2025年版 燃料電池システム・部材市場の現状と将来展望
本調査レポートでは、燃料電池システム・部材の開発トレンドや需要動向、普及に向けた課題、参入企業の事業戦略を分析するとともに、2032年までの世界市場規模を予測する。
発刊日
2025/03/28
体裁
A4 / 137頁
資料コード
C66121000
PDFサイズ
10.8MB
PDFの基本仕様
Adobe Reader 7.0以上/印刷不可・編集・加工不可/検索・テキスト・図(グラフ)の抽出等可/しおり機能無し 詳細はこちら
※紙媒体で資料をご利用される場合は、書籍版とのセット購入をご検討ください。書籍版が無い【PDF商品のみ】取り扱いの調査資料もございますので、何卒ご了承ください。
※紙媒体で資料をご利用される場合は、書籍版とのセット購入をご検討ください。書籍版が無い【PDF商品のみ】取り扱いの調査資料もございますので、何卒ご了承ください。
カテゴリ
調査資料詳細データ
調査概要
資料ポイント
調査目的:本調査レポートでは、燃料電池システム・部材の開発トレンドや需要動向、普及に向けた課題、参入企業の事業戦略を分析するとともに、2032 年までの世界市場規模を予測する。
調査対象:燃料電池システム:自動車用、住宅用、業務・産業用、その他(産業機械、ポータブル発電機、建設機械、農業機械、ドローン、航空機、船舶、鉄道、自動車)
・燃料電池部材:PEFC(電解質膜、触媒層、GDL、セパレータ)、SOFC(電解質、燃料極、空気極、セパレータ)
※世界市場規模は自動車用、住宅用、業務・産業用の燃料電池システムのみ算出した。
調査方法:弊社専門調査員による直接面接取材および文献による調査
調査・分析期間:2024年11月1日~2025年3月25日
- 「2030年の燃料電池システム及び関連部材産業」との違い:
自動車用、住宅用、業務・産業用燃料電池システム市場を対象に2032年までの世界市場規模を予測
リサーチ内容
第1章 燃料電池システム・部材市場の将来展望
燃料電池システム市場のさらなる成長に向け
再エネや水素製造と組み合わせたビジネスモデル構築の動きが浮上
(図)「姫路地区を起点としたグリーン水素の大規模輸送・利活用に向けた調査」イメージ図
(図)アイシンのエネルギーバリューチェーンビジネスの概念図
商用車をはじめとする適用領域拡大に向け
人材育成を通じた研究開発基盤の強化が重要となる
(表)FCV向け燃料電池システム/スタック目標値の海外との比較
第2章 世界の水素・燃料電池関連政策
2-1. 日本における水素・燃料電池関連政策
(図)水素関連の戦略策定状況
(図)2050年に向けて成長が期待される14の重点分野と目標
2-2. 欧州における水素・燃料電池関連政策
(図)「REPowerEU」のイメージ
2-3. 米国における水素・燃料電池関連政策
(図)水素ハブに選定された7つの地域
(表)「U.S. National Clean Hydrogen Strategy and Roadmap」における
重点プログラムの目標
2-4. 中国における水素・燃料電池関連政策
(表)「省エネ・新エネ車技術ロードマップ2.0」の主な水素・燃料電池関連目標
2-5. 韓国における水素・燃料電池関連政策
(表)「水素経済活性化ロードマップ」における水素・燃料電池関連の主な目標
(表)「第1次水素経済履行基本計画」における主なマイルストーン
(表)「3UP成長戦略」における主な目標
2-6. ドイツにおける水素・燃料電池関連政策
第3章 燃料電池システム市場の現状と将来展望
3-1. 自動車用燃料電池システム市場の動向
2024年は乗用車向けの需要が激減も、2025年には回復基調に転じる見通し
(図・表)自動車用燃料電池システム世界市場規推移(2024年~2032年予測:台数)
(表)日本における乗用車への補助金
