2022年度版 環境対応(エコ)素材関連市場の現状と展望 ~環境対応素材関連レポート総集編~

本レポートは弊社が発刊した以下のレポートから化石由来原料代替・GHG排出抑制、リサイクル関連の内容を抜粋・再編集したものです。市場規模、販売動向、設備増強などについては、基本的に各レポート発刊時の状況のままと致しました。
2022年版 セルロースナノファイバー市場の展望と戦略、2022年版 プラスチックリサイクル市場の展望と戦略、2022 新版 高機能フィルム市場の展望と戦略、2022年版 自動車用フィルム・シート市場の展望と戦略、2022年版容器市場の展望と戦略。

発刊日
2023/02/27
体裁
A4 / 158頁
資料コード
C64131000
PDFサイズ
11.4MB
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調査資料詳細データ

調査概要
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調査目的:国内外の環境対応(エコ)素材メーカーの現在の動向と今後の事業施策を徹底調査し、さらに周辺調査を行うことで、環境対応(エコ)素材市場における現状と今後の動向の把握を目的とする
調査対象:セルロースナノファイバー(CNF)、自動車内装用加飾フィルム、自動車外装用加飾フィルム、食品・飲料容器(PET ボトル、紙カートン、紙カップ、アルミ缶、プラスチック軽量容器)、PET フィルムリサイクル動向、日用品・化粧品容器・包材リサクル動向、自動車リサイクル動向
作成方法:2022年に発刊した以下のレポートの内容を抜粋・再編集した。
・2022年版セルロースナノファイバー市場の展望と戦略(2022年3月30日発刊)
・2022年版プラスチックリサイクル市場の展望と戦略(2022年6月29日発刊)
・新版高機能フィルム市場の展望と戦略 2022(2022年7月29日発刊)
・2022年版自動車用フィルム・シート市場の展望と戦略(2022年9月29日発刊)
・2022年版容器市場の展望と戦略(2022年12月28日発刊)
調査期間:2022年2月~2022年12月

調査結果サマリー
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PETボトルリサイクル国内市場に関する調査を実施(2022年)
2022年12月のBottle to Bottle用リサイクルPET樹脂の国内供給能力は26.7万t/年の見込み
~原料となる使用済PETボトル確保のため、事業系ルートの回収スキーム整備が進む~

資料ポイント
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リサーチ内容

調査結果のポイント

第1章 環境対応(エコ)素材市場の現状と展望

脱化石由来原料、GHG排出抑制、リニューアブル、リサイクル
2030年のSDGs達成、2050年のCN達成実現に向けた持続可能な素材開発を!
循環型社会構築、CN化などに向け、国・地域、産業の垣根を越えた取組みが進展
ユーザーへのScope3削減提案は採用検討の重要なファクターに
気候変動への意識が高まる中、OEM各社のSBT認証取得が進展
CNFや加飾フィルムなど製造・使用・廃棄でのCO2排出削減につながる素材のニーズが高まる
容器包材ではリサイクル、プラ代替に加え、リニューアブル素材の注目度がアップ
SDGs達成は折り返し地点を過ぎ、2050年は「遠い未来」ではない
環境目標達成のためには収益確保による素材メーカーの事業のサステナビリティが問われる

