2018年版 介護食、高齢者食、治療食の市場実態と展望
本調査レポートでは、介護認定を受けた高齢者等の使用を想定した『介護食品』、介護食品を使用するまでには至らないものの、軟らかさやカロリー調整等、高齢者の身体的、栄養的な特徴を考慮した、比較的健康な高齢者の使用を想定した『高齢者食品』、及び腎臓病や糖尿病等の病者の使用を想定した『治療食品』の国内市場について、市場の現状と今後の展望について調査・分析した。
※紙媒体で資料をご利用される場合は、書籍版とのセット購入をご検討ください。書籍版が無い【PDF商品のみ】取り扱いの調査資料もございますので、何卒ご了承ください。
調査資料詳細データ
調査対象製品・サービス:
・介護食(介護食品)(介護認定を受けた高齢者等の使用を想定した食品。病院、高齢者施設で入院・入所者に提供される調理品(給食)、在宅配食サービスで提供される調理品(弁当)、病院、高齢者施設、在宅で使用される加工食品。)
・高齢者食(高齢者食品)(介護食品を使用するまでには至らないものの、軟らかさ、カロリー調整、不足栄養素の補給等、高齢者の身体的、栄養的な特徴を考慮した、比較的健康な高齢者の使用を想定した食品。高齢者施設で入所者に提供される調理品(給食)、在宅配食サービスで提供される調理品(弁当)、在宅で使用される加工食品。)
・治療食(治療食品)(腎臓病や糖尿病等の病者(患者)の使用を想定した病態に応じた食品。病院、高齢者施設で入院・入所者に提供される調理品(給食)、在宅配食サービスで提供される調理品(弁当)、病院、高齢者施設、在宅で使用される加工食品。)
調査対象企業:給食サービス企業、在宅配食サービス企業、加工食品メーカー合計70社
調査方法:直接面接調査、及び電話等による間接調査、弊社保有オリジナルデータ、及び各種統計データ等の分析
調査期間:2018年7月~2018年9月
- 高齢者人口は3,500万人時代に
- 要支援・要介護者は640万人に
- 高齢者の単身世帯が急増、食事はどうする?
- 介護・高齢者食の市場規模は堅調に推移
- 加工食品は施設向け、在宅向けに多様化
- 生協、外食、流通が在宅配食に本格参入
- 現場の省力化ニーズに加工品が対応
- 在宅市場が市場を牽引、新規参入促す
- ロコモ、サルコペニア、フレイルが市場を後押し
- 治療食市場は在宅向けで製品改良進む
- 2022年度の市場規模を大胆に予測
- 注目70社の個別戦略を掲載
第Ⅰ章 注目市場動向
第Ⅱ章 介護食の市場分析
第Ⅲ章 高齢者食の市場分析
第Ⅳ章 治療食の市場分析
第Ⅴ章 有力介護・高齢者・治療食企業の個別実態(70社)
調査のポイント
1.市場動向
2.企業動向
3.展望と課題
第Ⅰ章 注目市場動向
1.介護食、高齢者食、治療食は成長市場
2.高齢化、単身世帯、生活習慣病増加が追い風
3.地域包括ケアシステムで高齢者は病院、施設から在宅へ
4.注目されるサルコペニア、フレイル、ロコモティブシンドローム
5.増え続ける要介護・要支援認定者
6.ニーズ高まるユニバーサルデザインフード
7.スマイルケア食の進捗状況
8.在宅高齢者の栄養管理ガイドライン
9.加工食品メーカーは高齢者食事業を強化
10.在宅配食サービスが市場を拡大
11.在宅配食サービスは冷凍タイプが増加
12.嚥下困難者食に使用される「もち麦」
13.様々な形態に分化する濃厚流動食
14.暑さ対策で経口補水液市場に注目
15.注目集める介護予防食
16.介護食、高齢者食、治療食の将来展望
第Ⅱ章 介護食の市場分析
1.市場動向
1)咀嚼困難者食
