2021年版 食品添加物・機能性原料市場の現状と将来展望

2020年度の食品添加物市場規模は、流通量287万4,000t、売上高8,043億2,700万円であった。コロナ禍による外出自粛の影響から、主に飲料向け、業務用、土産用の菓子や水産加工品向けの需要が減少したため、食品添加物市場全体の2020年度の流通量は微減で推移したとみられる。しかし、トウモロコシやローカストビーンガムをはじめとした原料価格の高騰により、食品添加物市場全体の売上高で見ると、2020年度は微増となったとみられる。
本資料では、食品添加物メーカー47社へのヒアリングやアンケートから食品添加物市場の現状を取りまとめた。コロナ禍の影響や原料動向、末端の食品市場の動向などもとり上げる。

発刊日
2021/08/05
体裁
A4 / 224頁
資料コード
C63105900
PDFサイズ
2.7MB
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調査資料詳細データ

調査概要
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調査目的:食品添加物市場を広く調査・収録することによって、当該市場に関するマーケティング戦略策定のための基礎資料とする。
調査対象:食品添加物メーカー、食品添加物卸売業者といった食品添加物 市場に関わる有力企業を調査対象とした。
調査方法:専門調査員による直接面接取材、電話取材、アンケート調査などの他、デスクリサーチにより分析を実施した。
調査期間:2021年4月~2021年7月

資料ポイント
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  • 本資料においては、香料、品質改良剤、甘味料、保存料・日持ち向上剤などのカテゴリーごとに食品添加物市場の現状をまとめ、今後の動向を予測する。また、参入企業へのアンケート調査の他、主要参入企業へのヒアリング調査の結果も掲載する。企業個票は30件掲載
  • 企業個票は、①2019年度~2021年度(見込)のカテゴリー別の販売状況の変化と要因、②2020年度の用途別の販売金額の増減、③注力素材、④食品添加物についての今後の事業戦略や課題などについて掲載

資料概要
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食品添加物市場に関する調査を実施(2021年)
コロナ禍による外出自粛などの影響を受けて、2020年度の食品添加物の国内流通量は287万4,000トンと微減

リサーチ内容

サマリー

1.食品添加物市場の概況

(1)食品添加物市場の概況
  ①市場規模の変化と要因
   ~コロナ禍で流通量減少~
  ②今後の市場予測
   ~「健康」「高齢者向け」「食品ロス削減」「プラントベースフード」関連は好調に推移すると予測~
(2)用途内訳
   ~巣籠需要により家庭用食品用途は好調~

2.カテゴリー別の状況

(1)甘味料 ~停滞基調が続くも「フレーバーエンハンス効果」に期待~
  ①市場規模
  ②参入企業
  ③用途別動向
  ④素材別動向
  ⑤生産・原料仕入れの状況と取り組み
  ⑥海外展開や海外からの引き合い・取引の状況について
  ⑦今後の戦略や課題
(2)食品香料 ~マスキングや風味改善効果を持つ香料の伸長に期待~
  ①市場規模
  ②参入企業
  ③用途別動向
  ④素材別動向
  ⑤生産・原料仕入れの状況と取り組み
  ⑥海外展開や海外からの引き合い・取引の状況について
  ⑦今後の戦略や課題
(3)品質改良剤 ~植物肉市場の伸長からタンパクが好調となり市場を牽引~
  ①市場規模
  ②参入企業
  ③用途別動向
  ④素材別動向
  ⑤生産・原料仕入れの状況と取り組み
  ⑥海外展開や海外からの引き合い・取引の状況について
  ⑦今後の戦略や課題
(4)増粘安定剤 ~ローカストビーンガムの価格が高騰~
  ①市場規模
  ②参入企業
  ③用途別動向
  ④素材別動向
  ⑤生産・原料仕入れの状況と取り組み
  ⑥海外展開や海外からの引き合い・取引の状況について
  ⑦今後の戦略や課題
(5)食用色素 ~飲料、土産、外食用途の不調により食用色素市場は微減~
  ①市場規模
  ②参入企業
  ③用途別動向
  ④素材別動向
  ⑤生産・原料仕入れの状況と取り組み
  ⑥海外展開や海外からの引き合い・取引の状況について
  ⑦今後の戦略や課題
(6)乳化剤 ~簡便志向や健康志向の食品へ向けた開発が活発~
  ①市場規模
  ②参入企業
  ③用途別動向
  ④素材別動向
  ⑤生産・原料仕入れの状況と取り組み
  ⑥海外展開や海外からの引き合い・取引の状況について
  ⑦今後の戦略や課題
(7)酸味料 ~コロナ禍により飲料向けが減少したことで、市場は縮小~
  ①市場規模
  ②参入企業
  ③用途別動向
  ④素材別動向
  ⑤生産・原料仕入れの状況と取り組み
  ⑥今後の戦略や課題
(8)酵素 ~海外向けやフードロス削減向けの伸長に期待~
  ①市場規模
  ②参入企業
  ③用途別動向
  ④素材別動向
  ⑤海外展開や海外からの引き合い・取引の状況について
  ⑥今後の戦略や課題
(9)栄養強化剤 ~コロナ禍による免疫向上目的からビタミン類の需要が拡大~
  ①市場規模
  ②参入企業
  ③用途別動向
  ④素材別動向
  ⑤生産・原料仕入れの状況と取り組み
  ⑥海外展開や海外からの引き合い・取引の状況について
  ⑦今後の戦略や課題
(10)保存料・日持向上剤 ~フードロス削減の観点から伸長が期待される~
  ①市場規模
  ②参入企業
  ③用途別動向
  ④素材別動向
  ⑤生産・原料仕入れの状況と取り組み
  ⑥海外展開や海外からの引き合い・取引の状況について
  ⑦今後の戦略や課題
(11)酸化防止剤 ~2020年度は巣籠向けについては好調~
  ①市場規模
  ②参入企業
  ③用途別動向
  ④素材別動向
  ⑤生産・原料仕入れの状況と取り組み
  ⑥今後の戦略や課題

