オンライン診療市場の劇的変化と将来展望
オンライン診療システムの市場環境は、新型コロナウイルス感染症の流行を受け、大きく変容した。これをふまえ、既存企業および新規参入企業への取材を実施。各企業の事業状況や市場動向の分析、市場規模の算出を行う。
※紙媒体で資料をご利用される場合は、書籍版とのセット購入をご検討ください。書籍版が無い【PDF商品のみ】取り扱いの調査資料もございますので、何卒ご了承ください。
調査資料詳細データ
調査目的:オンライン診療は、診療上の制約や診療報酬上の要件・点数の厳しさなどから普及には至っていなかった。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の流行から院内感染の懸念が高まり、オンライン診療に注目が集まっている。厚生労働省は、2020年4月10日の事務連絡など(本資料では「0410事務連絡等」と略記)にて時限的・特例的に初診でのオンライン診療を原則解禁し、また診療報酬上の特例措置も加えられた。さらに同年4月以降、オンライン診療システム市場への新規参入企業が増加し、また今後に参入を表明している企業もみられる。
以上のような経緯を踏まえ、本資料「オンライン診療市場の劇的変化と将来展望」を発刊する。本資料では、コロナ前後での市場変容の調査・分析と将来展望を行う。
なお、上記「0410事務連絡」により電話可という規制緩和が行われているが、本資料では従来のビデオ通話を通じた診療をオンライン診療として取り上げる。
調査方法:参入企業・参入予定企業への取材(対面またはオンライン)、文献調査
調査期間:2020年6月~2020年8月
- 新型コロナウイルス感染症の流行を受けた市場状況の激変を分析。
- 既存企業に加え、新規参入(参入予定)企業にも多数取材。12社について掲載。
調査結果サマリ
1.市場概要
1.1.オンライン診療とは
図表1.1-1:遠隔医療の分類(イメージ)
図表1.1-2:オンライン診療等の分類と実施可能な行為
1.2.オンライン診療に関する規制の経緯
図表1.2-1:オンライン診療(遠隔診療)に関する通知等の推移
図表1.2-2:オンライン診療に関する厚生労働省通知の概要
1.3.オンライン診療に関する診療報酬
図表1.3-1:オンライン診療に関連する2020年度診療報酬改定項目
図表1.3-2:事前の対面診療に係る要件の見直し(イメージ図)
図表1.3-3:対象疾患の見直し(イメージ図)
図表1.3-4:診療報酬の各要件があるために算定できない患者数(診療所)
1.4.診療報酬等に対する提言
図表1.4-1:ITヘルスケア学会・日本オンライン診療研究会の提言
(オンライン診療料)
図表1.4-2:ITヘルスケア学会・日本オンライン診療研究会の提言
(旧オンライン医学管理料)
1.5.オンライン診療システムとは
1.6.オンライン診療システムの利用のされ方
図表1.6-1:D to P with Nに関する指針上の取扱い
図表1.6-2:D to P with Dに関する指針上の取扱い
2.新型コロナウイルス感染症 の流行による市場の変容
2.1.新型コロナウイルス感染症の流行を受けた時限的・特例的な対応
図表2.1-1:診療報酬上の措置の平時との比較
(対面診療・オンライン診療・電話等再診)
図表2.1-2:「0410 事務連絡」の概要
2.2.医療機関・患者における変化
図表2.2-1:オンライン診療に対する注目度の推移
図表2.2-2:オンライン診療システムの導入・利用状況のコロナ前後での変化
(イメージ図)
図表2.2-3:患者のオンライン診療利用意向の変化(イメージ)
2.3.既存参入企業における動向の変化
図表2.3-1:既存参入各社のコロナ前後比較(導入医療機関数、登録患者数など)
2.4.新規参入企業の動向(概要)
図表2.4-1:オンライン診療システムへの新規参入企業
3.参入企業
3.1.参入企業概要
図表3.1-1:2019 年以前の参入企業の概要
3.2.2019年以前から参入している企業の動向
(1)インテグリティ・ヘルスケア
(2)MRT
(3)カラダメディカ
図表3.2-1:エムティーアイのヘルスケアサービス全体像
(4)スマートゲート
図表3.2-2:「スマートキュア」の導入事例
(5)MICIN
(6)メドレー
図表3.2-3:「CLINICS オンライン診療」の導入・利用状況
図表3.2-4:オンライン診療をとりまく環境変化と今後の展望
(メドレー社見解)
図表3.2-5:オンライン診療からオンライン服薬指導までの流れ
3.3.2020年7月までに参入した企業の動向
(1)フリービットEPARKヘルスケア
図表3.3-1:フリービットEPARKヘルスケアのサービス一覧
(2)メドピア
図表3.3-2:メドピアの「プライマリケアPF構想」の全体像
図表3.3-3:「kakari」の全体像
図表3.3-4:「kakari for Clinic」の機能の概要
(3)リーズンホワイ
図表3.3-5:リーズンホワイのサービス概要
3.4.その他の注目企業
(1)オプティム
(2)ジュピターテレコム
図表3.4-1:オンライン診療の課題に対するジュピターテレコムの
オンライン診療事業
図表3.4-2:J:COM のテレビを用いたオンライン診療の実証実験(概要)
図表3.4-3:J:COM の商用時のサービスイメージ(予定)
(3)LINEヘルスケア
図表3.4-4:LINEヘルスケアの事業展開イメージ
4.市場規模と将来展望
4.1.市場規模推移
図表4.1-1:システム導入件数推移(2020年3月~6月、2021年3月:クリニック)
図表4.1-2:新型コロナウイルス感染症の流行に関連する市場への影響要因
図表4.1-3:システム導入件数推移(2019年度~2022年度:クリニック)
図表4.1-4:システム市場規模推移(2019年度~2022年度:クリニック)
4.2.将来展望
図表4.2-1:オンライン診療の市場環境の変化(各要因と影響度)
(1)社会的要因
図表4.2-2:スマートフォンの保有率(年齢階級別)
(2)政治的要因
図表4.2-3:政府方針(骨太方針、成長戦略)
(3)技術的要因
(4)参入企業動向
(5)オンライン診療の課題と展望
図表4.2-4:オンライン診療の課題と展望
このレポートの関連情報やさらに詳しい情報についての調査を検討したい
矢野経済研究所では、
個別のクライアント様からの調査も承っております
マーケティングや経営課題の抽出、リサーチの企画設計・実施、調査結果に基づく具体的な戦略立案・実行支援に至るまで、課題解決に向けた全ての段階において、クライアント企業をトータルでサポート致します。