2)嚥下食
3)濃厚流動食
2.参入企業動向
1)加工食品メーカー
2)給食企業
3)在宅配食企業
3.製品動向
1)嚥下食(とろみ調整食品、ゲル化剤、デザートベース食品、水分補給ゼリー)
2)咀嚼困難者食(やわらか食、ブレンダー食、形そのまま、ゼリー食)
3)濃厚流動食(総合栄養流動食、病態に合わせた組成の流動食)
4.市場規模推移(2013~2017年度)
5.カテゴリ別市場構成比(2017年度)
6.現状の問題点と課題
7.今後の市場見通し
8.市場規模予測(2018~2022年度)
第Ⅲ章 高齢者食の市場分析
1.市場動向
2.参入企業動向
1)加工食品メーカー
2)給食企業
3)在宅配食企業
3.製品動向
1)健康バランス食(在宅配食サービス)
2)予防食
4.市場規模推移(2013~2017年度)
5.カテゴリ別市場構成比(2017年度)
6.現状の問題点と課題
7.今後の市場見通し
8.市場規模予測(2018~2022年度)
第Ⅳ章 治療食の市場分析
1.市場動向
1)入院患者食、入所高齢者食
2)在宅配食サービス
3)加工食品
2.参入企業動向
1)加工食品メーカー
2)給食企業
3)在宅配食企業
3.製品動向
1)エネルギーコントロール食
2)脂質コントロール食
3)たんぱく質コントロール食
4.市場規模推移(2013~2017年度)
5.カテゴリ別市場構成比(2017年度)
6.現状の問題点と課題
7.今後の市場見通し
8.市場規模予測(2018~2022年度)
第Ⅴ章 有力介護・高齢者・治療食企業の個別実態(70社)
<加工食品メーカー>(39社)
アサヒグループ食品 ~新たに「バランス献立PLUS」シリーズを立ち上げる
旭松食品 ~「カットグルメ」は業務用で約100品目、在宅用で約70品目
味の素 ~『アミノエールゼリーロイシン40』は60代からの筋肉維持をサポート
アボットジャパン ~『アバンド』等サイエンスベースの栄養補助製品にも注力
イーエヌ大塚製薬 ~摂食回復支援食「あいーと®」を積極展開
大塚製薬工場 ~栄養剤、流動食、流動食品関連の研究開発に注力
オトコーポレーション ~腎臓病者向け食品「ジンゾウ先生」を展開
カセイ食品 ~UDF準拠商品、やわらか食を製造販売
キッセイ薬品工業 ~たんぱく調整食品、嚥下補助食品を中心に展開
キユーピー ~在宅向け『やさしい献立』、業務用『ジャネフ』を展開
クラシエ薬品 ~栄養機能食品『アコロンDK』『アコロンDKバランス』を上市
クリニコ ~流動食周辺の嚥下食、介護予防食の開発が活発
グンプン ~たんぱく質をほとんど含まない“デンプン”で米・麺を製品化
サラヤ ~多数の商品展開で「ラカント」の安定供給目指す
タカキベーカリー ~病者食品「まろやか食パン」、介護食品「らくらく食パン」を展開
大和製罐 ~「常温ムース食」「とろみ飲料」はドラッグストアや食品スーパーへ進出
テルモ ~「テルミールアップリード」は大さじ一杯で60kcal摂取
ニチレイフーズ ~おいしい食事と適度な運動で健康寿命の延伸をミッションに
日油 ~脂質の栄養生理学を基盤に医療栄養食を開発
日清オイリオグループ ~スマイルケア食「青」マーク『プロキュアZ』に注力
日本水産 ~「おいしいやわらかシリーズ」は業務用に特化
ニュートリー ~従来の1.5倍に営業部隊を増員
ネスレ日本 ~栄養補助食品とサービスで栄養療法をサポート
ハウス食品 ~介護食、たんぱく調整食、水分補給食など「ケアフード」を展開
林兼産業 ~加工用製品の認知度向上、大手給食会社との取引拡大を狙う
