2021年版 食品産業におけるD2Cの現状と将来展望 ~SNSの浸透とコト消費の広がりを追い風に高まる期待~
SNSの普及と顧客の購買動機がモノからコトへ変化したことで、消費者と直接繋る販売モデル「D2C」に注目が集まっている。食の分野においてもD2Cニーズの高まりが見られ、コロナ禍で食品通販市場が伸長していることも食品D2Cの拡大を後押ししている。企業側においても「人を介したコミュニケーション」から「同じ空間を介さないコミュニケーション」への変化が求められる中、SNSとの親和性が高く、顧客との繋がりを重視するD2Cモデルは大きな可能性を秘めており、大手食品・飲料メーカーからもD2Cビジネス参入の動きが出始めている。また、D2Cでは店舗を「売るための店舗」から「体験の場」「ブランドの魅力を伝える場」として再定義していることで、D2Cの成長に伴いオンラインだけでなく実店舗における新しい可能性も提示されつつある。
本資料においては、参入企業の動向やカテゴリー別の動向、市場の将来展望、D2Cモデル成功のポイントなどを分析することに加え、D2Cへの参入を支援する周辺領域の動向についても取りまとめる。また、D2Cは、オンライン販売をメインとする点で販売手法(チャネル)としては直販ECに含まれるものとなるが、販売チャネルとしてだけでなくブランディングやマーケティングの側面からもD2C市場を捉えてレポーティングする。
※紙媒体で資料をご利用される場合は、書籍版とのセット購入をご検討ください。書籍版が無い【PDF商品のみ】取り扱いの調査資料もございますので、何卒ご了承ください。
調査資料詳細データ
調査目的:食品D2C参入企業の動向やカテゴリー別の動向、市場の将来展望、D2Cモデル成功のポイントなどを分析することに加え、D2Cへの参入を支援する周辺領域の動向についても取りまとめることで、当該市場に関する現状把握及び、今後のマーケティング戦略作成のための基礎資料とする。
調査対象:食品D2Cサービス参入企業及び、D2C及びEC関連支援サービスを提供する参入企業を対象とした。
調査方法:直接面接取材、アンケート調査、電話取材を実施した。
調査期間:2021年1月~2021年3月
食品D2Cサービス市場に関する調査を実施(2021年)
国内外で注目を集めているD2Cビジネスが食品分野にも波及
~消費者のライフスタイル、消費行動の変化と食品通販市場の伸長が成長を後押し~
- 何故いま食品D2Cに注目が集まっているのか?注目の背景やビジネスモデル、カテゴリーごとの特徴や動向を明らかに。食品D2Cカオスマップも掲載。
- 食品D2C成功のポイントは何か?ブランディング、コミュニケーション、プロモーションの観点から解き明かし、更なる成長に向けた課題や将来展望を予測。
- 大手食品・飲料メーカーもD2Cへ動き出す。専用ブランド開発や子会社設立、M&Aなど、参入手法や大手メーカーの今後の方向性を分析。
- D2Cの盛り上がりを受け、プラットフォームサービスやパッケージサービス、マーケティング・コンサルティングサービスといった支援サービスを提供するビジネスも活性化。周辺サービスから見た食品D2Cの現在と今後を解説。
- 注目が集まる食品D2C、注目のスタートアップ企業に面接取材。ブランドの特徴や世界観、ユーザーとのコミュニケーション手法、成長に向けた次の一手を解説。
第Ⅰ章 食品業界におけるD2Cサービスの現状
第Ⅱ章 D2Cサービスに関わる注目動向
第Ⅲ章 食品D2Cサービスのカテゴリー別動向
第Ⅳ章 D2Cビジネス向け支援サービスの動向
第Ⅴ章 主要参入企業の動向
第Ⅰ章 食品業界におけるD2Cサービスの現状
1.D2Cビジネスの概況
(1)D2Cビジネスの全体像
①D2Cのビジネスモデル
②D2Cビジネスの特徴
(2) D2Cビジネス注目の背景
2.食品D2Cサービスの現状
(1)食品D2Cの定義
(2)食品D2Cサービスの市場概況
①食品D2Cサービスの市場動向
②食品D2Cサービスと他業界の違い
③食品産業におけるD2C の効果
④食品D2Cサービス参入企業の特徴
・食品D2Cサービスのカオスマップ
(3)食品D2Cサービスの市場規模推移(2017 年度~2020 年度(見込み))
3.食品D2Cサービスの将来展望
(1)食品D2Cサービスの成功ポイント
①ブランディング
②コミュニケーション
③プロモーション
(2)食品D2Cサービスにおける課題
(3)食品D2Cサービスの将来展望
①食品D2Cサービスの今後の市場見通し
②食品D2C サービスの市場規模予測(2020 年度~2024 年度)
第Ⅱ章 D2Cサービスに関わる注目動向
1.食品通販市場の動向
(1)食品通販の市場規模推移
(2)メーカー直販の動向
2.食品宅配市場の動向
(1)食品宅配の市場概況と市場規模推移
3.大手食品・飲料メーカーのD2C戦略
(1)大手食品・飲料メーカーのD2C参入動向
(2)大手食品・飲料メーカーのD2C参入モデル
(3)大手食品・飲料メーカーのD2C参入事例
4.食品D2C×サブスクリプションの可能性
