2022年版 嚥下食、咀嚼困難者食、介護予防食に関する市場実態と将来展望
本企画では、周辺環境の大きな変化と新たな製品の市場投入で成長期にある『嚥下食』『咀嚼困難者食』『介護予防食』の市場について、その市場動向と参入企業動向、市場の将来見通しなどを、総合的、多面的に調査、分析を行った。また、前回版との違いとして、本年は新型コロナウイルス感染症が当該市場にどの様に影響を与えているか、各種制度変更の実態などについて分析する。
※紙媒体で資料をご利用される場合は、書籍版とのセット購入をご検討ください。書籍版が無い【PDF商品のみ】取り扱いの調査資料もございますので、何卒ご了承ください。
調査資料詳細データ
調査目的:嚥下食、咀嚼困難者食、介護予防食のメーカーにおける製品取扱い動向と、市場戦略を調査、分析することで、嚥下食、咀嚼困難者食、介護予防食の市場の現状分析と今後の見通しを行うことを当調査の目的とする。
調査対象製品:
・嚥下食(とろみ調整食品、ゲル化剤、デザートベース食品、水分補給ゼリー)
・咀嚼困難者食(やわらか食(きざみ食)、ブレンダー食(ミキサー食)、その他(形そのまま、ゼリー食等))
・介護予防食(たんぱく強化食品、エネルギー強化食品)
調査対象企業:嚥下食、咀嚼困難者食、介護予防食のメーカー24社(詳しくは目次を参照)
調査方法:弊社専門研究員による直接面接調査と電話等による間接調査を実施した。
調査期間:2022年2月~2022年4月
嚥下食、咀嚼困難者食、介護予防食市場に関する調査を実施(2022年)
介護高齢者の増加、調理現場の人手不足、高齢者の低栄養が注目され、市場は拡大
~今後は市販用ルートの拡大、在宅使用の増加がカギ~
- 急速な高齢化による高齢者人口の増加(3,640万人:2021/9/15現在)、社会保障費の増大、病院の病床区分変更と統廃合、特養・老健の新設減少と民間施設の増加、介護保険の見直し、在宅高齢者への栄養強化、地域包括ケアシステム等、日本の医療と介護を取り巻く環境は変化しており、医療・介護現場では入院・入所・在宅高齢者のQOLを重視する傾向は益々強まっている。また、介護に至らないために、食事や運動、生活習慣の見直し等、介護予防が重視されている。
- 通常の食事が困難な患者や高齢者にとって、健常者が食べる固形の食事は命に関わるトラブルに直結し、高齢者の死亡率の多くが誤嚥性肺炎によるといわれている。改善されつつあるものの栄養剤や流動食は味や食感に未だ課題を残しており、経鼻経管やPEGの使用は食事と言う言葉からはかけ離れている。
- 栄養剤は在宅高齢者の増加が追い風であるが、薬価改定により金額ベースでは横ばいである。流動食(総合栄養)は病院や高齢者施設での使用が頭打ちする中、在宅向けを成長チャネルとして製品投入が進んでいる。総合栄養を補う形で市場拡大するのが栄養補給食品で、高齢者の使用を想定した製品機能をアピールする。輸液は数量、単価共に減少している。
- 食事として見ると、病院給食や高齢者施設給食は外部委託率が上昇し、配食サービスは在宅高齢者の増加で市場規模は1,460億円に達した。ドラッグストアや通信販売は成長チャネルとして注目され、ネット通販は在宅介護が拡大する中で、新しい“売場”として拡大している。
- 『嚥下食』『咀嚼困難者食』『介護予防食』の市場は順調に拡大しており、やわらか食等、参入活発な製品が市場を牽引、企業は様々な機能付加や味の改良で品揃えを強化する。参入企業は、乳製品、調味料、冷凍食品、水産加工品、惣菜、パン等の食品系メーカー、医薬品、介護用品、衛生材料等の医薬・医療品系メーカー等様々である。
調査のポイント
第Ⅰ章 市場分析編
第Ⅱ章 参入企業個別実態調査編(24社)
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