バランス ~嚥下障害者向けのゼリー飲料、粉末飲料などに特化
フードケア ~嚥下食、咀嚼困難者食を主に、塩分調整食品等を展開
ファイン ~とろみ調整剤と栄養強化食品をブラッシュアップ
ふくなお ~咀嚼困難者向けメニューを55品目展開
フジッコ ~介護予防食の開発、新チャネルの開拓を検討
ベスト ~配食、給食、ソフト食の3つの柱で事業展開
ヘルシーフード ~ヘルシーネットワークは腎臓病系商品の動きが良好
北洋本多フーズ ~2018年春、自社サイトや通販で弁当タイプの惣菜を発売
ホリカフーズ ~「FORICA」ブランドへ統一
マルハチ村松 ~2018年、「煮こごり」シリーズを丸缶にリニューアル
マルハニチロ ~2018年春テーマ「―カタチあるものを―」で見た目にも配慮
三島食品 ~業務用を優先、次のステップが在宅向け
明治 ~『メイバランス・Miniカップ』に注力
ヤヨイサンフーズ ~やわらか食「ソフリ」はサルコペニア、低栄養に配慮
<給食・在宅配食企業>(31社)
あおもりコープフーズ ~2017年11月、高齢者向け介護食『コープのそふと食』を配食開始
一冨士フードサービス ~中計で、産業給食、高齢者施設、幼稚園・保育所を開拓
イフスコヘルスケア ~有料老人ホーム、サ高住、保育所は前年比2桁近い増加
魚国総本社 ~シルバー給食関連が比較的堅調
エ-ムサービス ~加工食品シリーズ「まごころみぃる」をメーカーと共同開発
大阪いずみ市民生活協同組合 ~2017年度の夕食宅配事業は約12億円
クックデリ ~約2,000ヶ所のお客様に1日約25,000食を供給
グリーンハウス ~レストラン経営のノウハウ導入
四国医療サービス ~医療・福祉業界におけるロングライフチルドのリーディングカンパニー
シダックスフードサービス ~コントラクト、メディカル両分野の食材を一括購入
シニアライフクリエイト ~冷凍食材を活用、人手不足で特助くん事業が拡大
ジョイント ~「けんたくん」は厚生労働省「食事療法用宅配食品等栄養指針」に準拠
シルバーライフ ~2017年10月にマザーズ市場に株式上場
生活協同組合コープこうべ ~事業開始から7年経過、1日8,358食を配食
ソーシャルクリエーション ~2017年11月、「介護サポート食」「栄養管理サポート食」を開始
東洋食品フードサービス ~高齢者施設と保育所が有望市場
ナリコマエンタープライズ ~「未来型厨房運営」で施設の人材不足や運営コスト上昇を解決
日米クック ~高齢者施設が40%超、事務所開設で東京を開拓
ニッコクトラスト ~手作りを基本に、ニッコク商事のCKを活用
日清医療食品 ~「食宅便」は6年間で3,300万食を販売
日総 ~有料老人ホーム、サ高住が好調
日本ケータリング ~弁当専門会社、高齢者向け配食事業を展開
日本ゼネラルフード ~新調理法など、省人化と効率化を検討
はーと&はあとライフサポート ~介護食のカタログ販売「TaBeLu+クラブ」を2017年スタート
ハーベスト ~健康志向、食ステージの多様化、少子高齢化に対応
富士産業 ~食材、メニューの開発力が病院・施設給食の運営で重要
メーキュー ~CPU、CKで大手給食企業と差別化
メフォス ~通所介護施設、社会福祉施設が増加
LEOC ~大型病院の受託で、教育の好循環システムを構築
レパスト ~人手不足から、プチグルメ事業の真空調理に期待
ワタミ ~2017年11月、通信販売「ワタミの宅食direct」を開始
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