調査目的：人々の日常生活に欠かせない「物」の流れを支え、経済の血液と謳われる物流は、今や社会インフラの一つと認識されていますが、その実態は労働集約型産業であるが故に人手不足が他業界より深刻であり、近年その課題が浮き彫りになっています。それを解決する一手として注目を集めているのが、倉庫現場における物流ロボットの導入です。特に国内では 2019 年前後より、大規模拠点を中心とした物流ロボットの導入事例が増えており、コロナ禍を機に自動化に対する意識が高まり、倉庫内作業のロボット化がさらに加速してきました。また、法改正が行われるなど、物流を取り巻く市場環境が変化する中、サプライチェーンを抜本的に見直し、その前提にロボットを組み入れる動きも増えてきています。人を前提とした作業設計から、ロボットを前提とした作業設計に代わる動きもあり、倉庫内物流は大きな転換期を迎えています。
本レポートでは、物流ロボティクス市場にフォーカスし、物流ロボットを展開する主要メーカーや販売事業者、実際に物流ロボットを導入している事業者に対するヒアリングをもとに、実態と将来に向けての展望をとりまとめました。物流業界をはじめ、関連業界各位の参考資料としてお役に立つことを目的として作成しております。
調査期間：
・企画・調査：2024 年 10 月 ～ 2025 年 2 月
・編集：2025 年 1 月 ～ 2 月
調査対象：
・ヒアリング調査実施社数 20 社
・各社ＩＲ情報
・その他、国土交通省、経済産業省、業界団体等
調査内容：目次の内容に準ずる
調査方法：
・専門調査員による面接ヒアリング調査、一部書面および電話による補足調査
・各種統計、文献資料等の収集・分析調査 

物流ロボティクス市場に関する調査を実施（2025年）
2024年度の物流ロボティクス市場規模は前年度比13.1％増の404億3,000万円の見込み
～ロボットのラインナップの拡充と共に競争環境は激化、上部の空間を利用した多階層作業が可能な立体型ロボットニーズが増加～

• 【対象とするソリューション】
  ・AGF、デバンニング／バンニングロボット、デパレタイズ／パレタイズロボット、ロボット自動倉庫、ACR、ピースピッキングロボット、GTP型AGV、ピッキングアシスト型AMR、仕分けロボット、搬送ロボット 等
• 【ポイント】
  ・物流倉庫で導入が進むロボットを、種類別に整理・分析、導入の実態を調査
  ・GTP型AGVとロボット自動倉庫の間のポジションに位置する「ACR」を新たに追加
  ・自動化はどこまで進むのか？2030年までの市場規模を掲載
  ・個票掲載企業：Exotec Nihon、XYZ Robotics、オートストアシステム、Gaussy、川崎重工業、ギークプラス、GROUND、シリウスジャパン、豊田自動織機、HAI ROBOTICS JAPAN、ハクオウロボティクス、ビジョンナビロボティクスジャパン、プラスオートメーション、Mujin、ラピュタロボティクス、RENATUS ROBOTICS