第2章 環境対応(エコ)素材の動向

1.セルロースナノファイバー
  コスト、性能、ハンドリングなどの課題を解決する技術開発が進展
    (図)解繊度別のCNFの概況
  「お試し」から具体的用途を想定した「採用検討」へとフェーズが進む
  2022年のCNF生産量は横ばい傾向から一転、前年比140%の80tまで拡大の見込み
    (図・表)CNFの世界市場規模予測
  コスト、性能、ハンドリングなどの課題を解決する技術開発が進展
    (図・表)CNF生産キャパ推移
    (表)CNFの採用例
  1-1. 機能性添加剤
    分散・乳化安定性、チキソ性などCNF独自の性能が評価され化粧品での採用が拡大
    輸送・保管の効率化とハンドリング性向上を実現するパウダータイプの開発も進む
  1-2. 樹脂複合化
    世界規模でのカーボンニュートラル対応が求められる中
    植物由来、軽量化、水平リサイクル可能なCNFの需要拡大が期待される
    京都プロセスでは植物由来樹脂と組み合わせたバイオ×バイオのニーズが拡大
    軽量化とCNを武器に自動車部材向けでのポテンシャルにも注目
    (表)自動車4部材におけるCNF需要ポテンシャル
    (図)自動車4部材におけるCNF複合樹脂使用による軽量化効果
    CFRPマトリクスのエポキシ樹脂や、PCなど透明樹脂との複合化など
    付加価値の高い樹脂複合化用途での採用に向けた開発も進展
    価格競争力を武器に攻勢かける未処理のセルロースと樹脂との複合化品に対抗し
    CNF複合樹脂の新たな生産プロセス開発が活発化
    自動車部材としての採用を目指した耐衝撃性向上に向けた研究開発も進む
  1-3. その他
    CNFをシート化したペーパーエレクトロニクスや全固体蓄電体など
    次世代の活用に向けた研究開発も注目される
2.自動車内装用加飾フィルム
  電装機能との一体化やCO2排出削減への貢献など
  意匠の枠を超えた加飾フィルムの価値の訴求が求められる
  主要4地域の自動車生産台数に占めるフィルム加飾採用比率は微減傾向で推移
  水圧転写や塗装などウェットプロセスからIMR、IMF等ドライプロセスへのシフト進む
    (図・表)主要地域の自動車生産台数における内装フィルム加飾の採用動向
    (表)主要地域別自動車生産台数に占める内装フィルム加飾の動向
    (図)地域別自動車内装フィルム加飾台数推移
    (表)主要地域における内装フィルム加飾工法別採用動向(2019年~2024年予測)
    (表)自動車内装加飾(フィルム使用) 市場規模推移(台数ベース)
    (表)自動車内装用加飾フィルム 市場規模推移(面積ベース)
  1. 水圧転写
    排水処理やVOC排出規制が厳しさを増す中国を中心に日本や韓国でも需要は減少傾向
    一方、東南アジア地域では中国からの需要シフトにより水圧転写は右肩上がりで推移
    (図)水圧転写プロセス
    (図・表)水圧転写フィルム 市場規模推移
    (図・表)自動車用水圧転写フィルム 地域別市場規模推移
    (表)水圧転写フィルム メーカーシェア推移
    (表)主要自動車メーカーの水圧転写採用状況
  2. 成形同時加飾
    (図)IMRのプロセス
    (図)IMFのプロセス
    2-1. IMR転写箔
    コロナ過の影響を受け一時は大きく縮小も自動車生産台数回復とともに復活
    中国市場で強みを見せるNISSHAのシェアが拡大
