2020年版 海洋生分解性素材市場の展望と戦略 ~脱プラスチックに資する容器包装素材の新たな潮流~

使い捨てプラスチックによる地球規模の環境汚染への懸念が国際的に高まる中、日本でも官民による戦略が相次ぎ打ち出されるなど、大きな転換期を迎えようとしている。
その状況下において、海洋生分解性素材が注目を集めている。
その海洋生分解性素材が使い勝手や価格の壁を乗り越えながら、どのように普及していくのか、素材ごとの新規開発の現状と課題を調査し、主要用途における今後の成長可能性を分析することで、関連業界各位の経営戦略に寄与することを目的とする。

発刊日
2020/08/31
体裁
A4 / 443頁
資料コード
C62104100
PDFサイズ
8.6MB
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調査資料詳細データ

調査概要
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調査目的:海洋生分解性素材の需要動向を調査・分析することによって、今後の市場性を予測する。当該調査によって関連業界各位の経営戦略に寄与すること目的とする。
調査対象:海洋生分解性素材メーカー、加工メーカー、エンドユーザー
調査方法:直接取材、電話取材、および郵送アンケート
調査期間:2020年6月~2020年8月

調査結果サマリー
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海洋生分解性素材市場に関する調査を実施(2020年)
使い捨て容器包装の海洋プラごみ問題が深刻化する中で、新規有望素材が続々登場
~本命不在の中、紙・セロハン・バイオマス複合材・海洋生分解性プラスチックが競う~

資料ポイント
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本命不在の中、新規有望素材が続々登場
紙・セロハン・生分解性プラ・バイオマス複合材が腕を競う

  • 大手からベンチャーまで素材メーカー15社を独自調査、特徴と課題、採用状況などを詳細に分析
  • 主要用途先6分野における既存プラスチックとの競合状況を分析
  • 主要用途の10年後の市場規模を予測、既存プラスチックから海洋生分解性素材への代替可能性を分析
  • 各用途の主要コンバーターの海洋生分解性素材を活用した事業動向、取り組みを掲載(7社)
  • 全国エンドユーザー113社の採用意向に関するアンケート調査結果を掲載

資料概要
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第1章 海洋生分解性素材市場の展望と戦略
第2章 素材メーカーの動向
第3章 用途別に見た海洋生分解性素材の可能性
第4章 加工メーカーの動向
第5章 エンドユーザー調査個表

リサーチ内容

調査結果のポイント

第1章 海洋生分解性素材市場の展望と戦略

Ⅰ.海洋生分解性素材を後押しする市場環境
 プラスチック資源循環戦略の下で諸施策始動、
 大阪ブルー・オーシャン・ビジョンの達成を見据える
  <表>2018年G7サミット「海洋プラスチック憲章」骨子
  <図>プラスチック資源循環戦略(概要)
  <図>海洋生分解性プラスチック開発・導入普及ロードマップ
 産業界ではCLOMAが発足、海洋流出プラスチックごみのゼロ化目指す
  <表>CLOMAアクションプラン全体像
  <表>CLOMA 5つのキーアクションの方向性
  <図>CLOMA 5つのキーアクションスケジュール
  <表>CLOMA 5つのキーアクションからの実証テスト計画
  <図>CLOMA 実証テストスケジュール
 海洋プラごみ汚染の実態調査の手法と、海洋生分解性の評価方法の確立が急務

Ⅱ.海洋生分解性素材の種類別動向
1.紙
 プラ代替には品質と価格の課題を抱えるも、
 海洋生分解性素材の一番手として高い期待
 バリア性とヒートシール性の克服に向け、新規有望製品の開発が進む
  <表>海洋生分解性を有するプラスチック代替素材(紙)1
  <表>海洋生分解性を有するプラスチック代替素材(紙)2
 加工性の向上も継続課題だが、国連環境計画は紙の環境性を高く評価
2.セロハン
 プラスチックに押されて市場は大幅縮小も、
 海洋生分解性素材として再び注目集まる
 バリア性とヒートシール性を付与しつつ、
 OPPフィルムとの価格差縮小が課題
  <表>海洋生分解性を有するプラスチック代替素材(セロハン)
 海洋生分解グレードの採用は欧米市場が先行、
 日本市場は引合い増もサンプルテストの段階
3.バイオマス複合材
 未利用の植物資源を有効利用、協業しつつ世界市場での拡販も見据える
  <表>海洋生分解性を有するプラスチック代替素材(バイオマス複合材)
 海洋生分解性を活かせる用途を模索、自然由来の外観も付加価値にできるか
4.海洋生分解性プラスチック
 認証取得済みのカネカPHBHを筆頭に、
 海洋中への流出懸念のある用途を開拓へ
  <表>海洋生分解性を有するプラスチック代替素材
   (海洋生分解性プラスチック)
 海洋生分解性の付加価値、量産効果、複合化により、
 価格の壁をクリアできるか
5.まとめ
 企業の枠を越えた協業が普及への近道

Ⅲ.用途別に見た海洋生分解性素材の需要予測
1)レジ袋
2)使い捨てカトラリー
3)ストロー
4)飲料用ボトル
5)飲料用カップ
6)食品用容器
  <図>用途別に見た海洋生分解性素材の潜在成長力(2019年→2029年)

