2025 新電力 ~3.0時代に向けた戦略と展望~
2000年の電力小売部分自由化を皮切りに、いわゆる「新電力」の時代が始まった(新電力1.0)。2016年には、電力小売の全面自由化により、家庭向けを含む全ての需要家への販売が解禁され、卸電力市場を活用した調達モデルを採用する事業者が数多く登場した(新電力2.0)。しかし、2021年以降、燃料価格の高騰をきっかけに、卸電力市場依存の脆弱性が浮き彫りとなり、新たな調達戦略の模索が進んでいる(新電力3.0)。
本レポートでは、「新電力3.0」における新電力事業者の動向や、それを取り巻く市場の変化などに焦点を当て、調査・分析を行った。
※紙媒体で資料をご利用される場合は、書籍版とのセット購入をご検討ください。書籍版が無い【PDF商品のみ】取り扱いの調査資料もございますので、何卒ご了承ください。
調査資料詳細データ
調査目的:本調査資料は、「新電力 3.0」における新電力事業者や関連企業の取り組みについて調査するとともに、電力小売市場の現状、課題、将来展望について分析を行う。
調査内容:「電力小売市場の動向」「新電力事業者を取り巻く市場環境の変化」「新規参入事業者の動向」「カーボンニュートラルに向けた新電力事業者の動向」「新電力関連事業者の個別動向」
調査対象先:新電力事業者(ガス会社、石油・燃料会社、放送・通信会社、商社、建設・エンジニアリング会社など)、旧一般電気事業者など
調査方法:弊社専門調査員による直接面接取材(対面、WEB 会議)および電話・メール取材等による調査や机上調査の結果をもとに、弊社独自の手法と責任により分析を行った。また、掲載している数値等はヒアリング内容等を基に全て弊社が推定したものである。
調査期間:2024 年 12 月 2 日~2025 年 3 月 24 日
- 「新電力事業者を取り巻く市場環境の変化」
・世界的な燃料価格高騰を受け、電力調達コストが増大し、新電力事業者に大きな影響
・法人向け新規営業や家庭向け新規契約受付を一定期間停止する新電力事業者が続出
・調達コストの急変に耐えられず、事業休止・廃止・解散に至る新電力事業者も多数 - 「電力小売市場の動向」
・2016年の市場全面自由化以降、着実に増加してきた新電力事業者の販売電力量は2022年度、2023年度と2年連続で減少
・2022年から2023年にかけて多くの新電力事業者が事業撤退や倒産に追い込まれたことで、特別高圧・高圧分野を中心に大手電力への顧客回帰が発生 - 「新規参入事業者の動向」
・新規参入組では、「卸電力市場から安価に電力を仕入れ不特定多数に販売し利ざやを得る」ビジネスモデルは減少
・近年の厳しい市場環境下でも、多くの自治体新電力が新たに設立
・自社やグループ内で使用する電力を自ら供給するケースが増加
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