    (図・表)IMR転写箔市場規模推移
    (図・表)IMR転写箔 主要地域別市場規模推移
    (図・表)IMR転写箔 主要メーカー別販売量推移
    2-2. IMF用フィルム
    車載電装品搭載拡大に加え、光透過型インテリアやステルススイッチの普及を追い風に成長
    デコレーション用/電装用の境界がなくなる傾向に
    (図・表)自動車内装用IMF加飾フィルム市場規模推移
    (図・表)自動車内装用IMF加飾フィルム 主要地域別市場規模推移
    DNP、NISSHAの上位2社を、電装とインテリア双方で採用を拡大する三菱ガス化学が猛追
    マクダーミッド、東山フイルムはAR・LR機能付与で差別化図る
    (図・表)自動車内装用IMF加飾フィルム主要メーカー別販売量推移
    (図・表)自動車内装用IMF加飾フィルム(デコレーション向け)
    主要メーカー別販売量推移
    (図・表)自動車内装用IMF加飾フィルム(電装部品向け)
    主要メーカー別販売量推移
    射出成形プロセスで加飾と電装化を同時に行うIMEの採用が始まる
  3. OMF
    転写やトリミング工程の自動化によりコストダウンを図る一方で
    「OMFでしか表現できないデザイン」の訴求による採用拡大を目指す
    塗装代替の拡大に加え、中国を中心に水圧転写プロセスからの置き換えも見られる
    次世代加飾パネル向けに高質感表現と光透過性を両立したフィルム開発が進展
    (表)OMF用加飾フィルム 市場規模推移
    (表)OMF用加飾フィルム 主要地域別市場規模推移
    (表)3次元加飾工法の比較
3.自動車外装用加飾フィルム
  フィルム加飾による付加価値の訴求により
  単純な塗装代替にとどまらない提案を!
  金属調による高級感の演出や電波透過性ニーズへの対応により
  ボディ向け、パーツ向けともに金属調加飾フィルムの需要が増加
    (図・表)自動車外装用フィルム 部位別需要動向
  自動車の製造方法の変化を視野に入れ、外装の塗装代替を目指す
    (図・表)ボディ用加飾フィルム 需要動向推移
    安全性向上によるレーダーの搭載やコネクテッドカーの実現に向けて電波透過ニーズが拡大
    (図・表)外装パーツ用加飾フィルム 需要動向推移
4.容器・包材
  環境意識の高まりの中、容器・包材へのサステナブル材料の使用はMustに
    (表)食品・飲料容器 需要動向
  4-1. プラスチック軽量容器
    環境配慮型製品の開発状況
    (表)バイオマスプラスチック容器の開発状況
  4-2. 紙カートン・紙パック
    他素材には無い「再生可能」というメリットが高く評価され
    化石由来原料に代わる環境対応容器としての採用が拡大
    (図)紙カートン入りミネラルウォーター 主なラインナップ
    (図)School POP®の構造
    (図)キューブパック 使い終えたら、ポンプを付け替え
    (図)日本製紙の「SPOPS®」を採用した製品シリーズ
    (図)紙カートン市場規模推移
  4-3. アルミ缶
    アルミ缶の高いリサイクル率をアピールしサステナブル容器としての提案が加速
    環境意識の高い海外に新市場開拓のチャンスあり
    スタジアム、イベント会場、テーマパークなどでプラ代替のアルミカップの採用が始まる
    サステナブル化と冷たさの訴求で生ビールなどコールドドリンク向けでの採用拡大に期待
    (表・図)中身別アルミ缶市場推移