(1)食品産業におけるサブスクリプション活用の効果と課題
①サブスクリプション活用による効果
②サブスクリプション活用における課題
(2)食品D2C×サブスクリプションの可能性
5.注目高まるミールキット市場
(1)ミールキット市場の動向
(2)冷凍ミールキットの需要が高まる
(3)店頭販売へも波及するミールキット市場
6.食品・飲料メーカーにおけるSNS活用事例
(1)SNS 拡大の現況
(2)食品・飲料メーカーにおけるSNS 活用動向
(3)食品・飲料メーカーにおけるInstagramの活用動向
7.多様化する消費者の消費傾向
~モノ消費からコト消費、そしてトキ消費、イミ消費へ~
(1)モノ消費からコト消費へ、そして次の概念へ
(2)新たな消費概念と消費動向
①トキ消費
②イミ消費
(3)D2Cビジネスがメインターゲットにするミレニアル世代、Z 世代
8.海外における食品D2Cサービスの現状
(1)海外におけるEC プラットフォームの現状
(2)海外におけるD2C サービスの現状
(3)海外における食品D2C サービス
第Ⅲ章 食品D2Cサービスのカテゴリー別動向
1.加工食品
(1)加工食品D2C市場の現状
①加工食品D2C市場の概況
②加工食品D2C市場の参入企業動向
・加工食品関連D2Cサービスのカオスマップ
(2)加工食品D2Cサービス参入企業の市場戦略
①商品戦略
・主要参入企業の商品戦略
②販売戦略
・主要参入企業の販売戦略
③顧客獲得策
・主要参入企業の顧客獲得策
④プロモーション戦略
・主要参入企業のプロモーション戦略
⑤SNSの活用方法
・主要参入企業のSNSの活用方法
(3)今後の加工食品D2C市場の展望
・加工食品D2Cサービスの主な参入企業一覧
2.菓子
(1)菓子D2C市場の現状
①菓子D2C市場の概況
②菓子D2C市場の参入企業動向
・菓子D2Cサービスのカオスマップ
(2)菓子D2Cサービス参入企業の市場戦略
①商品戦略
・主要参入企業の商品戦略
②販売戦略
・主要参入企業の販売戦略
③顧客獲得策
・主要参入企業の顧客獲得策
④プロモーション戦略
・主要参入企業のプロモーション戦略
⑤SNSの活用方法
・主要参入企業のSNSの活用方法
(3)今後の菓子D2C市場の展望
・菓子D2Cサービスの主な参入企業一覧
3.飲料・酒類
(1)飲料・酒類D2C市場の現状
①飲料・酒類D2C市場の概況
②飲料・酒類D2C市場の参入企業動向
・飲料・酒類D2Cサービスのカオスマップ
(2)飲料・酒類D2Cサービス参入企業の市場戦略
①商品戦略
・主要参入企業の商品戦略
②販売戦略
・主要参入企業の販売戦略
③顧客獲得策
・主要参入企業の顧客獲得策
④プロモーション戦略
・主要参入企業のプロモーション戦略
⑤SNSの活用方法
・主要参入企業のSNSの活用方法
(3)今後の飲料・酒類D2C市場の展望
・飲料・酒類D2Cサービスの主な参入企業一覧
4.健康食品(サプリメント)
(1)健康食品(サプリメント)D2C市場の現状
①健康食品(サプリメント)D2C市場の概況
②健康食品(サプリメント)D2C市場の参入企業動向
・健康食品(サプリメント)D2Cサービスのカオスマップ
(2)健康食品(サプリメント)D2Cサービス参入企業の市場戦略
①商品戦略
・主要参入企業の商品戦略
②販売戦略
・主要参入企業の販売戦略
③顧客獲得策
・主要参入企業の顧客獲得策
④プロモーション戦略
・主要参入企業のプロモーション戦略
⑤SNSの活用方法
・主要参入企業のSNSの活用方法
(3)今後の健康食品(サプリメント)D2C市場の展望
・健康食品(サプリメント)D2Cサービスの主な参入企業一覧
第Ⅳ章 D2Cビジネス向け支援サービスの動向
1.支援サービスの特徴
(1)プラットフォームサービス
(2)ECパッケージサービス
(3)マーケティング支援・コンサルティングサービス
2.D2C 支援企業及び導入企業の動向
(1)ITやECを専業とするD2C 支援企業の動向
(2)異業種から参入したD2C 支援企業の動向
①異業種からのD2C 支援サービスの参入状況
②丸井のD2C 戦略
3.サービス事業者が見るD2C サービス成功のポイント
(1)自社サイト型EC の選択要件
(2)D2Cサービスの成功要件
①付加価値、コストパフォーマンスの高い商品開発
②成功体験の提供
第Ⅴ章 主要参入企業の動向
1.加工食品
株式会社ブイクック
株式会社Muscle Deli
株式会社MiL
2.菓子
株式会社スナックミー
株式会社HiOLI
マルシェ株式会社
3.飲料・酒類
株式会社Greenspoon
株式会社green brewing
MOON-X株式会社
4.健康食品(サプリメント)
株式会社エイツ
合同会社グリーンベース
ドリコス株式会社
株式会社FUN Recipe
株式会社MITORA
5.D2C支援サービス事業者
株式会社アスラボ
株式会社いつも
株式会社オプト
BASE株式会社
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