(表)日本における水素ステーションの整備状況
(表)発売中および発売が予定されているFCV
商用車向けは中国市場の減速で伸び悩むも
トラックや商用バン向けの開発が活発化
中国では北京億華通、上海重塑、広東国鴻の3社が高い市場シェアを維持
(図)自動車用燃料電池システム世界市場のメーカーシェア(2024年:台数)
(表)上海重塑 燃料電池システムのラインアップ
(表)広東国鴻気能 燃料電池システムのラインアップ
(表)SYMBIO 燃料電池システムのラインアップ
(表)Ballard Power Systems 燃料電池システム(商用車向け)のラインアップ
3-2. 住宅用燃料電池システム市場の動向
2024年は需要が伸び悩むも
環境配慮型住宅の増加を追い風に市場の成長スピードが加速
(図・表)住宅用燃料電池システム世界市場規推移
(2023年~2028年予測、2032年予測:台数)
(図)住宅用燃料電池システム 需要地別のシェア(2024年:台数)
アイシン、パナソニックの2強が世界市場を牽引
(表)日本企業3社の「エネファーム」基本仕様
(表)達成性能レベル(家庭用燃料電池)
(図)円筒平板型セルの外観ならびに概念図
3-3. 業務・産業用燃料電池システム市場の動向
データセンター等での電力需要の増加が寄与し、市場規模は拡大傾向
(図・表)業務・産業用燃料電池システム世界市場規模推移
(2023年~2028年予測、2032年予測:容量)
Bloom、Doosanの2強が好調維持
(表)主な業務・産業用燃料電池システムメーカー
(図)業務・産業用燃料電池システムの種類別シェア(2024年:容量ベース)
3-4. その他燃料電池システム市場の動向
フォークリフト向けの需要が好調
ポータブル発電機向けではアイシンが空冷式コンセプトモデルを発表
(表)その他用途の主な燃料電池システムメーカー
(図)主な船舶向け燃料電池システム
第4章 燃料電池関連部材市場の動向
4-1. PEFC関連部材市場の動向
(図)PEFC単セルの主な構成イメージ
(表)PEFC単セルの主要部材と主な役割
【電解質膜】
電解質膜ではNafion膜がスタンダード材としてのポジションをキープするも
炭化水素系の開発が着実に進展
(表)ゴアセレクト® メンブレン:コアラインナップ
【触媒層】
触媒層ではPtの使用量削減が進むも
もう一段の低コスト化に向けた開発がテーマに掲げられる
【GDL】
供給実績や製品品質の均一化などが評価され、東レがGDL市場で先行
【セパレータ】
Schaeffler とSYMBIOの合弁会社が金属BPP市場に参入
4-2. SOFC関連部材市場の動向
(図)SOFCセルの構成イメージ(平板形/円筒形)
(表)達成性能レベル(業務・産業用:SOFC)
(図)各種SOFCの断面構造
電解質向けはScCeSZ、ScSZ 、YSZなどのスタンダード材料が安定推移
空気極、燃料極の材料にも大きな変化は生じず
(表)SOFC単セルの主要部材と主な役割
【電解質(固体酸化物)】
【燃料極】
【空気極】
【セパレータ(インターコネクタ)】
第5章 燃料電池システム及び関連部材メーカーの動向と戦略
国立大学法人山梨大学
燃料電池の高効率・高耐久・高出力を実現する
革新的材料の研究開発で世界をリード
水素・燃料電池ナノ材料研究センターにおいて
触媒・電解質膜の合成から各種セルの組立・評価までを一気通貫で対応
ECCEED’30-FCプロジェクトでPtナノロッド/ Nb-SnO2触媒、OMC触媒を開発
電解質膜ではSPP-QP膜の機械強度改善を目指した補強膜の検討を進める
山梨大学が保有する世界最先端の研究シーズを活用
産学官連携による「やまなし水素・燃料電池バレー」創生の取り組みが続く
トヨタ自動車株式会社
持続可能な水素社会実現に向け