3.食品添加物市場の注目動向

(1)新生活様式が与えた食品市場への影響と食品添加物市場の動き
(2)健康志向で注目される糖アルコールの市場の動向
(3)原料価格高騰と食品添加物市場への影響

4.食品産業市場の動向

(1)加工食品の市場規模、将来予測
(2)コロナ禍における食品製造業の対策・対応
(3)食品製造業におけるユーザー別、製品分野別成長性分析
  ①ユーザー別
  ②製品分野別

5.有力企業の個別実態

DKSHジャパン株式会社
~ベーカリー、乳製品向け酵素が拡大~
 
JNC株式会社
~食品ロス削減と持続的成長社会への貢献に取り組む~
 
オルガノフードテック株式会社
~介護分野向けが伸長~
 
シキボウ株式会社
~グルテンフリー製品の分野に提案を強化~
 
セティ株式会社
~アレルゲンフリーのキトサンが堅調に推移~
 
三菱ケミカル株式会社
~海外展開をスピードアップしていく~
 
タマ生化学株式会社
~サプリメント向けに魚油製品の提案を強化~
 
トーヨーケム株式会社
~各種直接打錠用粉末色素シリーズの採用が拡大~
 
株式会社ニッピ
~幅広い分野で販売量の拡大を目指す~
 
伊那食品工業株式会社
~食肉メーカーの取引開拓に取り組んでいく~
 
丸尾産業株式会社
~ローカストビーンガムの高騰が課題~
 
宮坂香料株式会社
~東南アジア向けの飲料用途が好調~
 
協和化学工業株式会社
~酸化マグネシウムに注力~
 
興和株式会社
~ベーキングパウダーの原料に注力~
 
高砂香料工業株式会社
~健康意識が高まり健康食品向けが好調~
 
三和澱粉工業株式会社
~高食物繊維含有澱粉が伸長~
 
守田化学工業株式会社
~昨今は健康食品、飲料などでの使用が伸長~
 
上越スターチ株式会社
~肉質改善用途などが伸長~
 
赤田善株式会社
~日持ち向上剤が総菜分野で伸長~
 
大阪食品色素株式会社
~コロナ禍が要因で苦戦~
 
渡辺ケミカル株式会社
~健康志向に合った商品向けが好調~
 
東海澱粉株式会社
~プラントベースフード分野向けに提案を強化~
 
東洋薄荷工業株式会社
~冷感商品用途が伸長~
 
日農化学工業株式会社
~アントシアニン系色素に注力~
 
日本新薬株式会社
~内食化から惣菜類向けが好調~
 
磐田化学工業株式会社
~プロテインを中心とした健康食品分野が好調~
 
富士化学工業株式会社
~機能性表示食品としての採用が伸長~
 
富田製薬株式会社
~鉄剤、カルシウム剤等の栄養強化商品の需要増加~
 
丸善製薬株式会社
~フードロス削減向けに取り組む~
 
鈴木薄荷株式会社
~口臭予防の需要が高まる~

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