2024年版 紙パッケージ市場の展望と戦略

ここ数年、ユーザーの包装材に対するニーズにおいて、「環境配慮」への優先度が飛躍的に高まっている。「プラスチック資源循環促進法」が施行されたことをきっかけに、ユーザーはサプライチェーン全体で環境を強く意識した活動を推進するようになり、それに伴い、パッケージコンバータにおいても、CO2排出量削減やプラスチック使用量削減、資源循環を可能とするサステナブル包装材の提案が求められている。こうした中で、サステナブル包装材の1つである紙製のパッケージに対する注目度も再び高まってきている。
本調査レポートでは、各種紙製パッケージ(段ボール、紙器、紙カップ、紙カートン、紙袋、パルプモールド)を取り上げ、それぞれの市場動向をまとめるとともに、紙パッケージの需要実態と市場性をまとめた。

発刊日
2024/05/13
体裁
A4 / 177頁
資料コード
C66102100
PDFサイズ
4.8MB
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調査資料詳細データ

調査概要
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調査目的:6種の紙パッケージをまとめた市場を「紙パッケージ市場」と定義し、その実態を調査・分析することによって、今後の紙パッケージ市場の将来を予測する。当該調査によって関連業界各位の経営戦略に寄与することを目的とする。
調査編集期間
調査期間 2024年4月
編集期間 2024年4月~2024年5月
調査対象:段ボール、紙器、紙カップ、紙カートン、紙袋、パルプモールド(ウェットモールド)
調査内容:目次のとおり
調査方法:当社専門調査員による直接面接取材、電話取材及び郵送アンケート

調査結果サマリー
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紙パッケージ市場に関する調査を実施(2024年)
紙パッケージは1兆8,000億円市場、価格転嫁効果で2023年度も拡大見込み
~紙化需要を追い風に2030年度の市場規模は2022年度比で約10%増の拡大を予測~

資料ポイント
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  • 段ボール、紙器、紙カップ、紙カートン、紙袋(手提げ袋、角底袋)、パルプモールド(ウェットパルプモールド)の6種の紙パッケージをまとめた市場を「紙パッケージ市場」と定義し、その市場規模を独自算出
  • 紙パッケージ市場の需要予測(~2030年度)を掲載
  • 紙パッケージ市場を構成する6種のパッケージの市場規模、需要予測(~2030年度)を掲載
  • 各市場の近年の動向やその変動要因、今後の展望を徹底レポート

リサーチ内容

調査結果のポイント

第1章:紙パッケージ市場の現状と展望

紙パッケージは1兆8,000億円市場
原燃料高で紙化の流れは停滞も、価格転嫁効果で2023年度も拡大見込み
  〈図表〉紙パッケージ市場規模の推移
  〈図表〉紙パッケージ別の市場規模推移
  〈 表 〉脱プラスチックに向けた主な動き
  〈図表〉紙パッケージ別の構成比(2022年度)
  〈図表〉紙パッケージの機能別構成比の推移
サステナブルパッケージに対するブランドオーナーの選択肢が広がっている中で、
紙素材も新たな環境価値を提案する必要性が高まる
2030年度の紙パッケージ市場は2022年度比二桁拡大と予想
人口減や省包装化が再び重石になるも、紙化需要を追い風に緩やかな成長軌道を描く
  〈図表〉紙パッケージ市場の需要予測(2023~2030年度)
  〈図表〉紙パッケージ別の需要予測(2023~2030年度)
  〈図表〉機能別の紙パッケージの需要予測(2023~2030年度)
  〈図表〉紙パッケージの機能別構成比予測(2023~2030年度)

第2章:段ボール市場の動向

コロナ禍で減少した段ボール需要は回復基調で推移も、22年秋から低調
巣ごもり需要は一巡、外需も現状段ボール需要には繋がらない中、物価高が需要を直撃
  〈 図 〉段ボール・段ボール原紙 生産量推移
  〈 表 〉段ボール生産月別推移
  〈 表 〉段ボール生産・消費(次工程投入)・出荷 年別推移
  〈 図 〉段ボール伸長率とGDP実質成長率
  〈 図 〉段ボール原紙 月末在庫量推移
  〈 表 〉段ボール原紙 国内の主な増産一覧
  〈 表 〉段ボール原紙メーカー生産・在庫
  〈 図 〉段ボール原紙 輸出量推移
  〈 表 〉段ボール原紙 仕向地別輸出数量
  〈 図 〉段ボール原紙 グループ別シェア
  〈 表 〉2022年度 段ボールグループ別メーカーシェア(平均月産量)
当面は物価高等の影響受けるも、段ボール需要は中期的にはまだ伸びる余地あり
  〈図表〉段ボール市場の需要予測
  〈 表 〉段ボール原紙・シート価格推移
  〈 図 〉全国の段ボール原紙工場
  〈 表 〉段ボール原紙輸入量
  〈 表 〉段ボール原紙輸出推移