製造から貯蔵、運搬、利活用までの幅広い領域で貢献を果たす
2025年2月に第3世代FCシステムを発表
大型商用車や定置式発電機、船舶などへの適用拡大を目指す
BMWとFCシステムの共同開発、インフラ整備で協業強化
中国では北京のFCシステム研究開発・生産拠点が稼働
本田技研工業株式会社
FCEV、商用車、定置用発電機、建設機械をコアドメインに設定
燃料電池システムの外販を強化し、水素事業を新たな柱として育成
2024年7月に第二世代燃料電池システム搭載の新型燃料電池車「CR-V e:FCEV」を発売
2025年2月に第三世代の燃料電池モジュールを発表
真岡の新工場で2027年度の量産開始を計画
北京億華通科技股份有限公司 (SinoHytec)
数多くの採用実績に裏打ちされた高い技術力で
中国の燃料電池システム市場をリード
2024年8月に北京の新たな研究開発・生産拠点が稼働を開始
Bloom Energy Japan株式会社
高効率・クリーン・安定的なベースロード電源として
革新的な分散型エネルギー技術ソリューションを顧客に提供
2024年春に最新機種「Bloom Energy Server 6.5」をリリース
米国を中心にデータセンター向けの需要が拡大傾向
日本でも災害に強い持続的な分散型電源の普及に貢献
パナソニック株式会社
脱炭素社会に貢献する新規事業の創出に向け
水素を活用するエネルギーソリューション「Panasonic HX」を展開
2024年10月に「エネファーム」の累計生産台数が26万台を突破
2024年12月に最大発電出力9.9kWタイプの純水素型燃料電池「PH3」を発売
純水素型燃料電池・太陽電池・蓄電池の連携制御による
実証設備の運用を英国、ドイツで計画
株式会社アイシン
自社の様々な商材・サービスを組み合わせた
エネルギーバリューチェーンビジネスの拡大・変革を推進
2025年2月に可搬型FC発電機を発表、小出力帯での用途開拓を目指す
エネファームtype Sでは世界トップクラスの発電効率55.0%(LHV基準)を達成
産学連携により高効率・高耐久な純水素/アンモニアSOFCの開発を加速させる
東レ株式会社
製造から輸送・貯蔵、利用までの水素サプライチェーン全体に
独自の先端素材を開発・提案
CP・GDLはこれまでの実績と品質均一化等が評価され
乗用車、商用車向けを中心に需要を取り込む
シェフラージャパン株式会社
システム統合ノウハウとシミュレーション技術を活用し
顧客ニーズに合わせた部品・サブシステムの開発を推進
SYMBIOとの折半出資によりINNOPLATEを設立し
2024年第1四半期に高効率スタックを実現するバイポーラプレートの生産をスタート
第一稀元素化学工業株式会社
ジルコニア系セラミックス材料のリーディングカンパニーとして
SOFC電解質市場で存在感を発揮
オキシ塩化ジルコニウムを生産するベトナム工場が始動
ジルコニウム鉱石の分解・精製から高機能材料までの一貫生産体制を整備
海外を中心にスカンジアドープの安定化ジルコニアの需要が底堅く推移
共立マテリアル株式会社
ノリタケグループの総合力と蓄積してきた技術力を融合させ
高品質のセラミック原材料を顧客に提供
電解質、燃料極、空気極、インターコネクタに使われる
SOFC用材料粉末を幅広く展開
このレポートの関連情報やさらに詳しい情報についての調査を検討したい
矢野経済研究所では、
個別のクライアント様からの調査も承っております
マーケティングや経営課題の抽出、リサーチの企画設計・実施、調査結果に基づく具体的な戦略立案・実行支援に至るまで、課題解決に向けた全ての段階において、クライアント企業をトータルでサポート致します。
この資料を見た人は、こんな資料も見ています
資料コード
資 料 名
C66124600
C66127300
C66127600
C66125000
C66123600