    2-2-2:全日本航空
    2-2-3:ユナイテッド航空
    2-2-4:中国南方航空
    2-2-5:ルフトハンザ航空
    2-2-6:シンガポール航空
    2-2-7:エミレーツ航空
    2-2-8:カタール航空
  2-3:旅客航空サービスに於ける衛星通信サービスの見通し
3:船舶サービス
  3-1:船舶(クルーズ船・貨物船含む)におけるユースケース
  3-2:船舶向けサプライヤー
  3-3:クルーズ船運航会社の取り組み状況
    3-3-1:MSC
    3-3-2:NCLH
    3-3-3:コスタ
    3-3-4:ホーランド
    3-3-5:商船三井
4:鉄道サービス(高速鉄道・HST)
  4-1:鉄道におけるユース
  4-2:鉄道向けサプライヤー
  4-3:鉄道会社の取り組み状況
    4-3-1:JR東日本
    4-3-2:中国鉄路高速
    4-3-3:SNCF(フランス国鉄)
    4-3-4:スペイン国鉄(Renfe)
    4-3-5:その他
5:スマートデバイス(スマートフォン、スマートウォッチ) 緊急通報(e-call)サービス
  5-1:スマートデバイスにおける衛生通信活用ユースケース
    5-1-1:位置情報サービス
    5-1-2:e-call(緊急通報サービス)
    5-1-3:衛星通信(①SMS/テキスト、②音声/データ通信)
  5-2:端末メーカーの取り組み状況
    5-2-1:Apple
    5-2-2:Google
    5-2-3:Huawei
    5-2-4:その他
 
第4章.衛星通信サービス 技術開発動向
 
1:衛星通信向け周波数帯検討動向(10GHz~20GHz帯)
2:月面-地球間通信規格(光通信・電波通信)
3:国際標準化動向・6G標準化動向
4:光通信・衛星間光通信
5:衛星ブロードバンドサービス
6:衛星直接通信(衛星モバイルダイレクト)
7:衛星IoT通信
8:NTT IWON構想
9:HAPS開発
 
第5章.衛星通信サービスの見通し
 
1:短期予測(2024年~2027年)
2:中期予測(2028年~2030年)
3:長期予測(中国の影響)
4:Beyond5G、6G対応に向けた取り組み
5:まとめ
 
<衛星通信サービス市場>
現在の「低軌道衛星コンステレーション」ブームに於ける有力アプリケーションとして衛星通信への注目が高まっている。衛星通信サービスによって受けられる最大のメリットは「通信エリアカバレッジ拡充」にあり、離島や山岳地・僻地への対応や基地局からのバックグラウンドの代替としても活用が始まっており、通信事業者の投資負担軽減が期待される。更にHAPSを活用し、船舶、航空機などで運用されるNTN(Non-Terrestrial Network: 非地上系ネットワーク)はBeyond-5G、6Gのコア技術の一つとして国際機関での標準化策定が始まっており、今後益々増大する通信トラフィックに対応すべく、ビジネス拡大が図られる見通しである。

購入商品の価格を選択し「購入のお申込み」をクリックしてください。

商品形態
商品種類
ご利用範囲
価格(税込)
下段:本体価格
書 籍
A4 / 約250頁
セット
PDF書籍
PDFプレミアム(法人グループ内共同利用版)
         お問い合わせください

※セット価格は、同一購入者の方が書籍とPDFの両方を同時にご購入いただく場合の特別価格です。

  • マーケットレポートの販売規約はこちら
  • マーケットレポート購入についてのFAQはこちら
書籍のみをご注文される方は、FAXまたはメールにてご注文頂けます。
申込書はこちら
購入商品の提供・発送のタイミングについてはこちら

このレポートの関連情報やさらに詳しい情報についての調査を検討したい

矢野経済研究所では、
個別のクライアント様からの調査も承っております

マーケティングや経営課題の抽出、リサーチの企画設計・実施、調査結果に基づく具体的な戦略立案・実行支援に至るまで、課題解決に向けた全ての段階において、クライアント企業をトータルでサポート致します。