第3章:紙器市場の動向

新型コロナの影響で20年度は落ち込むも、21年度、22年度は回復基調で推移
23年度もインバウンド需要の本格回復が後押しし、市場はコロナ前の水準に回復見込
  〈図表〉紙器市場の推移
  〈図表〉需要分野別の構成比(2022年度)
  〈図表〉需要分野別の市場規模推移
  〈 図 〉食品分野における紙器市場規模の推移
  〈 図 〉飲料分野における紙器市場規模の推移
  〈 図 〉医薬品分野における紙器市場規模の推移
  〈 図 〉化粧品分野における紙器市場規模の推移
  〈 図 〉ティッシュ分野における紙器市場規模の推移
  〈 図 〉ラップカートン分野における紙器市場規模の推移
  〈 図 〉石鹸・洗剤分野における紙器市場規模の推移
  〈 図 〉電機製品分野における紙器市場規模の推移
マイクロフルートの2022年度市場規模は再び拡大
巣ごもり需要に陰りも成長を維持、顧客の利便性向上や脱プラ促進に貢献
  〈 図 〉マイクロフルート品 市場規模の推移
  〈 図 〉製品素材別に見た紙器印刷市場規模の推移
  〈 図 〉製品素材別構成比の推移
省包装化、軟包装化が足かせになり、2024年度以降は低調推移と予想
  〈 図 〉紙器市場 需要予測(~2030年度)

第4章:紙カップ(コップ)市場の動向

人流回復による紙カップの成長トレンドは2023年に入り落ち着きを見せる
  〈 表 〉用途別紙カップ出荷動向
  〈 表 〉紙カップメーカー出荷量推移
  〈 表 〉飲料用紙カップ出荷動向
食品用、主力用途ではヨーグルト向けが縮小の一方でスープ・カップ麺向けは好調
冷菓は2023 年の猛暑で前年比二桁成長示す
  〈 表 〉紙カップ出荷動向(ヨーグルト用、スープ・カップ麺用、
    冷菓用、納豆用、デザート類用、食品用その他用)
  〈 表 〉紙カップメーカー 用途別出荷量(2020年度~2023年度見込み)

第5章:紙カートン(パック)市場の動向

紙カートンメーカーの価格修正の動きは2024年度も継続
ダウントレンド続く国内市場、
海外にビジネスチャンスを見出し輸出や協業に乗り出す動きも
  〈 表 〉国内主要紙カートンメーカー 価格修正動向(2022年以降)
  〈 図 〉紙カートン市場規模推移(個数ベース)
「プレミアム牛乳」を引き立てる差別化容器として採用された口栓付き牛乳カートンは
安価な加工乳へと消費者が流れる中で採用進まず
パーソナルサイズの口栓付きカートンは清涼飲料の容器バリエーションの一つとして定着
PETボトル、チルドカップの中身を取り込み採用実績増やす
  〈図表〉口栓付き紙カートン市場規模推移
  〈 表 〉口栓付き紙カートン入り牛乳の概要
  〈 表 〉大手乳業メーカーの牛乳類売上高推移と黒字化に向けた施策
  〈 表 〉紙カートンメーカー別口栓付き紙カートン展開状況
学乳用カートンではストローレス・直飲みタイプの採用が拡大
プラスチックボトルに代わるポンプ付き紙カートンは
液体ソープ手指消毒液容器として定着
  〈 図 〉プラスチックポンプ容器代替の紙カートンの例
  〈 表 〉紙カートンメーカー出荷量推移(原紙ベース/個数ベース)
  〈 表 〉中身別紙カートン市場推移(2020~2023年度見込み)
  〈 表 〉紙カートンメーカー中味別出荷量推移
  〈 表 〉口栓付き新型紙容器採用事例(一部) ※330ml超

第6章:紙袋市場の動向

コロナ禍や紙袋有料化で手提げ袋は減少も、角底袋はテイクアウト需要を背景に活性化
  〈図表〉紙袋の品種別市場規模推移(数量ベース)
  〈図表〉紙袋の品種別市場規模推移(金額ベース)
手提げ袋は脱プラ、レジ袋有料化が市場の活性化を促すも、
EC化、紙袋有料化などが打ち消す
  〈図表〉手提げ袋 市場規模推移
  〈 表 〉手提げ袋需要に与える影響および数量・単価の指数推移
  〈 表 〉プラスチック製レジ袋の使用量と減少量の内訳推移
角底袋はファストフードなどのテイクアウト需要が拡大、
感染収束で失速も宅配袋が新たな需要を創出
  〈図表〉角底袋 市場規模推移
2026年度に手提げ袋が角底袋を上回る見通し、脱プラ追い風に
紙袋市場はコロナ前水準を回復へ
  〈図表〉紙袋 品種別の需要予測(数量ベース)

第7章:パルプモールド市場の動向

ドライモールドと異なる滑らかな質感、パッケージ用途を中心に関心が高まる
  〈 図 〉パルプモールドの基本的な製造方法
2022年度市場規模は前年度比8%増、テイクアウト需要や脱プラが成長促す
  〈図表〉ウェットパルプモールド 市場規模推移
大黒工業など15~20社が参入、4つのカテゴリーに分かれて特長を発揮
  〈 図 〉ウェットパルプモールド 参入企業の現在の位置づけ
  〈 表 〉ウェットパルプモールド 参入企業の概要
用途の広がり、品質と価格のバランスがプラ代替容器に台頭するための課題
市場は2023年度以降も拡大続くと予想、欧州法規制が日本に波及すれば急成長も

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