第3章 リサイクル素材の動向

1.PETフィルムリサイクル
  Film to Film、Bottle to Filmの取組みが進展
  2022年よりFilm to Filmリサイクルが本格始動、普及・拡大には回収スキーム構築が課題に
  PETボトル由来のCPR原料使用の取組みが拡大
    (表)工業用PETフィルムリサイクルの取組み
2.PETボトルリサイクル
  2023年以降、B to B rPETの供給能力は40万t/年まで拡大
  原料となる使用済ボトル確保のため事業系ルートの回収スキーム整備が進む
  ブランドオーナーのサステナブル化目標達成に必要なrPET供給体制確立に向け
  リサイクラーの能力増強・新規参入が進展
    (表)主要ブランドオーナー別PETボトル使用本数及び調達先
    (表)飲料関連団体・企業における環境素材使用目標
    (図)使用済みPETボトルの循環型リサイクル ボトルtoボトル(B to B)
    (表)主要メーカーにおける再生PET樹脂の供給能力(B to B)
    (表)B to B リサイクルの主要企業
  国内の使用済PETボトル投入能力は約80万t/年、深刻な原料不足の中、
  ブランドオーナーと自治体・企業、リサイクラーによる独自の回収ルート構築が進む
    (表)リサイクラー各社の使用済PETボトル投入能力(マテリアルリサイクル)
    (図・表)指定PETボトル回収率推移
    (図・表)PETボトル有償分落札単価(円/t)
    (表)PETボトル用樹脂価格
    (表)使用済PETボトルからのB to Bの取組み例
  国内循環を基本としつつ、アジアリージョナルでのPETボトルリサイクル体制構築も課題に
    (図・表)国内再資源化と海外再資源化
    (図・表)PETくず輸出量推移(2014~2022年)
    (図・表)PETくず輸出量推移(2022年1~10月)
3.容器包装リサイクル
  食品・飲料、化粧品・日用品と、幅広い業界でリサイクルへの取組みが進展
  少量多品種、長期使用の日用品・化粧品容器では回収スキーム確立が課題
  1-1. 飲料業界の動向
    飲料関連団体・主要ブランドオーナーでは「水平リサイクル」であるB to Bの目標が出揃う
    リサイクルPET・バイオマスPETの両輪で脱化石由来原料の実現を目指す
    (表)飲料関連団体・企業における環境素材使用目標
    2021年には使用済ボトルの品質を問わず再生可能なCRによるB to Bがスタート
    ブランドオーナー各社による使用済ボトル回収量確保に向けた取組みが進展
    (表)主要ブランドオーナーのB to B取り組み状況
  1-2. 容器・包装業界の動向
    1-2-1. プラスチック軽量容器
    コロナ特需の反動減で、2022年のプラ容器市場はマイナス成長に転じる
    (表)主要素材別プラスチック軽量容器 市場規模推移
    プラスチック軽量容器のリサイクル状況
    1-2-2. 紙カートン・紙パック
    官民共創での学乳カートンのリサイクルに向けた取り組みが始動
    1-2-3. 紙カップ
    環境対応に関する意識が「脱石化由来」から「CN」、「サステナブル化」へと変化する中で
    ワンウェイ容器の紙カップの回収・リサイクルに向けた取り組みが始動
    紙カップ上位2社が消費者参加型の使用済カップ洗浄・回収装置を投入
    工場損紙の水平リサイクルやマテリアルリサイクルに最適化した原紙開発も進展
    (図)日本航空と日本製紙による機内サービスの紙コップリサイクルの流れ
    (図)「マテリアルリサイクルに対応した環境配慮型コップ原紙」使用例
    1-2-4. アルミ缶
    アルミ缶の高いリサイクル率をアピールしサステナブル容器としての提案が加速
    環境意識の高い海外に新市場開拓のチャンスあり
    (表)アルミ缶リサイクル推移
    (図)「ザ・プレミアム・モルツ CO2削減缶」「同〈香る〉エール CO2削減缶」
  1-3. 日用品・化粧品業界の動向
    少量多品種、長期使用の日用品・化粧品容器では使用済容器の回収スキーム確立が課題
    企業、自治体など競合関係や業種の枠を超えた協働の拡大に期待
    (表)プラスチック資源循環戦略にて示されたマイルストーン
    (図)一般系・産業系廃棄物プラスチックに占める包装・容器等/コンテナ類の比率(2020年)
    (表)神戸プラスチックネクストつめかえパックリサイクル プロジェクトチーム参画メンバー
    (表)日用品・化粧品によるリサイクル材使用事例
    (表)食品メーカーによるリサイクル材使用事例
4.自動車リサイクル
  消費者意識の変容から“リサイクルされていること”が高付加価値につながる
  OEMではリサイクル材を前面に押し出したデザインも検討
  4-1. 自動車における国内外の法規制
    EUでは2025年に新車へのリサイクル材含有率33%が義務化に
    同じくEUでは2030年にELV由来のCar to Carも義務化
    (表)欧州ELV指令で定められているリサイクル・リカバリー規制
    (表)欧州ELV指令における重要ポイント
  4-2. 自動車における国内外の法規制
    樹脂リサイクルのニーズが急速に立ち上がる
    (図)自動車リサイクル法によるリサイクルの仕組み
    (図)自動車リサイクルフロー
  4-3. 自動車で使用される主要樹脂
    リサイクル材はメインがPP、シートなどにPETも近年活用
    (表)自動車に搭載されているプラスチック
  4-4. ASRリサイクルおよび処理
    年間50~60万t発生するASRの排出量削減が課題
  4-5. 企業動向
    欧州OEMも自動車のサーキュラーエコノミーへの動きを強化
    (表)欧州OEMのサステナビリティに関する取り組み事例
    (表)欧州OEMによるリサイクルプラスチックの活用事例
 
※本レポートは2022年に弊社が発刊した以下のレポートの内容を抜粋・再編集したものです。
2022年版容器市場の展望と戦略(2022年12月28日発刊)

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