第2章 素材メーカーの動向

日本製紙
PCCとパッケージング研究所を核に容器包装の紙化ニーズに応える

王子グループ
パッケージング推進センターと本社組織が連携し、容器包装の紙化ニーズを掘り起こす

三菱製紙
食品包装用コート紙「バリコート」上市、欧州での実績を経て日本市場にも投入

大王製紙
長年培った紙に関する知見・技術を総動員し、脱プラ・紙化戦略商品を開発

北越コーポレーション
容器包装の紙化に向け新商品開発に注力、パッケージ子会社とも連携して市場開拓

フタムラ化学
セロハンの世界トップメーカー、〝セルロース〟事業として再活性化

レンゴー
海洋中の生分解性を武器に パッケージ中心にセロファンの提案強化

事業革新パートナーズ
ヘミセルロースに独自抽出・合成・混錬技術を駆使、生分解性樹脂「HEMIX」開発

アイ-コンポロジー
射出成形可能なウッドプラスチック開発、海洋生分解性グレードも投入

アミカテラ
100%天然原料「プラントファイバーセラミック」を展開、ストローは海洋中での生分解認証を取得

カネカ
PHBHの優れた特長を武器に市場を開拓、海洋プラスチックごみ対策でも注目高まる

三菱ケミカル
バイオPBSの2019年出荷量は前年比倍増、欧米向けに使い捨て容器包装需要が急拡大

ダイセル
海洋生分解速度を2倍にアップ、酢酸セルロース「CAFBLO」上市

ノバモント
伊、仏に続きEU全域で需要拡大の兆し、マタービー生産能力を年20万tに拡大へ

ラクティプス
カゼイン由来の生分解性樹脂を開発、欧州に続き日本でも市場開拓スタート

第3章 用途別に見た海洋生分解性素材の可能性

レジ袋
レジ袋の有料化がスタート、プラスチック使用量削減の第一歩となるか

使い捨てカトラリー
海洋プラごみ問題を背景に紙化が進行、紙カトラリーは市場の10%前後を占める

ストロー
国内市場規模は年110億本(推定)、ウミガメ映像を機に世界的に削減の対象に

飲料用ボトル
海洋汚染対策は回収・再資源化の促進が基本、海洋生分解性ボトルの実用化は道半ば

飲料用カップ
紙コップによるプラカップ代替が徐々に進む CVSカウンターコーヒー、PBチルド飲料に注力

食品用容器
中食市場においてプラ容器代替の実績拡大 CVSを中心にGMS・スーパーなどのPB品狙う

第4章 加工メーカーの動向

ザ・パック
業界最大手の総合パッケージメーカー、ソリューション型のトータルパッケージ提案が持ち味

大昭和紙工産業
業界屈指の生産能力を誇る包材コンバータ 紙袋以外にも多種多様な事業を展開

福助工業
レジ袋有料化にバイオマスプラと海洋生分解性プラの拡販で防衛へ

尚山堂
紙カトラリーを業務用で展開、ユーザーの脱プラ推進を後押し

アオトプラス
紙カトラリー類の販売が好調、使い捨てプラからの切り替え相次ぐ

東罐興業
紙コップの国内トップメーカー 紙化提案を積極的に推進、実績も多数

日本デキシー
CVS中心に徐々に飲料用の紙化実績増 内嵌合の紙蓋の開発にも注力

第5章 エンドユーザー調査個表

エンドユーザーアンケート集計結果
1.現在対策を実施しているケース
2.対策を予定(検討)しているケース
3.対策を実施する予定はないが、条件次第で取り組む考えがあるケース
4.今後も対策の意思がないケース
5.紙素材に対する関心度
6.紙素材に対する改善点
7.生分解性プラスチックに対する期待度
8.生分解性プラスチックに対する改善点
9.代替製品コスト
10.素材を変更する場合の容器包装の採用姿勢
11.容器包装の海洋汚染対策を検討する際の担当部門
12.社内に専門組織あるいはプロジェクトチームを立ち上げ状況
13.新型コロナウイルスによる影響
14.新型コロナウイルスによる影響の中身
15. 国内市場における容器包装の海洋汚染対策の見通し

<調査個表>
AOKI、アージュ、味の民芸フードサービス、アズノゥアズ、アルテゴ、アレス、アレフ、イズミ、一号舘、一畑百貨店、井筒屋、伊藤チェーン、伊徳、いなげや、伊予鉄髙島屋、Aコープ西日本、エーコープ関東、エーコープみやざき、エイチ・アンド・エム ヘネス・アンド・マウリッツ・ジャパン、エレナ、エンチョー、Olympic、オーケー、大賀薬局、大屋、岡山髙島屋、オンワード樫山、ぎゅーとら、京樽、近商ストア、京急百貨店、高知大丸、コナカ、コノミヤ、札幌丸井三越、サニーマート、サンキュードラッグ、サンジェルマン、サンデー、サンリブ、JR九州ドラッグイレブン、JR東日本フーズ、シェルガーデン、静岡伊勢丹、シップス、ジョイックスコーポレーション、スギ薬局、スズラン、成城石井、セイミヤ、セレクション、ダイユーエイト、高崎髙島屋、髙島屋、タカヤナギ、田子重、玉寿司、玉屋、中央市場、ちよだ鮨、津南高原開発、テーオーリテイリング、東急ストア、東急ホテルズ、道とん堀、東武宇都宮百貨店、トキハ、ドムドムフードサービス、ナフコ、西村ジョイ、ハウステンボス、浜屋百貨店、原信、はるやまホールディングス、阪急阪神百貨店、ビー・アンド・ディー、ビーバートザン、広島三越、富士屋、不二屋、不二家フードサービス、ププレひまわり、フレスコ、ホームセンターバロー、ホームセンターみつわ、ポッカクリエイト、ホテル小田急、マキバ、マックスバリュ関東、マルエツ、マルト商事、マルナカ、マルヨシセンター、ミスターマックス・ホールディングス、水戸京成百貨店、宮崎山形屋、名鉄インプレス、八木橋、山形屋ストア、ヤマザワ、山田食品産業、ヤマナカ、ユアーズ、ユタカファーマシー、米子髙島屋、両備ホールディングス、レディ薬局、ワークマン、ワイズマート、ワシントンホテル、など

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